南の王材!JFAシンボルにもなっている三足烏って?「広開土太王」第51~55話あらすじ、見どころと予告動画
先王イリョンが、戦で行方不明になった者、捕虜になった者を憐れみ、記しておいたおかげで、百済に隠匿された捕虜まで返還させることができた!TSUTAYA韓流通信のサイトで予告動が視聴できる。BS日テレ番組サイトには、相関図が公開されているので参考にどうぞ。
■51話:三足杯の誓い
慕容宝と一緒にタムジュが婚礼の祝いに駆け付ける。まずは、亡きイリョン王と王妃であった両親に涙の挨拶をし、タムドクとも涙の再会を果たす。コウンが後燕に寝返ったことを伝えたいが、傍にいる慕容宝を気にして知らせることができない。
各国からは次々と使臣が到着し、タムドクとヤギョンの婚礼が盛大に執り行われる。タムドクは百済のアシンと新羅のシルソンを呼んで三国共栄を誓う。
国中がタムドクとヤギョンの婚礼に浮かれているなか、奇妙な男が現れる。その男は王宮にまで現れ、タムドクに「今後高句麗に3つの逆境が訪れる」と予言する。一つは物価の高騰、もう一つは背信…。そしてその予言通り、後燕に寝返ったコウンの差し金で、契丹のみが使臣を派遣せず、物資の供給も遮断して高句麗の物価が高騰する。
タムジュとタムドクの再会は、短いシーンながらこれまでのいきさつを知る視聴者には感動したのでは?ますますタムジュに惹かれていく慕容宝の様子がいじらしい。
あれほどタムドクを信じていたコウンがついに「打倒タムドク」に走る。タムドクを知り尽くしているだけに、強敵となりそうだ。
また、百済のアシンと新羅のシルソンの2人が三足杯を受けとった時の対照的なリアクションをお見逃しなく。
※このところ出番のないトルビス(キム・ジョンヒョン)が、使臣として行った契丹で亡くなったことをタムドクが知る。まさに突然の訃報だが、事情があって降板したためにこのような消え方をした。25話で紹介したチャン・シニョン(ヨンファ役)に続いて二人目。面白いキャラクターだけに残念。
■第52話:契丹征伐
慕容宝がタムジュを穏やかな時を過ごしているとき、伝令が入る。タムドクは高句麗に反旗を翻した契丹の征伐に乗り出したと。この機に契丹と後燕とで高句麗をつぶすべく作戦を練る。なんとその作戦を練ったのはコウン。いよいよ本気でタムドクと敵対することになる。そんな事情を知らないファンフェの軍勢は、商団に戦争して契丹の本陣に潜入を果たす。後燕から高句麗の潜入をあらかじめ察知した契丹は、待ち構えて高句麗勢を取り囲む。絶体絶命の危機に陥るが、意外な援軍のおかげで大勝を果たす。なんと高句麗人の捕虜1万人を解放し、契丹の捕虜500人を高句麗に連れ帰った。タムドクは今後、高句麗は捕虜を殺さず、許して傍に置くことを宣言するが…。
その頃、百済に至ったトヨンは、アシンの好意で関弥城(クァンミソン)に留まるころになる。
ファンフェの援軍は、タムドクに敵愾心を燃やしていた者。「信義を示す証としてファンフェへの援軍」をタムドク自らが頼んだのだ。王、直々に頼まれたとあっては悪い気はしないだろうが…。果たしてその人物とは?今回はもう一人注目したい。ソルチの活躍だ。後燕の皇帝、慕容垂を相手に一歩も引かない彼女の外交力にも注目を!このところソルチの活躍が際立つが、撮影も相当厳しいのだろう。頬の辺りがげっそり落ちたようだ。そのせいか、女性ながらにも精悍さもました。
■第53話:裏切り
タムドクは、契丹の捕虜から、高句麗と断交して後燕との同盟を契丹に勧めたのがコウンだ、との証言を訊くが信用しない。ところが、自ら後燕の使臣として現れたコウンの姿を見て、驚愕とする。それでもまだ何か事情があるはずと考えたタムドクは、コウンと1対1で話し合って、ここで初めて本人自らがタムドクと高句麗に復讐するつもりと聞き愕然とする。コウンの使命は、後燕の裏切りを疑うタムドクの疑いを晴らすこと。その方法として買い占めた塩を高句麗に贈るためにやってきた。かつての親友の裏切りのまえで、果たしてタムドクは塩を受け取るのか?
「高句麗に3つの逆境」のすでに2つの逆境が起きた。タムドクは急いで予言したハムジという変わり者の男を王宮に召喚する。タムドクの前に引き出されたハムジは、タムドクに暴言を吐き、怒らせ、投獄させられる。しかしなんとしても3つ目の逆境を知りたいタムドクは、ヤギョンのアドバイスでみごと3つ目の予言を聞きだす。
忠心で親友でもあったコウンの裏切りを知ったタムドクの表情に注目。王位についてますます凄味のましたイ・テゴン演じるタムドクに対して、復讐を決心しながらも、三角の目に一抹の後悔に近い光を見せるキム・スンス演じるコウン。なぜかタムドクの方が悪役に見えてしまうのは筆者だけ?
