2月9日、NHK・BSプレミアムのドラマ「嘆きの美女」は第5回「私だって輝きたい！」を放送、これまで看護師を休職していた優子（中村静香）がいきなりモデルへの転職を宣言する。ユリエ（矢田亜希子）は自分の苦労から優子に考え直すようにアドバイスするが、逆に優子は反発してしまう。一方、玲子（横山めぐみ）のアシスタントとして働き始めた弥居子（黒沢かずこ）は外に出て働くため、きちんとした身なりを命じられるのだった。そして弥居子が理想の人として名を挙げる作家の荒俣宏（本人）とも出会いの時が近づいていた…！

[第4回あらすじ]
ユリエは事務所社長に「今までの自分を脱ぎ捨てるように」といわれ、タレントへの転身を勧められていた。手始めに自宅でグルメリポーターの練習をするが、どうにも堅苦しい。その様子をこき下ろす弥居子は自分がやってみろと言われ、しぶしぶそれに応じるものの予想以上に見事な出来だった。しかも玲子が作った料理の隠し味を言い当て、玲子から料理のセンスがあるのではと助言される。一方のユリエはグルメリポーターの仕事がまるで上手く行かず自宅で落ち込む間もなく、翌日トーク番組の生放送の仕事が入ってしまう。自分のフレーバーを作る事に集中して台所にこもりきりの弥居子は、ユリエにアドバイスを求められると誰もあんたの事は気にしてないから思い切りぶちかませと投げやりに言うのだった。すると緊張がほぐれたユリエは安心して翌日のためにベッドになるのだった。
そしてトーク番組で彼氏についての話を振られたユリエは、エイジの事をぶっちゃけて面白おかしく語るのだった。番組は成功したものの、その後早速ユリエを訪問したエイジに番組のことで文句を言われる。様子を伺いにきた玲子たちは、一方的に非難されるユリエを救おうとエイジに弥居子をけしかける。そこで弥居子はエイジの写真がつまらない事、外見だけで仕事を取るが自分に才能が無いだろうと気付いているのではとエイジの心を透かすようなことをズバズバ言ってのけた。しかしそれに腹を立てたのはユリエだった。エイジを庇ったユリエは弥居子に出て行けと言い放ち、売り言葉に買い言葉で弥居子もユリエの家を飛び出してしまう。しかし実家に戻ると母は再婚しており、弥居子はいくらかの金を渡されて追い出されてしまった。一方、ユリエの家では玲子や優子が弥居子を案じていたが、ユリエは頑なな姿勢を崩さなかった。しかし心の底では弥居子を案じており、居たたまれずユリエは弥居子を探しに出かけた。
行く当てもなくバスに乗り込み浜辺にやってきた弥居子は、偶然ヨガの講師兼占い師の女（室井滋）と出会う。弥居子はヨガの手ほどきを受けつつ、下らない意地で大切なものを失うと勿体無いと諭される。そしてヨガの呼吸法を繰り返すうちに、気持ちが晴れやかになった弥居子は自らユリエ宅に戻る事を決めた。するとその途中、迎えに出たユリエと鉢合わせた。最初は言い合いをしていた弥居子とユリエだったが、いつものように和気あいあいとした雰囲気に包まれるのだった。こうしてユリエ宅に戻った弥居子は足のギプスも外れ、兼ねてから苦心していたフライドポテトのフレーバーを作り上げた。しかしそこで弥居子は月々の家賃と生活費4万円をユリエに請求される。もう足も治った今となってはしっかりお金を入れて欲しいというユリエに、玲子が月10万円で自分のアシスタントをしないかと持ちかける。弥居子の味覚のセンスを買いつつ足元を見た金額だったが、今の弥居子には十分すぎる額だった。こうして弥居子は自活への道を、憎んでいた美女の館でスタートさせることになったのだった。

プレミアムよるドラマ「嘆きの美女」第5回は9日（土）よる11時15分から放送。予告動画はNHKテレマップMOVIEで視聴出来る。

◇NHKテレマップMOVIE