王になりたくない太子となりたい太子…ハングルは3000年前から?「光宗大王-帝国の朝-」第6-10話あらすじと予告動画
高麗の始祖ワンゴンは、遺訓をパク・スリとワンギュに託す事で、パク・スリには軍部、ワンギュに政治・行政・朝廷を任せることで文武を分権し、高麗の安定を図ろうとしたが、ワンギュが荘和(チャンファ)王后と手を組んで新王・恵宗を抱き込み、反対勢力を強烈にけん制し始めた…BS朝日番組サイトでは相関図が、韓国公式サイトでは全話の予告動画や場面写真などが公開さていている。ただし、視聴には会員登録が必要。
ナビコン韓流コーナーでは、ドラマ視聴に役立つ歴史年表や地図、【「太祖王建」を2倍楽しむ】では全話のあらすじと見どころを紹介しているので、参考にどうぞ。本作のBS朝日の放送にあわせて【「光宗大王」を2倍楽しむ】で、あらすじと見どころなどを解説していくのでお楽しみに。
※ドラマ視聴の前に、【「光宗大王-帝国の朝」を2倍楽しむ】の「(1)ドラマの紹介」に目を通しておくと、ドラマがもっとわかりやすくなります。チェックをお忘れなく! また、各話のあらすじの後の赤文字は、見どころや解説をしています。
■第6話
朝堂(政務室)で新人事を発表している最中にまたまた倒れてしまった大王恵宗(へジョン)。ワンギュが王に代わって勅書を読みあげるが、その内容のあまりの過激さにあきれた西京のワン・シンニョムは声高に反発。またワンヨ、ワンソ、ヒョウム太子も兄の考えとは思えないと意見を述べる。ことを性急に進めることはよくないと保留に。意識を取り戻した王も、勅書の内容に少し無理があると判断する。
その頃、荘和(チャンファ)王太后殿では、王妃・妃嬪らが集められ、嫡男・嫡子系で王位を継ぐことを改めて一人一人に念押しする。その途中、朝堂で恵宗が倒れたことが王太后に伝わり、その場を神明順成王妃に任せへジョンのもとへ駆けつける。
一方、ワンヨとワンソは、朝堂で堂々と勅書に文句をつけるワン・シンニョムの大物ぶりに感心し、シンニョムに協力を仰ごうと邸を訪ねる。しかしシンニョムは迎えに出てこない。そこで…。
侍中になり、ここで一気に高麗を牛耳りたいところだが、ワンギュは、キム・グンリュルの存在が心配で仕方がない。先代の王の義父と言うことで徇軍部令に任命したが、早くも後悔しているようす。朝堂での騒ぎで、どうやら敵味方が明確にわかってきた。ワンゴンが死の間際まで信頼を寄せていたパク・スリとヨム・サンは、ワンギュ派にもシンニョム派にも属さない中立派と言うところ。
■第7話
西京の総官で叔父であるシンニョム邸を訪ねたワンヨとワンソ。だがシンニョムは二人を門前払いに。何度も案内を請うワンヨに対して、ワンソは、「私は太子だぞ!」と大声で叫び強引に面会を果たす。そして、叔父に会うや否や平伏して許しを請う。ワンソの大胆さにシンニョムは、「兄より弟の方が大物だ」と褒め称える。兄弟はシンニョムに「我々の味方となって欲しい」と願うが、叔父は「どうでしょう」を繰り返しどうも煮え切らない。しかし、自分が命がけで兄弟を救えば自分には何が得られるのかを訊く。答えたのはワンソ。「自分たちは王座を守りたいだけ。この国は叔父上のものです」と…。
太子たちがシンニョムを訪ねたことに激怒するワンギュだが、パク・スリが軍権を握っている以上、強硬手段にも出られない。そして、「過去の高句麗の栄光を取り戻す為には武力ではなく学問だ」と全国に学校を建てることにする。そしてその労働力として豪族の私有財産の奴婢を徴収しようと計画。
一方、王太后は盛大な法会を催す。ところがその法会の席で、とんでもないことが起きる…。
シンニョムは、ワンソの方により興味を示すものの、一筋縄ではいかない甥を警戒する。さらにもう一人猛将ユ・グムピルの孫のヒョウン太子にも興味を示している様子。序列が下でも、北方の力があれば王位に就けるかもしれない。
■第8話
王太后が主催した盛大な法会で、タンムン高僧の説法の最中に、「三国統一で流れた多くの血を懺悔もせず、先に幸福を求めるとは!」と僧侶キュニョが乱入。タンムン高僧は寛大な措置を取るが、ついにつまみ出されてしまう。ワンヨは彼の振る舞いにあきれたが、ワンソとダンソルはキュニョの真意を見抜き感服する。一方恵宗の病状はさらに悪化。「度を越して恐怖に襲われる病気」と診断、悪化すれば精神にも異常をきたすと聞かされ、キム・ギョンスルは衝撃を受ける。法会を終えた王太后、ワンギュ、パク・スリたちが恵宗の病状を聞き駆け付ける。病床の恵宗はワンギュに、叔父や弟たちを警戒するな、と言う。そうはいかないというワンギュに、「叔父は西京と王都を自由に行き来できる人物だ!」と語気を強めて自分の意見を言う恵宗だが…。
