己の血を引く天皇誕生への野望、義経と弁慶の出会い…大河ドラマ「平清盛」第38回予告動画と前回のあらすじ-NHK
9月30日、NHK大河ドラマ「平清盛」は第38回「平家にあらずんば人にあらず」を放送、清盛(松山ケンイチ)の野望はついに天皇の外祖父とならんとするまでに至る。平家の問題児・時忠(森田剛)が作り出した「かむろ」たちは次第に都の人々を脅かし、平家の横暴さが目立つようになってくる。人心が不安に暮らす中、だた一人平家に反抗する男、弁慶(青木崇高)―それはかつての鬼若だった。そして自らの人生を変える人物・遮那王(神木隆之介)と五条の橋の上で劇的な出会いを果たす。
<第38回みどころ>
「奢る平家」を表現する文句として知られる「平家にあらずんば人にあらず」という言葉がどういう状況で発せられたのか、平家斜陽への警鐘となるターニングポイントが描かれる。権力への清盛の執念が徐々に肥大化していく過程と、源氏再生への萌芽が対照的に登場する回だ。
■第37階「殿下乗合事件」
日宋貿易を意のままに操りたい清盛は、これまで太宰府に置かれていた交易の窓口を清盛の住む福原にするために、宋の要人を自邸に招く。福原を貿易港にするためあの手この手を使う清盛は、日本から宋への輸出品として金に着目、その産出地である奥州を統治する藤原秀衝(京本政樹)を鎮守府守護の要職に就けて金の確保に成功する。次に清盛が企てたのは宋との正式な国交を開くために後白河法皇(松田翔太)と宋人を面会させることであったが、前例の無い事に朝廷の貴族たちが反発することは目に見えていた。それ以前に清盛と後白河は比叡山を巡って関係が悪化しており、その改善が急務であった。清盛は口が達者で場を読むことに長けた時忠を使いとして後白河に奥州の鳥の羽を献上し、後白河の好奇心を煽って宋人との面会を約束させるのだった。
これら一連の動きに反発する勢力の上に立つ摂政・藤原基房(細川茂樹)は、ある時重盛の嫡男・資盛(大西健誠)の駕籠と鉢合わせをする。幼いながらも平家棟梁の嫡男であると道を譲らぬ資盛に対し、基房は従者を使って資盛を駕籠から引きずり出し狼藉を働く。事の次第を聞いた重盛は、資盛の傲慢な振る舞いにこそ非があるとして我が子を叱り、基房への仕返しをすることはなかった。そしてこれは基房の読み通りでもあった。福原では、清盛や盛国(上川隆也)が公明正大な重盛の裁断を大きく評価する一方で、時忠は正論すぎる対処に反論するのだった。そうした中、ついに後白河と宋人の対面が実現する。前例の無い事に朝廷では大きな騒ぎとなる。
平家内では、先の資盛の出来事に仕返しをすべきという意見が根強く、重盛は批判の矢面に立たされながらも正論を貫きそれらの意見を却下した。資盛と基房の衝突から3ヶ月後、それは起きた。武装集団が基房の駕籠を襲ったというのだ。ある日内裏に出仕した重盛はこれまでと違って貴族たちが下手に接してくることを不審に思う。屋敷に戻り始めて基房襲撃の一件を知らされ、それは重盛のしたこととして平家一門から大きく賞賛された。しかし実際に指図をしたのは清盛だった。清盛の意図を知り表向きは平静を保つ重盛だったが、妻の経子(高橋愛)と二人きりになるとやるかたない思いを爆発させ、重盛は父親のような冷酷な対処は出来ないと涙に暮れた。そしてその頃から都には治安を護るためと称して、時忠がかむろという少年の一団を結成して町を見張らせた。かむろ達は平家を悪く言うものたちを次々に捕まえていく。
一方、伊豆では相変わらず源頼朝(岡田将生)が無為の日々を送っていた。藤九郎(塚本高史)がやっとの事で北条時正(遠藤憲一)の館の宴に連れ出すものの、酒の席では平家が横行する話題から平家批判、引いては源氏の失墜を招いた源義朝(玉木宏)の批難が起こる。それまで押し黙っていた頼朝は、必死の思いで源氏は滅びないと胸に眠る思いを振り絞った。
大河ドラマ「平清盛」第38回は30日(日)、総合よる8時・BSプレミアム午後6時から放送。予告動画は公式サイト「あらすじ」で視聴出来る。第●回「」のオンデマンド配信購入期限は●月●日まで、210円(税込・視聴期間:購入後1日)で視聴出来る。NHKオンデマンドではお試し視聴も配信中、見逃し見放題パック(月額945円・税込)の対象となる。それ以前の過去放送は特選ライブラリとして配信中。
大河ドラマ「平清盛」
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