後継者問題に揺れる王室…革命の名分を作れ!「光宗大王-帝国の朝-」第16-20話あらすじと予告動画
全国の豪族を味方に付けたワンヨだったが、16話~20話では、荘和王太后の強気の言動に、これまで水面下で息をひそめていたワン・シンニョムが反撃に出る!いよいよワンギュvsワン・シンニョムの戦いの火ぶたが切って落とされる…BS朝日番組サイトでは相関図が、韓国公式サイトでは全話の予告動画や場面写真などが公開さていている。ただし、視聴には会員登録が必要。
ナビコン韓流コーナーでは、ドラマ視聴に役立つ歴史年表や地図、【「太祖王建」を2倍楽しむ】では全話のあらすじと見どころを紹介しているので、参考にどうぞ。本作のBS朝日の放送にあわせて【「光宗大王」を2倍楽しむ】で、あらすじと見どころなどを解説していくのでお楽しみに。
※ドラマ視聴の前に、【「光宗大王-帝国の朝」を2倍楽しむ】の「(1)ドラマの紹介」に目を通しておくと、ドラマがもっとわかりやすくなります。チェックをお忘れなく! また、各話のあらすじの後の赤文字は、見どころや解説をしています。
■第16話
叔父のワン・シンニョムと、二人の弟ワンヨとワンソ達を招いた宴の前に錯乱状態に陥った恵宗。荘和王太后は典医に病はいつからかと聞くと、ここ最近ではなく、王は長い間苦しみ、それを隠していたとのこと。ウィファ王妃がなんとかなだめ、恵宗を重光殿の宴席へ連れて行く。宴席で叔父や弟を前にした恵宗は、自らを能無しと言い、父ワンゴンの造った高麗のためにみんなの協力を仰ぐ。さらにお得意のカヤグム(韓国の琴)を披露。すっかり機嫌がよくなった恵宗は酒をあおる。酔いが回ってきたころ、恵宗は過去に受けた精神的苦痛を語りながら皆の前で錯乱。百済との激戦に参加した恵宗は、戦いではあったものの大勢の敵兵を殺戮したことが罪として重く心にのしかかっていたのだった。怯える兄を優しく労わりワンソが甘酒を差し出す。一口飲み込んだ恵宗は「これは毒だと言って吐き出してしまう。ワンソは優しく毒ではない、と恵宗が吐き出したその甘酒を飲み干すのだった。
恵宗の心の病の原因が分かった。心が優しいが故の病。宴での怯えよう、そして病床でおでこに鍼を打たれて眠る姿が何とも哀れ。一方、荘和王太后の取り乱しようも凄い。神明順成王妃に八つ当たりしたり、ウィファ王妃が宴でのワンソの思いやり溢れる言動を話しても、玉座を得るためならなんだってやる!と疑いの目を向けたり。ともあれ、今や王の命は風前の灯…そして、弟ワンソの評価はますます高まる。
■第17話
宴の席で発作が出てしまった恵宗は、そのまま病床に就く。意識を取り戻してはまた気絶を繰り返し、とうとう起き上がれないほど病状は悪化。そんな中、都城外では、パク・スリと豪族たちとのにらみ合いが続いていた。特に、ワンゴンの義父ユ・チョングンの怒りは大きい。私兵の武装解除を命じるパク・スリに対して「それが年長者に対する態度かっ!」と憤慨。しかしたじろぐスリではない。そこへワンヨとワンソが駆けつけ、豪族たちを丁重に迎え、彼らの怒りを鎮める。兵部がそんな大変な時、キム・グンリュルは呼び出しにも関わらず「風邪を引いて寝込んでいる」と嘘をついて、高みの見物を決め込んでいた。
ともかく、ワンヨを擁護する豪族たちが顔をそろえ、王への謁見と広評省で豪族会議を開くことを要求してくる。
ワンギュもワン・シンニョムも、そしてワンヨやワンソも一目置くパク・スリ。どちらも彼を味方に引き入れたいのだが、何しろパク・スリは王の命令しか聞かない、融通の利かない人物。彼を引き入れることが出来るのは誰か?
