明国と関係悪化に冴えわたる忠寧大君の温情作戦!ノーカット版「大王世宗」第11~15話あらすじと見どころ!予告動画
明の勅使ファン・オムの突然の来朝に、朝廷は宴を開いてもてなすが、「宮中に女を舞わせるのは野蛮族、明の皇帝は蒙古討伐のため節約してるなか臣下の朝鮮がこうでは…」と嫌味の言葉を吐き、ついに目的の「倭国討伐のために軍馬1万頭・兵士10万!」を切り出した!第11話からはそんな明側の理不尽な要求に反発した世子が騒ぎを起こす…第11話~15話のあらすじと見どころを紹介!DVD公式サイトでは予告動画が公開されている。
第11話 世子の座り込み
「朝鮮を馬鹿にする奴は皇帝でも許さない!!」世子は明の勅使ファン・オムからの申し出に反発して彼を罵倒してしまう。一方、明は、世子の非礼な態度に加え大砲の訓練をしていることで、朝鮮と倭が密通をしているのではないかと怪しみ、両国の関係は悪化する。世子は朝鮮を敵国と見なすという明からの警告に抗議し、成均館の儒生たちと共に太平館前で大演説を行う。そんな世子に忠寧大君(三男、後の世宗)は、太平館にいるファン・オムに謝罪するよう説得するが、世子は聞き入れない。明との友好関係を望む太宗は世子を幽閉するが、ファン・オムは世子を人質として差し出すよう要求する。孝寧大君(次男)は上王の定宗に仲裁を頼むが、定宗はこれを断り驚くべき言葉を吐く。忠寧大君は太宗に、世子を人質にするべきだと主張する。
一方、高麗復興を狙うワン・アンは、ダヨンの父ハン・ヨンノに甘言で唆し、味方に引き入れようと目論む。
先代王である定宗は、太宗と気性の似ている世子を嫌っていた。そして相談に来た孝寧大君にいったいなんと言ったのか、お聴き逃しなく。奴婢のヨンシルと恋仲の娘ダヨンをなんとか玉の輿に据えようと考える父ヨンノは、いったいなんといって誘惑されるのか?
第12話 民心を捉えた太宗
下級役人のキム・ジョンソや太平館の儒生たちは明に弱腰の朝廷に抗議を続け、ついには民も加わり事態はさらに拡大するが、太宗は自らその場所に赴き、未熟な王のために苦労をさせることを詫び、茶や衣服をふるまう。儒生と民はその姿に驚き太宗の前でひれ伏すのだった。民を先導した高麗勢力手下ムビは、予想外の成り行きに太平館を襲えない。
忠寧大君は内偵がいるのではと明と通じている者を探し出そうとするがその後、ほとんどの家臣が明と関係を持っていたことを知り、その者を集めて弱国ですまないと謝罪をする。その一方で、忠寧大君は、ユン・フェを熟手(スクス)仕立てて太平館に忍び込ませ、情報収集を始める。
高麗復興勢力勢から、協力すれば娘のダヨンを新・高麗の第1番目の王妃にしてやると言われたヨンノは、協力することを誓い、ヨンシルを引き込むことを考える。
しっかり民心を掴んだ太宗だが、これも忠寧大君のアドバイス。果たして忠寧大君がなんと言って父を説得するのか?名セリフをお聞き逃しなく。そして自分自身も明のスパイたちを集めて謝罪したことですっかり彼らの心を捕える。これこそが、ドラマ「根の深い木」でも言っている「許して待つ」世宗の“温情作戦”。
第13話 成均館弾圧
幽閉されている世子に高麗復興勢力ムビが矢を放つ。矢には、「太宗が貢物や世子の人質を画策している」という檄文(げきぶん)付き。これを見た世子は怒り宗廟から脱出しようとするが、孝寧大君がこれを引き止め再び幽閉する。太宗は儒生たちが再び反発したため、ファン・ヒに命じ武力で鎮圧する。忠寧大君はユン・フェと共にファン・オムのことを調べ始める。そしてついに「倭より先に朝鮮を征伐する必要がある」という明への報告書を奪い、太宗に報告する。
