会津の危機に仙台藩と米沢藩が声を上げるも…大河ドラマ「八重の桜」第23回予告動画と前回のあらすじ-NHK

2013年06月09日08時00分ドラマ

6月9日、NHKの大河ドラマ「八重の桜」は第23回「会津を救え」を放送、新政府軍の矛先は江戸を通り越して会津に向かい、同じ奥羽に属する仙台藩に会津討伐令が下される。納得の行かない仙台藩は奥羽諸藩と結束して会津救済の嘆願書を新政府軍に提出する。八重(綾瀬はるか)ら会津の人々は、他の奥羽諸国に大いに感謝の気持ちを抱くと共に安心するのだった。そしてお礼の気持ちも込めて、八重は尚之助(長谷川博己)と共に米沢藩士らに銃の指南を行った。しかし、新政府軍の参謀・世良修蔵(小沢仁志)はそれを一顧だにせず破棄するのだった。これが仙台藩士らの怒りを買い、次の戦乱の火蓋となってしまう。

[第22回「弟のかたき」あらすじ]
会津藩の軍制改革を行うために洋式教練を習得する必要があるとして、尚之助は江戸へ向かった。そして江戸では、松平容保がわずかな供を連れてひっそりと帰郷するところだった。
容保の帰郷を受けて、江戸へ滞在していた会津藩士たちの家族も会津へ戻ってきた。江戸から戻る人々に八重は覚馬や三郎の所在を聞くのだが、はっきりした事は分からずじまいだった。不安の中、尚之助も帰宅した。それを笑顔で迎える八重とうらだったが、尚之助の表情はこわばっていた。山本家に着いた尚之助は、風呂敷の紐を解きくたびれた軍服を取り出した。言葉を詰まらせるように、尚之助は三郎の戦死を告げた。そんな軍服はどこにでもある、人違いに決まっていると憤る八重が軍服を手にすると、そこには八重が縫った南天の刺繍があった。追い討ちをかけるように、尚之助は覚馬は薩摩藩に囚われて処刑されたようであると続けた。権八は静かに涙を流しながら知らせを届けた尚之助に頭を下げた。頑なに信じようとしない八重、泣きくれるうらと佐久…山本家は深い哀しみに沈んでいた。
いよいよ新政府軍の東征が始まった。薩長を中心とした軍は三手に分かれて江戸を目指した。ある時、大垣屋は京の薩摩屋敷に賄賂を渡してもぐりこんだ。そして牢に閉じ込められている覚馬と対面が叶った。覚馬は必死で戦を止めるための嘆願書を出したいので紙と筆を持ってきて欲しいと訴えた。しかし新政府軍は着々と東へ向かっていた。会津では一旦家督を譲った容保が補佐役として復帰していた。家臣たちは開戦派と恭順派で真っ二つに割れていた。容保は恭順の意を示すが、攻められれば応戦するのみと言い切った。そしてこれまで重んじてきた長沼流軍学を捨て、洋式の部隊を結成した。会津藩士たちは年齢に応じて朱雀・青竜・玄武・白虎の四隊に分けられた。八重は自宅で若い藩士たちに銃を指導していた。一人の藩士に思わず三郎と叱りつけてしまった八重は、それを指摘されると思わず外へ飛び出した。居合わせた尚之助は慌てて八重を追いかけ、誰を撃つのか、しっかりしろと八重を怒鳴りつける。三郎より腕の良い自分が戦に行けば良かったのだと叫ぶように言って八重は泣き崩れた。戦を前に緊張の高まる中でも、八重は未だに哀しみの中に取り残されていた。
江戸には京からの東征軍が続々と集結していた。いよいよ、江戸城の総攻めが行われようと新政府軍の意気は高揚していた。緊張の高まる中、江戸の薩摩藩邸に勝海舟が乗り込んできた。西郷隆盛と面会するためだった。勝は慶喜の謹慎などを盛り込んだ嘆願書を差し出し、これを飲んでくれれば江戸城は速やかに明け渡すと言った。もし江戸が戦火に巻き込まれれば、大勢の民の命が失われると訴える勝に、西郷は明日の江戸城総攻め中止を決意した。しかし西郷は、振り上げたこぶしをどう降ろすか…退くに退けない打倒徳川の軍勢をどうするべきか思案していた。
会津では、早速洋式の調練が行われていた。尚之助は早速教官として訓練に立つと同時に、旧式中の改造にも着手していた。京へ戻った西郷は江戸城総攻め中止を公家たちに報告したが、一旦新政府側となり勢いづいた公家たちは慶喜を殺せと息巻いて仕方が無い様子だった。しかし江戸での戦が無くなった事で、兵を失う事無く奥州攻めに当たれるとの好意的な見方が現場のものであった。徳川は滅ぼさない事を告げる西郷は京に届いた書簡を見聞する中、覚馬からの書状に目を留めた。急いで牢に向かった西郷は、失明した覚馬と対面する。そこで覚馬が訴えたのは、敗者を討つのは世界の法に背くものだという万国公法であり、勝が江戸で語ったものと同じであった。感銘を受けた西郷は覚馬の処刑を中止して医者に見せるように言づてて立ち去った。その後姿に、覚馬は自分の命と引き換えに会津を助けて欲しいと叫び続けた…。一時は心が揺らいだ西郷だったが、甲州の戦で敗れたものたちが続々と会津に逃げているという話を聞きつけ、会津を討たない訳にはいかない状況になっていると感じた。
敗戦の将たちが逃れてきた会津では、傷病兵たちの治療が行われていた。八重もそこへ交じり、傷の手当をしていた。八重の慣れた手つきを見てさすが覚馬の妹だと関心する会津藩士の言葉に反応する一人の男がいた。新撰組・斎藤一であった。覚馬を知っているという斎藤に八重は覚馬の無事を尋ねるが、斎藤はそれに答える事が出来なかった。京で洋学所を開いていたから薩摩藩士にも教え子がいるかもしれないと語った斎藤に、八重は薩摩藩士の誰かが覚馬を助けたかもしれないと希望を見出した。余計な望みは持たないほうがいいと言い捨てる斎藤に、八重は希望は捨てずに覚馬の存命を頑なに信じると明言する。


大河ドラマ「八重の桜」第23回は9日(日)総合・よる8時から、BSプレミアム・午後6時から放送。再放送は総合で毎週土曜日ひる1時5分から。予告動画は番組公式サイト「あらすじ」で視聴出来る。放送翌日からNHKオンデマンドでは見逃し配信を行う。

NHK「八重の桜」番組サイト
NHKオンデマンド「八重の桜」視聴ページ
18時より見逃し配信開始(視聴価格:200円)


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