反ワンギュ勢力では、ワンギュの専横を王に進言する山のような上書を持ち込む。
その頃シンニョムは、どの太子を担ぐのか最終判断のために、ワンヨとワンソを狩りに誘うことにする。
気の毒なのは恵宗だ。玉座にいることで、弟たちから刀を向けられる夢まで見るほどストレスを感じる恵宗の口に煎じ薬をねじ込む母、王太后が恐ろしい。そういえば、クンイェも恵宗と同じ病気に罹っていた。⇒■「太祖王建」第79話「邪悪な病」
■第9話
シンニョムはワンヨとワンソ、ヒョウンの3太子を郊外での狩猟に誘う。誘いの使いがワンヨとワンソの屋敷をそれぞれ訪ねる。シンニョムを訪問し協力を求めて以来、叔父から明確な答えをもらっていなかったため、二人はそれぞれ快諾。特にワンソは心から喜びその誘いを受ける。先の勅書の発表で、太子の移動には許可を取れと言っていたワンギュを無視し、「イノシシを狩り立てるためには大勢の私兵が必要だ」と、私兵を連れて行くことにする。その頃、ワンギュは学校の建設に取り掛かり、朝廷ではワンギュの強引で性急な改革に豪族たちから不満の声が上がっていた。ヨム・サンは王に王室の規律を犯すものを取り締まるよう進言するが、興奮した恵宗はまたもや気を失ってしまう。
冒頭で見られるスポーツは、撃毬(キョック)。英国のポロ競技によく似ているスポーツ。高句麗時代のドラマ「太王四神記」第4-5話でペ・ヨンジュン扮するタムドクは身分を隠して出場したあの競技だ。「太祖王建」でも172話あたりで後百済の太子シンゴムと武将たちが打ち興じていた。朝鮮時代の名君・世宗は、芝に穴をあけて旗竿を立て、歩いて棒で叩いて穴に入れるゴルフのような“歩行撃毬”を楽しんだりした。
■第10話
狩猟当日。ワンソが私兵を全員連れていくことを知ったテモク夫人は、これはただの狩猟ではないのだと感が働き、夫の身を案じる。シンニョム、ワンヨ、ワンソ、パク大夫は、朝廷が目を光らせているのを承知で、千人にもなる兵を連れて狩猟地へ。しかしもう一人の太子ヒョウンは欠席。シンニョムの審判は2人の太子に絞られた。
シンニョムと太子たちが大勢の私兵を連れて狩猟に出かけたという話しが恵宗の耳に入ると、彼は「叔父と弟が戦を起こすつもりだ」と言って取り乱すのだった。徇軍部令の権限で軍で阻止しようとするキム・グンリュルだが、兵部パク・スリは軍の介入は不要と判断。これによりがワンギュとパク・スリとの溝が深まる。
いよいよ狩猟の開始。3つのグループに分かれて獲物の数を競うことになる。
序列が下でもシンニョムが目を掛けていたヒョウン。母の反対でこの狩猟をすっぽかしたが、果たしてこれが吉と出るか凶とでるか?まずは、シンニョムはこの狩猟で扱いやすい太子を見定める。
■豆知識:3000年前からあったハングル?
ワンギュは、第9話で、ハングルが檀君時代からあったと語っている。ハングルに関しては、1446年に李氏朝鮮第4代国王の世宗によって「訓民正音」の名で公布されたというのが一般的な認識。これに対して、今年7月2日に、韓国の聯合ニュースは、ハングル文字が3000年前からすでに使われていた証拠を韓国の学者が発見した、と驚きの発表を報じている。これが本当かどうかは、学者さんたちの今後の研究にお任せして、第11話以降の「光宗大王」をお楽しみに。
【「光宗大王」を2倍楽しむ】
◇BS朝日「光宗大王-帝国の朝-」
※2012.11.12- 月~金
◇韓国KBS「帝国の朝」(光宗大王)番組サイト
※予告動画視聴には事前に会員登録が必要。韓国語。
◇DVD公式サイト
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■作品紹介
・原題:帝国の朝(제국의 아침) ・放送:KBS、2002.3.2~2003.1.26 ・話数:全94話 ・演出:チョン・ソンホン、キム・ホンイル ・脚本:イ・ファンギョン ・キャスト: ワンソ(後の光宗) …キム・サンジュン ワンヨ(後の定宗) …チェ・ジェソン テモク妃…チョン・ヘジン ムンゴン妃…ホン・リナ 恵宗(ヘジョン)…ノ・ヨングク ウィファ妃…キム・ヒョンジュ ワンギュ…キム・ムセン パク・スリ…チョ・ギョンファン | ■DVD-BOX
・構成:DVD-BOX1〜8:BOX1 DISC5枚組 10話、 BOX2~8 各DISC6枚組 12話収録/デジパック、 ・リーフレット、オリジナルポストカード2枚封入 ・初巻発売日:2009.6.5 ・各BOX価格:15,000円(税抜) / 15,750円(税込) ・販売元: ブロードウェイ |
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