「人前に出ることも、そして歌もまた始めてください」そう言ってジェシン王女に優しくキスし、負ぶってくれたシギョンが、拷問に耐え切れずジェハを裏切りボングに寝返るのか？今回は、29日（火）、30日（水）にTBS韓流★セレクトで放送する「キング～Two Hearts」第19話と最終回のあらすじを紹介、DVD公式サイトで予告動画が視聴できる。最終回までの2話は最高のエンディングが用意されている。あらすじを知りたくない方は、赤文字の見どころだけを先に、あらすじは視聴後にどうぞ。また、最後の「最終回に寄せて」はエンディングのネタバレをしているのでご注意を。

■第19話
ボングンの指示通り、ジェハ1人を連れだし、ボングたちの待つ崖に連れてきたシギョン。「告訴を取り下げ、ハンアとも別れて退位しろ。さもなくばコリアも危なくなる」というボング。ジェハは「お前は本気なのか？」と静かにシギョンに聴く。「迷いました。私が王に仕えたのはあなたが王だからじゃない。あなたは99％の絶望の中でも、決して諦めない。だからお仕えしてたんです」そう言って銃口をボングの方に向けた。シギョンはボング側に付いたのではなかった。WOCの仲間、そして韓国軍がボングンたちを包囲。ハンアも遠く離れた場所から女傭兵ボンボンに銃口を合わせる。ICC捜査官がボングの身柄を拘束し、ジェハとシギョンが微笑みを交わし、ハンアもまた機関銃をおろした。その時、手錠につながれたボングンが…。崖の上で起きた一瞬の悪夢にジェハの慟哭する声だけが響く。
シギョンの帰りを待つジェシン王女に、ハンアはシルバーのネームプレートを差し出し、悲しい報告をする。そこに刻まれた名前をみてジェシンは号泣。ジェハは、同じ悲しみに暮れるウン秘書室長に声をかけ、優しく抱きしめる。
クラブMの弁護団が、ボングの保釈を要求。反対する韓国に、クラブMが圧力をかけてくる。
今回の見どころは崖の上のシギョン！（ポニョではない）。ここから先はドラマ最高の見せ場が待っているので、ハンカチをタオルに替えて視聴をどうぞ。特にシギョン渾身の演技とジェハの飛び散る涙に注目。また、王宮に戻ってからは、ジェシンの号泣シーンが見どころ。そして、今回は、ジェハとハンアの最高の胸キュンシーンもあるが、筆者のお勧めはシギョンとジェシン王女のラブライン。ユーモアもセンスも身に着けると言うジェシンとシギョンの幻の対面シーンをお見逃しなく。

■第20話（最終回）
仮釈放となったボングンは、韓国と北朝鮮の南北和平を崩すために、アメリカにテロを起こし、自爆した犯人を北朝鮮の人間に仕立てる。アメリカが北朝鮮に制裁を加えると発表。激怒する北の委員長に、ハンアの父は韓国に助けを求めようと提案するが、その時、韓国でデフコン3が発動されたというニュースが流れ、両国間に緊張が走る。これを受け北朝鮮側は、「アメリカが北朝鮮を攻撃すれば、北はソウルを攻撃する…」とニュースで発表。半島は南北戦争の危機に置かれ、韓国国王ジェハとハンアは引き裂かれたのだった。
そしてついに最終回！
北に連れ戻されそうになるハンアの携帯にジェハからの電話が入る。韓国政府が暴走し、北がホットラインを切ったというジェハは、ひとまず戻って来いとハンアに言うが、このまま韓国に残れば2度と南北の和平は望めない。自分が北を説得する、とハンアは北に戻ることに。
そんな中、ついにアメリカの北朝鮮攻撃が5月24日に決定する。ジェハは自国民を守るためにデフコンのレベルを2に引き上げるしかなかった。
南北の戦争を食い止めるため最後の手段として、ジェハは非公式の南北会談を求める。ハンアが北の代表となって会談に臨む。会談の場でジェハは、命と引き換えにとんでもない提案をする。
デフコン（Defcon）とは、Defense Readiness Conditionの略。通常は戦争への準備態勢を5段階に分けたアメリカ国防総省の規定。完全な平時はデフコン5、戦争への危機が高まるほど数字は小さくなる。デフコン1は完全な戦争準備態勢（非常時）。