■第54話:南方の王気
3つ目の予言は南の王気。つまりアシンがタムドクの最大の障害になるということ。ところがハムジは脱獄して行方をくらましてしまう。ハムジは百済にいた。辰斯王の歓心を買って軍師の座に収まり、アシンに対する権勢を煽る。日ごろからアシンを脅威に感じている王は、ハムジの忠言通り彼から関弥城を取り上げ閑職に追いやった。憤怒するアシンだが、王命とあっては逆らえない。そんな折トヨンのアドバイスから、王のそばにハムジという高句麗から流れてきた男がいることを突き止める。王はすっかりハムジに心を許して狩りに興じて、言われるまま王宮の改築までして散財させている。高句麗ではタムドクが、サガリョンとソルチに百済へ行って何が何でもハムジを捕えよと命じる。サガリョンは使臣として、正式にハムジの引き渡しを申し出る。ところが高句麗が血眼になって探しているのを知った王は、よほど重要な人物とますますハムジを傍に置こうとする。しかしさすがはアシン。何かあるはずだと疑うのだった。
その頃後燕では、慕容垂が直々にコウンを褒め称え、官位を授けようとするが、コウンは慕容宝に仕えたいという。
ハムジが牢獄の壁に残した漢字の書置きを、文字を覚えたてのヨソッケが読む姿が何ともカワイイ。ところで、百済ではアシンがトヨンを見て「ふっ♪」と微笑むシーンがある。果たしてどこで見られるのか?一瞬の表情の変化をお見逃しなく。
■第55話:目指せ関弥城
ハムジが牢から脱獄して百済に至ったのはすべて彼の計略だった。タムドクは、彼が軍師として使える人材なのかその技量をためそうとし、それを証明するためにハムジは、難攻不落の関弥城をタムドクにプレゼントすると約束したのだ。
ハムジが高句麗の密偵だというアシンの主張に訊く耳を持たない辰斯王は、ハムジの罠にはまり、サガリョン一行を抑留してしまう。使臣を抑留するとは高句麗に宣戦布告したも同然。ハムジが姿を消したと知ってようやく騙されていたと気付く王。計画通りに事を運び、抑留されたサガリョン一行はハムジの指示で脱出に成功し、タムドクは関弥城への出陣を宣言する。
この期に及んでも百済はまだ内紛に明け暮れていた。王はどうしてもアシンに水軍を返そうとはしないで、議論を繰り返すばかり。
ドラマの中ではアシンと敵対する仲と描かれている辰斯王。実際にはどうだったのか。辰斯王(生年不詳 - 392年)は百済の第16代の王(在位:385年 - 392年)。第14代の近仇首王の次男であり、先代の枕流王の弟。385年11月に先代の枕流王が死去したときに太子(後の阿莘王)が幼かったために、辰斯王が王位を奪取したと言われている。ドラマでは、これを受けて二人の確執を描いている。狩りに興じていると描かれているが、『三国史記』百済本紀の「辰斯王」条によると、その最期は「狗原で狩をしたが、帰って来なかった。狗原の行宮で亡くなった」という記録がある。
■豆知識:三足烏(サンソクカラス)って
神話や絵画などに見られる三本の足を持ったカラスのこと。高句麗の始祖・朱蒙を主人公にしたドラマ「朱蒙‐チュモン‐」でもたびたび登場しているように、1500年前の高句麗の古墳壁画に必ずといっていいほどデザインされる高句麗の紋章。三足烏は八咫烏(ヤタガラス)とも呼ばれ、東アジア全域でみられるデザイン。日本サッカー協会(JFA)のシンボルマークにも用いられている。
しかし、頭に冠がついた三足烏は高句麗の紋章だけで、この三足烏は、太陽に住む鳥として竜よりも格が高かいとされている。
DVD-BOXには、「広開土太王の勢力拡大図」や用語の解説などが記載されているブックレットが封入されている。
ドラマ「広開土太王」はBS日テレにて、月~金の毎夕4時から放送、予告動画はTSUTAYA韓流通信のサイトで視聴できる。
【「広開土太王」を2倍楽しむ】
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BS日テレ「広開土太王-こうかいどたいおう-」番組サイト
TSUTAYA韓流通信「広開土太王-こうかいどたいおう-」
■作品紹介
・放送:KBS、2011~2012
・話数:全92話
・演出:キム・ジョンソン 「大祚榮 テジョヨン」「太祖王建ワンゴン」
・ 脚本:チョ・ミョンジュ 「ぶどう畑のあの男」「パパ3人、ママ1人」
/ チャン・ギチャン 「不滅の李舜臣」
・音楽:イ・ピルホ
・キャスト:
タムドク役/イ・テゴン…「神様、お願い」「宝石ビビンバ」「淵蓋蘇文 ヨンゲソムン」
コウン役/キム・スンス…「朱蒙〔チュモン〕」「ガラスの城」
慕容宝(ぼようほう)役/イム・ホ…「大祚榮 テジョヨン」「善徳女王」
トヨン役/オ・ジウン…「怪しい三兄弟」「笑ってトンヘ 」
ヨンサルタ役/ホン・ギョンイン…「善徳女王」「プランダン 不汗党」
ヤギョン役/イ・イネ…「千秋太后[チョンチュテフ]」「ファン・ジニ」
ソルチ役/キム・ジョンファ…「風の国」「1%の奇跡」