覚馬の翻意に揺れる縁談の行方…大河ドラマ「八重の桜」第13回予告動画と前回のあらすじ-NHK
3月31日、NHKの大河ドラマ「八重の桜」は第13回「鉄砲と花嫁」を放送、長州との戦を終えた覚馬(西島秀俊)から届いた文は八重(綾瀬はるか)と尚之助(長谷川博己)の縁談を白紙にするというものだった。更に尚之助が他藩に移籍するようにとも勧める覚馬に、尚之助は怒り八重は動揺する。そんな中、新式銃を完成させた尚之助はついに決意を込めて八重に求婚する。一方、京では薩摩藩の台頭により会津藩は翻弄され、政治的な立場も徐々に危うくなっていく。
今回はついに尚之助が八重へプロポーズする序盤の山場となる。藩政という状況に加え幕末という乱世だからこそ決めた尚之助の求婚に八重はどんな覚悟で応じるのかが大きな見どころだ。そして会津の行方の大きな影響を及ぼす西郷吉之助役には吉川晃司が登場。これまでは恰幅の良い役者が選ばれることの多かった西郷だが、吉川演じる新たな西郷像も興味深い。
〔第12回「蛤御門の戦い」あらすじ〕
ついに長州討伐に向けて会津藩でも戦の気運が最高潮に達していた。松平容保が京と守護職を受けた事に天誅を下すという長州にいきり立つ会津藩士たち。
会津、山本家。権八がある日「合うか合わないか」と悩んでいた。前日に届いた文を読んで以来の様子だと聞いた八重は、覚馬に何事かあったかと心配し文の内容を教えて欲しいと両親に直談判する。そこで権八は、文の内容が八重の縁談についてだと切り出した。覚馬の考えでは、尚之助が八重と結婚することで婿入りし、会津藩に仕官できるのではということだった。これに権八は同調し、尚之助の人柄も申し分無いからよい縁談ではないかと言い始めた。しかし八重は断固としてこれを拒否した。八重にとっては、7年間も共に暮らす尚之助は兄も同じだった。その後、鉄砲場で尚之助と会ってもどこかぎこちない八重の様子に、尚之助は縁談の話を自ら切り出した。そして尚之助は鉄砲隊の改革のためとは言え覚馬の提案は愚作だと笑い、この縁談は断るつもりだと答えた。そう言われると八重の胸中は更に複雑で、三郎に八つ当たりしても心の乱れは収まらなかった。
京では討伐軍が陣を張っていたが、伏見の長州軍は囮ではないかという推測が飛び交った。そして長州軍は、覚馬ら会津藩が守る蛤御門へ進軍していた。そしてついに戦が始まり、御所を取り囲む各所で長州が打倒会津を声に御門を次々に攻撃していった。そして蛤御門以外の二ヶ所が撃破され、長州軍は御所へなだれ込んだ。御所では公家たちが口々に容保を責め立て、今回の事態は会津が長州を怒らせたからであると取り囲んだ。しかし孝明天皇(市川染五郎)は容保に対し、御所を守るように命じたのだった。会津藩は必死で御所を守ったが、その戦況は芳しくなかった。そこへ西郷吉之助が率いる薩摩郡が加勢に到着し、長州藩は一気に崩れた。覚馬は薩摩藩の使う新式銃に感嘆し、薩摩の強さを目の当たりにしたところで大砲の影響で負傷する。蛤御門の長州軍は敗走し、傷つきながらも覚馬は西郷に礼を述べた。薩摩はそのまま長州藩邸へ向かった。そして戦の流れは変わり、長州は敗走する。
会津では開戦の知らせがようやく届き、皆が京の容保や家族らを案じた。山本家でも覚馬を案じて八重らが不安に包まれているところに、尚之助が長州が破れたとの知らせを持ってきた。戦況を見るに、覚馬が大砲を撃ったのだろうという尚之助の言葉に山本家の一同は覚馬の無事を信じ、落ち着きを取り戻した。その夜、鉄砲場では尚之助と八重が新式銃の開発のために洋書を読んでいた。八重は尚之助が家族を落ち着かせてくれたと礼を言い、直之助も覚馬はきっと無事だと励ました。尚之助はこの戦によって会津藩も鉄砲隊の重要性を知るだろうとして、改めて新式銃の完成に向けて取り組むのだった。
会津は勝利したものの、戦が終わり焼き尽くされた京の市街を覚馬らは視察していた。しかし京の人々は会津のせいで街が焼けたと覚馬らにい石を投げつけた。京を守るための戦で傷ついた民衆に理解してもらえない事に衝撃を受ける覚馬らだったが、会津藩御用の人足屋である大垣屋清八(松方弘樹)のがその場を執り成した。清八は京の惨状を救うべく、市中の各所で炊き出しを行っていた。親や家を失った孤児、人々の現状を覚馬は重々しく受け止めるしかなかった。
大河ドラマ「八重の桜」第13回は31日(日)総合・よる8時から、BSプレミアム・午後6時から放送。再放送は総合で毎週土曜日ひる1時5分から。予告動画は番組公式サイト「あらすじ」で視聴出来る。放送翌日からNHKオンデマンドでは見逃し配信を行う。
◇NHK「八重の桜」番組サイト
◇NHKオンデマンド「八重の桜」視聴ページ
18時より見逃し配信開始(視聴価格:200円)