王子の婚約と王の暗殺!「キング~Two Hearts」に見る朝鮮王朝の儀礼、第7話-9話あらすじと予告動画
ハンアを懲らしめるだけのつもりで仕掛けたお見合い…「相思相愛だが、国境を越えられなかった」という理由で、婚約はなしとなるはずの記者会見で、なんとハンアは「お受けします」と答えてしまった!「キング~Two Hearts」第7話~9話では、行きがかり上婚約してしまった2人が、ある悲しい事件がきっかけでぐんと距離を近づけることに…予告動画はDVD公式サイトで視聴できる。
■第7話
ハンアは記者会見の場で、「婚約する」と答えたが、これはハンアがジェハにお灸をすえただけ。ハンアとてこんなわがままで嘘つきな王子はまっぴら御免と、二人でお別れの酒を飲む。ところが調子に乗った2人は酔っぱらって別れのキスする。タイミング悪く、王ジェガンとハンアの父のキム統一戦線部副部長が部屋に入ってきてこの現場を目撃。こうなっては婚約するしかない。不安がるハンアに王は、自分が後ろ盾になって守ると約束し、キム副部長はハンアのことをくれぐれも頼むと、ジェハに娘を託す。こうして二人の婚約が発表され、ハンアは韓国初の二重国籍者となる。キム副部長は北朝鮮に帰りハンアは一人韓国王室で暮らすことになる。韓国と北朝鮮は同じ民族。ところが話す言葉は同じでも、微妙なニュアンスは違っており、おまけに相手が王室とあってハンアは失言の連続。さらに、王太后は北朝鮮の嫁をあまり歓迎していないようす。微妙なぎこちなさの中、ジェハは相変わらず意地悪。頼みの綱は王ジェガンただ一人。そんな王は久々の休暇を王妃と安眠島で、穏やかにそして幸せに過ごす。
その頃、王室に寄付をする男が、ウン秘書室長に贈りものを置いていく。そして…。
ハンアと王太后との頓珍漢な会話は、「宮(クン)~Love in Palace 」のチェギョンと王太后との初めての出会いのシーンを思い出して、くすりと笑えるが、そのバックに南北問題が控えているだけに、笑ってばかりはいられそうもない。
ところで、マイヤーの放った女傭兵ボンボン。吹替え版で視聴されている方には、彼女の声に聞き覚えないだろうか。公開吹き替えを取材したので、答えはこちらで確認できる⇒爆笑収録現場潜入レポ!
■第8話
単なる友情の証と言われ、ビートルズの貴重なレコードを受け取ったウン王室秘書室長は、韓国での休暇先を探す男に、王の休暇先の安眠島を漏らしてしまった。これこそがジョン・マイヤーの狙いだった。王の居所を知ったマイヤーは女傭兵を使って王と王妃を暗殺。そして、ちょうど現場に来合わせたジェシン王女を連れ去ってしまった。
「ジェハ、ヒョン(兄)はお前が大好きだ…」休暇先からジェハにかかってきた王ジェガンからの最後の電話。ジェハは直前にハンアをケンカをして機嫌が悪く、兄からの最後の電話を無下に切ってしまう。一方、シギョンに発見されたジェシン王女は、意識を取り戻すが一部記憶を無くし、脊髄をやられ下半身の自由が利かなくなってしまう。
この時になって、ウン秘書室長は、寄付をしてくれた男との会話の中で、王の休暇先を漏らしたことに気付き、男からの「ご協力に感謝」と言うメールに、事の重大さを悟る。しかし、今となっては後の祭り。新王となるジェハに呼ばれたウンは、責任を感じて辞職を申し出るが、ジェハが「責任を感じるなら、俺を真人間にして立派な王に育ててみろ」と引き止める。そんな秘書室長にマイヤーから、脅しの電話が入る。結局王の死は事故として片づけられる。
下半身が動かなくなったことにショックを受けるジェシンは心を閉ざし、ジェハは、公務とジェシンの介護に多忙な王太后を心配し、何か手伝いたいというハンアにジェシンを託す。ハンアにもかたくなな態度をとるジェシンだが、あることを境にハンアに心を開き、王太后もまたハンアの優しに、彼女を家族として受け入れるようになる。
即位後はすっかりたくましくなったジェハだが、新王もまた限界だった。そんなジェハをハンアが持ち前の明るさで癒す。
今回はハンアのいろいろな優しさが見どころ。王太后の前での純粋さ、ジェハを元気づけようとT-araの“ねこダンス”のモノマネまで。そしてジェシンに見せる厳しい優しさ…笑い、涙、そして胸キュンのハ・ジウォンの魅力がぎっしり詰まっているのでお見逃しなく。
■第9話
