王材でない王子の歩む道…世宗の領土拡大計画!「大王世宗」第66~70話あらすじと見どころ!予告動画-BS11
敬寧君が、チョ・マルセンの計画の全てを世襲に暴露し、マルセンの悪事がすべて発覚!とうとうマルセンは政事から手を引くことに…一方で、世宗はかつての領土を取り戻すべく、新たな国境政策を始める!しかしこれを契機に世宗と重臣たちとの間に溝ができ、さらに世宗は大切な人を失うことに…「大王世宗」第66話~70話のあらすじと見どころを紹介、DVD公式サイトでは予告動画が公開されている。
■第66 話 マルセンの反乱
タミが世宗に渡した絵を描いたオ・マクチは、放火犯の似顔絵を旧知の仲である尚膳オム・ジャチに見せ、商団の男たちが捕まる。義禁府はチョ・マルセンが多額の賄賂を受け取った証拠を掴み、マルセンを捕縛する命令を下す。世宗はマルセンを内密に捕らえて挙兵命令の中止を要求する。集賢殿の調査でマルセンが商団を利用して悪事を企んでいたことが明らかになる。なんと贈賄額は当時の死刑基準の10倍近くの銀780貫。世宗はマルセンに最後のチャンスを与えるが、「王様のめざす朝鮮と私がめざす朝鮮は違います」と自身の処刑を、「見せしめにすれば部下は反旗を翻さないから内乱が防げる」と部下の前で処刑されることを求めるが、世宗は財産を没収し流刑処分を下す。処分に納得がいかないチェ・マルリは本を燃やして辞表を提出する。
敬寧君は、マルセンの温情処分は自分を気遣っての事と考え、母の孝嬪も世宗の前にひざまずく。敬寧君は、寺に民を引き取り王への不満を和らげようとしている孝寧大君を訪ね、「王材ではない王子は王を助けることが大切」と諭され、孝嬪もボランティアを手伝う。
オ・マクチが実行犯として捕まると半狂乱になるタミを止めるキム・ジョンソ。このあとキム・ジョンソとタミとちょっといいムードが数話続くのでご注目を。今度こそ大反省の敬寧母子に、世宗がなんというのかお聴き逃しなく。
■第67 話 揺れる国境問題
チェ・マルリもキム・ジョンソも復帰し世宗の税制改革も始まった。そして1429 年(世宗11 年)。ポン氏と世子の2度目の婚姻の儀が行われる。婚姻に出席した女真族のイ・マンジュ、トン・メンガは世宗と会談し“希望する結婚式祝いのお返し”を聞かれ、朝鮮が抑留している女真族の民の返還を要求するが、「国境を騒がすな」と釘を刺され、さらにはおとなしくしないと制裁を加えると脅される。
かつて領土だった北方を取戻し領土の拡大を考える世宗は、女真族の帰化政策をすすめていた。ファン・ヒとユン・フェはこれに驚きながらも、女真族トン・メンガと会談し、武官の役職を与えて友好関係を結ぶことを申し入れる。明のワン・ジンたちはこれに憤慨し、世宗の女真族の帰化政策を邪魔するために、帰化した女真族を惨殺する。
そんな中世宗は、明と通じるイ・マンジュの拠点と近い閭延(ヨヨン)を強化するため、築城を命じる。重臣たちは明を刺激する世宗のこうした北方政策には懐疑的で予算軽減のためにも国境の南下を考慮するが…。
世子(後の文宗)は、2度目の婚姻を挙げたが、前の世子妃は徽嬪金氏。父方の叔母は太宗の後宮明嬪キム氏で、1429年に廃され、その後自殺している。その時わずか19歳。世子はこの妃をどうしても好きになれなかったようで、世子妃金氏はなんとか振り向かせようと画策し、それが元で実家に帰された。一説には、これを屈辱に思い父親が娘の首を絞めて自らも自害したともある。こうしたこともあって、2度目の婚姻に乗り気ではなかったが…果たして新しい世子妃は?