王族と重臣たちによる会議が開かれ、お気に入りの孝寧大君を次の世子に据えたい上王・定宗は、世子を人質にするよう主張をするが、肝心な孝寧大君は自らが人質になることを申し出る。そして敬寧君もまた自ら人質になると申し出る。一方、元敬王后は世子を守るために明の勅使ファン・オムを殺害しようと無謀な計画を練る。
高麗を最後まで守ろうとした仲間を見捨てたことが、今も心の澱となって苦しむ礼曹判書のファン・ヒの回想シーンで、高麗遺臣たちの無残な最期が描かれるので見逃しなく。この事件が元で、家にこもって外出しないことを意味する“杜門不出”という四字熟語が出来た。
第14話 暗殺阻止
ユン・フェはハン尚宮の怪しい態度を察し、ファン・オム毒殺計画を阻止する。高麗復興勢力はファン・オムの殺害が実行されなかったことを知り、早々に武力を行使しようと計画を急ぐのだった。太宗は世子の幽閉を解き、国のために人質になるよう世子を説得する。重臣たちの間では次の世子は誰が適任かと議論が始まるが…。
忠寧大君が世子の座を狙って、世子の人質を進めていると勘違いした母の元敬王后は、忠寧大君を罵倒し、「もうお前は私の子じゃない!」と激怒する。
世子のピンチに、側室・孝嬪と敬寧君母子も積年の恨みを晴らすべく動き出す。
その頃高麗勢力のアジトでは、ダヨンの父ハン・ヨンノに連れらてこられた奴婢のヨンシルが、隠れた才能でヨンノにある取引を持ちかけるが…。
成人してからの世子はいいとこなしだが、礼曹判書ファン・ヒに向かって唯一素晴らしいセリフを吐くのでお聴き逃しなく。王も世子も夫婦仲が最悪の仲、今回は忠寧大君夫婦の素敵なシーンがあるのでお見逃しなく。妻シム氏の言葉が胸に沁みる。
第15話 勅使ファンの秘密
高麗復興勢力は太平館を襲撃するがハン・ヨンノの裏切りによってすぐに鎮圧する。しかし明の勅使ファン・オムが行方不明になり太宗は怒りを露わにする。捕らえられた高麗復興勢力のワン・アンは、「逆徒の親玉は朝鮮の王イ・バンウォンだ!」と叫び自害する。貴重な部下を失ったオク・ファンはワン・アンの自害に一人涙する。
勅使ファン・オムを拉致したのは、実は忠寧大君だった。騒動の最中にファン・オムを連れ出してファン・オムの妹と再会させていたのだ。翌日、忠寧大君の説得に心を打たれたファン・オムは世子を人質にしないことを朝鮮側に了承するのだった。その代りの貢物として、ファン・オムは皇帝と血縁をつくるための若い美女を求める。
今回の一件で、ユン・フェは復職し、忠寧大君の王材ぶりを太宗や臣下、そしてファン・オムまでが認めることになるのだが…。
今回は、強面の明の勅使ファン・オムの隠された出自が明らかになる。ここでも忠寧大君の人の心を動かす“温情作戦”が功を奏する。ところで、パク・ウンが「忠寧大君のおかげで釈放された」と嘘をついた相手のキム・ジョンソ。この人物こそ、ドラマ「王女の男」の主人公の父、キム・ジョンソ(金宗瑞)だ。実在する人物で、「王女の男」では名優イ・スンジェが演じた。当時の時代背景は(2)時代背景と世宗紹介 を参考にどうぞ!
■作品紹介
・原題:대왕세종(テワンセジョ)
・韓国放送:KBS、2008年
・話数:全 86話
・監督/演出:キム・ソングン
・脚本:ユン・ソンジュ
・出演者:キム・サンギョン、キム・ヨンチョル、パク・サンミン、イ・ユンジ、チェ・ミョンギル
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【作品紹介】【「大王世宗」を2倍楽しむ】