上王をみごとに操る世宗!対馬征伐の結末…「大王世宗」第46~50話あらすじと見どころ!予告動画-BS11
今回は、対馬征伐を描きながら、見事な世宗の政治手腕と陰りゆく上王・太宗の政治力を描いている…ドラマ「大王世宗」、中盤に差し掛かる第46~50話のあらすじと見どころを紹介!DVD公式サイトでは予告動画が公開されている。
■第46 話 故郷のために
世宗は対馬と九州との関係を断たせるため日本へ密使を送りつつ九州の正祐(策士・僧侶)と会談するが…。
まさに今、朝鮮の対馬討伐が始まろうとしていた。対馬側が世宗の暗殺計画の遂行を目の前に仲間のピョン・ドジョンの子マンゴが対馬側に刃を向ける。なんと彼は事前にこの計画を、対馬にいた朝鮮人の捕虜を使って朝鮮側に密告しており暗殺計画は失敗に終わる。5月26日のこと。ところが6月10日には、倭館あたりは対馬軍上陸成功の噂で持ちきり。これこそがユン・フェの罠。果たしてどんな罠を仕掛けたのか?そして6月20日、朝鮮側は対馬に攻撃を開始。明のファン・オムは対馬に拉致されている自国の学者ヨ・ジン救出を理由に朝鮮に援軍を送ることを提案するが…。
ピョン・ドジョンと息子のマンゴがやっと心を通わせたシーン。マンゴが父をかばって斬られるとき、朝鮮語で話す悲しい言葉をお聞き逃しなく。明のファン・オム。覚えておいでだろうか?もとは朝鮮人で、かつての太子だった世宗を高く評価した人物。朝鮮に援軍を送ろうとしたことでヘ・スから何か弱みでもあるのですか?と反対される。
■第47話 捕虜救出作戦
朝鮮軍は尾崎浦(豆知浦)を占拠し捕虜の救出に成功する。明の学者ヨ・ジンの救出もヨンシルの即席爆弾で大成功。巌原に退却した対馬側は九州の援軍を求めることにする。にらみ合いが続くなか、世宗は“九州の支援阻止のために勝負を挑む”と奇妙な策を実行。なんと、役人や王子らが勢ぞろいして宴を開いて明のファン・オムやヘ・スをもてなし、力ではなく詩で腕比べする。さらに九州の使者を呼び出して朝鮮の覚悟を伝え、明の使臣とも、ひと勝負挑むことになるが…。
世宗の政治手腕に、やっと元敬大妃も納得。上王・太宗とはやり方こそ違えど政治の腕は見事。王室の人間の使い方も心得ていると、世宗をほめ、上王・太宗に引退をすすめるが…。
堅牢な扉を即席爆弾で爆破したヨンシルを、ヨ・ジンは深く胸にとどめる。チャン・ヨンシル!今後は彼にも注目しておこう。
さて、世宗が言いだした“奇妙な策”の朝鮮代表は、兵曹佐郎チョン・インジと承文院知事シン・ジャンの平役人。果たしてどんな対戦に相成るのか、お楽しみに。
■第48 話 政敵を圧迫する術
九州からの支援が頼めなくなった対馬側は、海岸線も朝鮮軍に封鎖されているため、食料が底をつきそう。そこで6月29日、宗貞盛は、油断して酒盛り中の左軍節制使パク・シルらの部隊を奇襲。対馬の勢力が劣ってきている状況から、太宗や一部の重臣は征服を求める一方、世宗と集賢殿の役人たちは、「征伐は倭寇制圧のためで島の統治は任せて全軍撤収すべき」とこれに反対する。駐屯が長引いた場合の人手不足の問題や財源確保は、今の朝鮮には難しく、これを理由に撤収すべきだと周囲を納得させる。宗貞盛は世宗からの意外な和睦の申し出に降伏を選択する。1419年7月3日、こうして対馬征伐は幕を閉じる。武力ではなく政治力で降伏させた世宗に、臣下の一部は怖れを抱くようになる。
今回の征伐の功績を、世宗は自分ではなく上王・太宗のお手柄にしようと考える。果たしてその真意は?
かつての韓国史劇で登場した奇妙な格好の日本人役も、さすがに衣装などは日本らしくはなってきたが、セリフの不自然さはまだまだ。それもやっと今回で終了!対馬征伐最後には、自国絶賛のナレーションが入る。一つの歴史解釈として参考にされたい。
■第49 話 天の怒り
日照り続きの占いで、世宗はヨンシルに水車を作らせ、農民も大いに喜んだが、なんと集中豪雨で各地に水害が発生。重臣は、大雨は国王に徳がないからだと世宗を責め立て、天の怒りを鎮める儀式の遂行を提案する。これに世宗は、許しを請えば死者が生き返るのか?流れた田畑が戻るのか?と世宗は反論し、儀式にかかる費用で水害復旧を命じる。日に日に重臣たちは集賢殿を寵愛する王に不満を募らせる。そんな折、世宗と集賢殿の努力にもかかわらず、町は食糧難で、体力の落ちた民たちをついには伝染病が襲う。そのとき孝寧大君が禁止されている仏教を布教していることが明らかとなり、これを王への対抗策として利用しようとする。日食の日に儀式を開くことが告知された。当日その時間になると…。
何かと世宗に関わってくる女官イソン。今回、ハン尚宮がズバリとその心中を見透かすのでお見逃しなく。もう一人世宗にゾッコンの人物。ヨンシルが王のために水車の修理をする場面。やっていた世宗のセリフをお聞き逃しなく。
■第50 話 孝寧大君は敵か
日食の予測が外れ、世宗の立場は追いつめられる。ユ・ジョンヒョンらは集賢殿の密室政治を指摘し、集賢殿の閉鎖を求める。一方、チョ・マルセンは僧侶たちと共に民の救済を続ける孝寧大君に民の心が動いていると太宗に報告。元敬王后は太宗が世宗に孝寧を斬り捨てるように命じたことを知り、孝寧を守ろうとある行動にでる。パク・ウンは世宗と集賢殿を守るため、チョ・マルセンの周囲を徹底的に調べるが、不自然すぎるくらい何も出てこない。そこでパク・ウンは…。
さて今回は、水車監造都監から鋳字所勤めに戻ったイ・チョンが偶然の出来事から、新たな活版を開発することになる。これこそが、1403年に発明されたと現代韓国で言われている青銅活字「癸未字」の欠点を補完する、新しい青銅活字である「庚子字」(1420年)。そしてこの14年後、「甲寅字」が開発されることになる。
もう一つ見逃してはいけないのがドラマ前半に上王、太宗に怒鳴られながらも玉体を気遣う内侍ノ・ヒボンの心打つセリフ。そしてその後の太宗の涙の対応をお見逃しなく。
BS11では、2013年4月5日(金)~8月2日、月~金の13時~14時30分に放送。
■作品紹介
・原題:대왕세종(テワンセジョ)
・韓国放送:KBS、2008年
・話数:全 86話
・監督/演出:キム・ソングン
・脚本:ユン・ソンジュ
・出演者:キム・サンギョン、キム・ヨンチョル、パク・サンミン、イ・ユンジ、チェ・ミョンギル
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