■第68 話 高麗時代の国境
1430 年(世宗12 年)。明の国境である鴨緑江(アムノクカン)で世子らは明の皇帝への謁見を要求するが、これを拒否され動揺していた。そして明のワン・ジンに国境の南下を要求される。もともと世宗の国境政策に反対だったユン・フェは、撤退を申し入れるが世宗は断固として拒否。チェ・マルリは、世宗の国境政策は間違っていると世子を説得し、世子は一存で築城を終始し兵を引き上げるように命じてしまう。
世宗は、帰化政策を進めながらも女真族との連合実現後は朝鮮が狙われるはずと考え、それに備えてチャン・ヨンシルらに強力な新兵器を開発するよう命じる。そんな折、世子が築城を中止したことを世宗が知る。
一方、チョン・インジは明を説得する方法を模索する中、高麗時代に設立された北方9城の文献を発見する。世宗は“古地図にある石碑が実在すれば朝鮮の領土と認める”と記載した皇帝の返書を受け取っていると知り、石碑の発見をイ・スに命じる。
世宗と世子がその考え方の相違からどんどん対立していくことになるが、父に逆らう世子を弟のユが激しく非難する。ユは、幼いころから世子と何かと張り合っていたが、このユこそが後に反乱を起こす首陽大君。
■第69 話 朝鮮の夢
集賢殿チョン・チャンソンは明のスパイで、石碑の件は明に筒抜け。イ・スは苦労の末に発見した石碑の写しを採る。「女真族から石碑を守るよう指示し、単身都を目指した。
一方、都では強硬路線を求める世宗にユン・フェらは反対の見解を強めていく。それでも世宗は明から自国を守る軍事力と領土が欲しいと主張するのだった。イ・スは石碑の在処を追求する東廠に一時は逃れるも手を回された酒場と気づかず入店し、毒を盛られる。イ・スは瀕死の状態で都に戻り世宗に「広照寺に朝鮮の夢を埋めてきた」と告げて息を引き取る。世宗は広照寺でイ・スが埋めた石碑の写しを発見し、号泣する。
世宗は、極秘ではあるが国葬に準じる形でイ・スを弔う。そんな中さて、明からワン・ジンやヘ・スが来朝。ワン・ジンを弔問させた世宗は、イ・スを殺害したのがワン・ジヘの命令だと確認。これまで世宗の国境政策に反対していたユン・フェもイ・スの死で、憤るべきときは憤るべきと悟り、将軍らに国境の警備を頼む。
回想シーンで、かつて知ったかぶりと師イ・スからたしなめられた生意気盛りの忠寧大君時代の世宗と、若いイ・スが登場する。久しぶりに忠寧大君役を演じたイ・ヒョヌ君の熱演シーンが観られる。
さて、いつの時代ももめるのが国境問題。こちらに朝鮮時代とその前の王朝の高麗時代の地図があるので、渦中の場所を確認しよう。⇒[韓流コーナー-地図] 世宗は、[朝鮮時代の地図]の現在の中国との東北部の国境に流れる豆満江(トゥマンガン)方面を朝鮮の領地に加え、地図茶色の部分の咸鏡道の開拓事業を行った。
■第70 話 女真族の奇襲
1432 年(世宗14 年)。世宗が戦の準備を進めると警戒していた明のワン・ジンは、世宗が地理書の編纂に精を出していたことに驚くが、無人島まできっちり調査させていることに、領土拡大への野心を感じ取りあらためて警戒を深める。一方、朝鮮は内密に進めていた武器開発の進行が遅れ、世宗は気を揉んでいた。女真族は火薬と技術者を確保したことにより大砲の製造に成功する。その知らせを聞いた世宗は警戒感を強めていく。
慶源を去って平安道閭延で開拓を進めるタミたちのために、米が配られることになり、キム・ジョンソが訪ねる。ところが、この米を狙って女真族が奇襲を仕掛けている。敵に囲まれ危機を迎えたキム・ジョンソを助けようと応戦したタミは命を落とす。ジョンソは悲しみを抱き都に戻り、世宗へタミが書いた手紙を渡す。世宗はタミが3つの漢字で書いた手紙を胸に、女真族への報復への決意。新兵器開発を急がせる一方で、ある人物の再起用を考える。果たしてその人物とは?
そんな中、明のワン・ジンやヘ・スがやってきて、牛一万頭の献上を求める。
地理書の編纂のシーンでナレーションが流れるが、きっちり独島(竹島)の事にも触れている。ともあれ、この調査を元にして芸文館大提学ユン・フェが朝鮮初の地理書であり領土・人口から文化・経済・軍事まで記した「新撰八道地理志」を編纂。大砲の試射の失敗でヨンシルが大変なことになる。イ・チョンヒの“熱い”演技をお見逃しなく。いいムードだったジョンソとタミ。出演話数は少なかったが、印象深いキャラだった。演じたのは、「王女の男」にも出演した女優ミンジ。
■作品紹介
・原題:대왕세종(テワンセジョ)
・韓国放送:KBS、2008年
・話数:全 86話
・監督/演出:キム・ソングン
・脚本:ユン・ソンジュ
・出演者:キム・サンギョン、キム・ヨンチョル、パク・サンミン、イ・ユンジ、チェ・ミョンギル
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