■最終回に寄せて（エンディングのネタバレあります。ご注意を）
さらりと見るにはとてももったいない作品だった。サスペンスを盛り込んだ王室ラブストーリーとしてももちろん素晴らしい作品だったが、世界で唯一南北に分断された民族、韓国と北朝鮮の関係をときにコミカルにそして深刻に描いたドラマは、政治・サスペンスドラマとしてもハラハラドキドキ見ごたえ満点だった。南北和平のためのWOC合同チーム、南北間の結婚、WOCでハンアがアメリカ兵に向かって語ったジェハへの愛の言葉や、最終回に北の副部長キム・ナムイルが娘ハンアに向かって絞り出すように言った言葉は“南北に分断された国民の悲痛な叫び”そのもの。そしてジェハが結婚式の日として最初に選んだ8月15日の意味。この日は終戦日であるのと同時に、韓国国民にとっては日本の植民地から独立の日“光復節”の日でもある。そして、最後にジェハが望んだ挙式の日と場所。アメリカが北を攻撃する5月24日に、二人は板門店、南北軍事境界線で結婚した。「戦争勃発の日を挙式の日に替えてしまえば、さすがにアメリカも攻撃しては来ないだろう」というジェハのもくろみ。何たる平和的かつ楽観的な戦争回避の方法。遊び人ジェハにしか考え付かない素晴らしい作戦だ。
ドラマの終わり方もとても素敵だった。4年後、WOC大会がまた開かれる。もちろん今回も南北合同チームで出場する。唯一違うのは、シギョンがいないこと。そして今度の女性将校は南からとのこと。まさかハンアは出場しないだろうが…。最愛の人シギョンを失ったジェシンは、すっかり立ち直り、ジェハとハンアの間には可愛い王子が誕生している。北の祖父の喜びようが可愛い。そして、韓国初の北朝鮮支店銀行がオープンし、そこで世子王子の一言で、未だにハンアを認めようとしない議員たちが騒ぐ。しかし、戦争を愛の力で食い止めた二人なら乗り越えられるだろう。最後は2人で手を繋いで釈明会見に臨む。

印象的なオープニング曲をはじめ、ドラマ音楽もすべて素敵だった。ストーリーもラブ、サスペンス、アクションがバランスよく配合され、主役はもちろん、脇役に至るまでキャストの名演技に引き込まれ、長く余韻の残るドラマだった。やはり、ハ・ジウォンとイ・スンギのドラマは当たりはずれがない。繰り返して観たい超おすすめの一作品だ。

「キング～Two Hearts」は、2012年12月26日～1月30日の月～金の朝10時5分よりTBS韓流セレクトにて放送。予告動画はDVD公式サイトにて放送。31日からは、チェ・ジウとユン・サンヒョンの「負けたくない！」。

最後までお付き合いありがとうございました。また、どこかのテレビやネット配信があれば、キャストや音楽、ロケ地の紹介などをするのでお楽しみに。

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　【「キング～Two Hearts」を2倍楽しむ】

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■作品紹介
・放送：MBC、2012年
・話数：全20話
・脚本：ホン・ジナ
・演出：イ・ジェギュ
・制作：キム・ジョンハク プロダクション
・キャスト：イ・スンギ (イ・ジェハ役)、ハ・ジウォン（キム・ハンア役）
　　　　　　チョ・ジョンソク（ウン・シギョン役）、イ・ユンジ（イ・ジェシン役）
※ ©KIMJONGHAK PRODUCTION

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・価格：各￥19,950（税込）／￥19,000（税抜）
・封入特典：【初回限定特典】　プリントサイン入りブロマイド：4枚　クリアファイル：2枚　
　　【通常特典】　ミニフォトブック：32P　オールカラーブックレット：16P
• ディスク枚数： 5
• DVD発売日：2012年11月21日
• 時間：600 分
• レンタル：2012年11月7日 TSUTAYA独占レンタル！