大火を逃れた八重たち、翻弄される会津…大河ドラマ「八重の桜」第16回予告動画と前回のあらすじ-NHK
4月21日、NHKの大河ドラマ「八重の桜」は第16回「遠ざかる背中」を放送、会津の大火で八重(綾瀬はるか)らは散り散りになってしまうが、ようやく再会して八重は大切な事に気付く。その頃京では、ようやく松平容保(綾野剛)が守護職を解かれて郷里へ戻る目処が立ち藩士たちの間にも安堵の空気が漂うが、それを打ち砕くような知らせが届く。
[第15回「薩長の密約」あらすじ]
その日、新島七五三太(オダギリジョー)は切望していたアメリカ大陸に到着する。それは南北戦争が終結して3ヵ月後の事だった。アメリカがようやく内戦終結し新しい国家再建へ向けて動き出すその一方で、日本は大きな内戦に突入しようとしていた。長州征伐に渋る朝廷に対し、徳川慶喜(小泉孝太郎)が強硬な態度を取り、第二次長州征伐が決定したのだ。
慶応二年の元旦。覚馬不在で五度目の正月に八重たちは淋しさが滲むが、今年で長州との戦も終わるからそろそろ戻れるのではとの期待もあった。
江戸では、その時大きな動きがあった。西郷隆盛(吉川晃司)が坂本龍馬の手引きを得て、桂小五郎(及川光博)と同盟の密約を行ったのだった。幕府に国を任せられないという点で同じ志を見出した二藩は、これまでの因縁を返上する。そして、幕府に忠義を尽くす会津こそ敵であると薩摩は言い切るのだった。その言葉を裏付けるかのように、第二次長州征伐では薩摩は出兵辞退を申し出ていた。そして、先の戦の始末として銃の取り引きが公に出来ない長州に代わり、薩摩が銃の取り引きをして長州に横流ししていた。その為幕府の思惑以上に長州は強く、第二次征伐は長州勢に有利となっていた。次々と幕府軍敗戦の知らせが届く中、将軍・家茂が脚気で倒れるという知らせまで届いた。会津藩でもなぜ朝敵・長州が新式銃を持っているか疑問に思うものが相次ぎ、長州と薩摩が結んだのではという疑念が過ぎった。覚馬は新式のミニエー銃の調達を上申したが、故郷も困窮し財政的に難問であった。
その様子は会津の山本家へも覚馬の文で届けられ、予想に反して覚馬の帰宅も長引くのではと懸念された。八重は、娘のみねを厳しく叱ることが増えたうら(長谷川京子)を気にかけていた。会津にとって良くない知らせが続く中、誰もが不安を抱えているのだった。徳川の軍勢が長州一藩に翻弄されている事は、民たちにとっても驚きであったのだ。
江戸の覚馬は、新式銃の買い付けに行くように命じられた。そして覚馬の供には神保修理(斎藤工)が命じられた。更に重ねて、覚馬は長崎で西洋医師の治療を受けよと言われ、眼病を隠していた事を叱責された。そこへ火急の知らせが届く。家茂死去の報だった。ここへ来て幕府は崖っぷちに経たされた。慶喜は将軍職は辞退しながらも徳川宗家を継承する事を承諾し、長州征伐に全力を注ぐ体勢を整えた。しかし会津は計算高い慶喜を懸念していた。松平容保は、いずれにせよ幕府軍が必勝することこそが世の泰平に繋がる事と考えた。しかしお上から長州征伐を命じられて間もないうちに、慶喜は長州征伐を取り止め長州と休戦協定を結ぶ事を決めて会津藩を驚愕させた。
同じ頃、会津では大火が起こっていた。火が燃え広がる中、角場のものを大慌てで片付け避難の支度をする山本家では、みねの姿が見当たらなかった。直前にうらにひどく叱られたという事から、八重は以前みねが諏訪神社で母の事を祈っていたみねの姿を思い出した。しかし諏訪神社は火の手が迫っている場所であり、八重たちはみねを案じてその姿を探し求めるのだった。
大河ドラマ「八重の桜」第16回は21日(日)、総合・よる8時から、BSプレミアム・午後6時から放送。再放送は総合で毎週土曜日ひる1時5分から。予告動画は番組公式サイト「あらすじ」で視聴出来る。放送翌日からNHKオンデマンドでは見逃し配信を行う。
◇NHK「八重の桜」番組サイト
◇NHKオンデマンド「八重の桜」視聴ページ
18時より見逃し配信開始(視聴価格:200円)