ウン秘書室長の弱みを握ったクラブMのマイヤーは、ジェハとの謁見を申し出、仕方なくマイヤーをリゾート会社Mの会長で重要人物だと王に紹介。マイヤーは、「北の婚約者候補を好きですか?」とぶしつけな質問をして、ジェハを不機嫌にさせる。そして、「昔、王様の肩に刺しました」と、1本のペンを取り出し、ジェハを完全に怒らせる。その後、秘書室長を通じて50億ウォンの寄付を申し出、ジェハは断る理由もないとこれを受け入れる。
その後、先王の無くなった場所から木炭の粉と北朝鮮製の携帯が発見され、一酸化中毒の事故死としてかたずけられたジェガン夫妻の死が、にわかに事件性を帯びる。そしてその矛先はハンアに…。ハンアの誠実な人柄に触れたジェハたち王族は、ハンアの無実を信じるが、ウン秘書室長は、ハンアを王室に迎えたことを間違いだとジェハに進言し、世論も元北朝鮮の特殊部隊のハンアの関与を声高に訴え、調査は国会に委ねられることに。自ら召喚に応じると答えたハンアは、議員たちの厳しい追及にも毅然とした態度で関与していないことを証明してみせる。さらに、北朝鮮からも有力な証言が得られ、先王の死に北朝鮮のかかわりがないことが実証できるが、北朝鮮がこの証言の公表を拒否したため、公にハンアの無実を発表することはできない。そこでウン秘書室長は、北の仕業ではないとハッキリしたが、王室を守るため、ハンアの公開聴聞会を開くという。ジェハは、二度までハンアをさらし者にすることは許さないと言い、ハンアもまた「国民の前に出るのは怖い、自信がない」と言うが…。
これまで様々なドラマで、威厳に満ちた正しいキャラクターで安心させてくれたイ・スンジェだったが、本作で演じるウン秘書室長は、これまでの役柄と違っている。自分の失態から起きた先王の死。その事実を隠したままハンアを追い詰めていく。果たして保身のためなのか、それとも王室を守るための苦肉の柵なのか…。
■王室の儀礼は朝鮮王朝式
ジェンガン王が逝去し、第8話で臣下が屋根の上で叫んでいるシーンがあるが、同じようなシーンがドラマ「イ・サン」の第44話にも登場する。これは、王の死を知らせるため、王宮殿の屋根に上って、王の普段着を大きく振る儀式で上位復(サンウィボク)と言う。これはなど見どころたっぷりだ。ちなみに、屋根の上の儀式は、空中にとどまる王の魂を王の着衣に染み付いた体臭で呼び戻そうという意味がある。
また、ジェハの即位式で小さな箱を受け取ったが、この箱には王の印鑑(玉璽=ぎょくじ)が収められている。この玉璽は王を象徴する神物で、即位式では、先代王の遺言と一緒に引き継がれる。ドラマの中では基本的に、朝鮮王室の儀式・儀礼を引き継いでいるようだ。
「キング~Two Hearts」第7話は、2013年は、2013年1月9日(水)の平日の月~金の朝10時5分よりTBS韓流セレクトにで放送。予告動画はDVD公式サイトにて放送。
http://community.pia.jp/hanryu/2012/10/20121029-01.html
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◇TBS韓流セレクト「キング~Two Hearts」
【「キング~Two Hearts」を2倍楽しむ】
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■作品紹介
・放送:MBC、2012年
・話数:全20話
・脚本:ホン・ジナ
・演出:イ・ジェギュ
・制作:キム・ジョンハク プロダクション
・キャスト:イ・スンギ (イ・ジェハ役)、ハ・ジウォン(キム・ハンア役)
チョ・ジョンソク(ウン・シギョン役)、イ・ユンジ(イ・ジェシン役)
※ ©KIMJONGHAK PRODUCTION
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・価格:各¥19,950(税込)/¥19,000(税抜)
・封入特典:【初回限定特典】 プリントサイン入りブロマイド:4枚 クリアファイル:2枚
【通常特典】 ミニフォトブック:32P オールカラーブックレット:16P
• ディスク枚数: 5
• DVD発売日:2012年11月21日
• 時間:600 分
• レンタル:2012年11月7日 TSUTAYA独占レンタル!