さて、そんなスリが激怒させたユ・チョングンは、ワンゴンの第1王妃の父親。「太祖王建」で、いち早くワンゴンが天下人になると考え、娘プヨン(後の神恵王后)を嫁がせた人物として描かれている。第48話~55話あたりで、ちょうどワンゴンが失恋し、プヨンに想い人を重ねせて一夜を共にしたなれ初めを紹介しているので、気になる方はチェックをどうぞ。
■第18話
都城外ではまだパク・スリの検閲に怒り心頭の豪族がいた。キム・ブとワンヨの祖父のユ・グンダルだ。この場を収めたのはワンソ。またもやみごとに2老人の怒りを収めた。ともかくこうしてパク・スリはすべての豪族の兵を解いた。恵宗は病床にありながらも、駆け付けた豪族たちに会わなければ、とうわ言のようにつぶやく。百日法会に出席するという名目で各地から集まった豪族らがワンヨの邸宅に一堂に集まった。彼らはワンギュの独裁をこのままにしておけないと、次に推す後継者の意思統一を計ろうと話し合う。彼らの動きを察しした荘和王太后は激しく憤るが、典医から「陛下の今の状態は奇跡に近い、一刻も早く転地療養をした方が良い」と告げられ、衝撃を受ける。ワンギュを呼びつけ、孫のフンファを後継者としろと迫るが、遺訓を受けたパク・スリとヨム・サンの合意がなければ、嫡孫といえども幼いフンファを推戴することはできない、とワンギュは答える。後継者問題で揺れる王宮で、フンファの母、ウィファ王妃はある決意をする。意を決したパク・スリは、恵宗の元へ…。
キム・ブとは、高麗への帰服を決意した新羅最後の王、敬順(キョンスン)のこと。「太祖王建」199話で紹介。
■第19話
パク・スリから後継者についての真意を求められた恵宗は「息子を地獄の底へは落とせない」と強く反発。パク・スリは悩んでいた。恵宗の意を汲めばフンファを推せない。となればワンヨか…?しかし、それはワンギュが許すはずがない。どちらに転んでも争いは避けられない。百日法会も無事に終わり、ワン・シンニョム達は2日後の広評省の豪族会議に備える。ウィファ王妃は意を決して荘和王太后に「フンファ君を後継者から外してほしい」と願い出る。それを聞いた王太后は激怒すると大殿へ出向き、恵宗を激しく責め立てる。恵宗はついに意見を曲げてしまい…。
一方、キム・グンリョルは、ワンヨ側に付くにあたって確固たる保障がほしいとチェ・ジモンに相談し…。
その頃、恵宗の病床にパク・スリが呼び出され、荘和王太后の目の前で、恵宗が後継者問題について話を切り出す。果たしてその話とは?
涙ながらに息子を後継者から外してくれという恵宗。我が子を思う王と王妃、玉座を決して手放さないという王太后。病で臥せっている王である我が子に向かって、鬼の形相でしかりつける迫力をお見逃しなく。
■第20話
恵宗を説得し、フンファ君を後継者に指名した恵宗。それが恵宗の真意でないことを知っているパク・スリだが、王の言葉とあっては仕方がない。そんなパク・スリに王太后は、侍中のワンギュと距離を置くパク・スリを叱りつけ、協力を命じる。そして、パク・スリに「政治がわかるか!戦いしか知らない大臣に何ができるのかッ!?」と侮蔑の言葉を吐く。これに対してパク・スリは、ワンギュの独りよがりな政治手腕を徹底的に批判する。
後継者問題に揺れる朝廷は、フンファ君を推すワンギュ側とワンヨを推す豪族・シンニョム側に分かれていた。ワンギュ側はパク・スリとヨム・サンを味方に引き入れなければ形勢不利と判断。恵宗の義父イム・ヒ(ウィファ王妃の父)は仲立ちを買って出る。
そんな中、王太后の命令で王室の出入りを求めたユ・チョングン、ユ・グンダルは門の外で足止めを食らい、「王室は落ちぶれた」と憤慨する。しかし、これこそがワン・シンニョン側の狙いだった。その狙いとは?そして、ワンギュとパク・スリは手を結ぶのか?
荘和王太后に向かって一歩も引かないパク・スリの迫力はお見事!戦いがメインだった「太祖王建」は徹底的な“男たちの物語”だったが、後継問題に揺れる本作は女性の出番が多い。強烈な存在感を見せる王太后だが、この強引さが敵に革命の名分を与えてしまったようだ。
【「光宗大王」を2倍楽しむ】
◇BS朝日「光宗大王-帝国の朝-」
※2012.11.12- 月~金
◇韓国KBS「帝国の朝」(光宗大王)番組サイト
※予告動画視聴には事前に会員登録が必要。韓国語。
◇DVD公式サイト
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■作品紹介
・原題:帝国の朝(제국의 아침) ・放送:KBS、2002.3.2~2003.1.26 ・話数:全94話 ・演出:チョン・ソンホン、キム・ホンイル ・脚本:イ・ファンギョン ・キャスト: ワンソ(後の光宗) …キム・サンジュン ワンヨ(後の定宗) …チェ・ジェソン テモク妃…チョン・ヘジン ムンゴン妃…ホン・リナ 恵宗(ヘジョン)…ノ・ヨングク ウィファ妃…キム・ヒョンジュ ワンギュ…キム・ムセン パク・スリ…チョ・ギョンファン | ■DVD-BOX
・構成:DVD-BOX1〜8:BOX1 DISC5枚組 10話、 BOX2~8 各DISC6枚組 12話収録/デジパック、 ・リーフレット、オリジナルポストカード2枚封入 ・初巻発売日:2009.6.5 ・各BOX価格:15,000円(税抜) / 15,750円(税込) ・販売元: ブロードウェイ |
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