月8にミステリー枠誕生!宮部みゆき×小泉孝太郎で杉村三郎シリーズ「名もなき毒」放送開始!予告動画公開中
TBSの月曜日夜8時に、本格派ミステリー枠が登場し、その第一弾としてミステリーの女王・宮部みゆき原作の人気の杉村三郎シリーズ『誰か somebody』『名もなき毒』のドラマが登場!主人公には小泉孝太郎、共演は国仲涼子、深田恭子、真矢みき、平幹二郎、平田満、南沢奈央と豪華俳優陣が脇を固める!番組サイトで予告動画が公開されている。
杉村三郎シリーズは、平凡なサラリーマンの杉村三郎が、日本屈指の大グループ企業・今多コンツェルン会長の娘婿となり、同コンツェルングループ広報室に所属する杉村三郎を主人公としたシリーズで、その彼が素人探偵然としたスタンスで図らずも関わることになった事件の全容を掴んでいく様を描く。『名もなき毒』は2007年に第41回吉川英治文学賞を受賞。
主演を務める小泉は、TBS連続ドラマ初、ゴールデンの連続ドラマでは2009年以来となるが、このキャスティングは、原作者の宮部本人からの推薦によるもので、橋本プロデューサーも、小泉の“ピュア”なイメージが、杉村三郎にふさわしいとキャスティングに至った。
脚本は、『大奥』『美しい隣人』などで人気の神山由美子、主題歌は近藤晃央の「あい」に決定!
ドラマは初回から前半を『誰か somebody』を原作にした「梶田信夫ひき逃げ事件」を描き、そのヒロインを深田恭子が演じ、後半より最終回までを『名もなき毒』から「古屋明俊毒殺事件」として真矢みきをヒロインに描いていく。
■第1話あらすじ
5月になったばかりの汗ばむほど晴れた日に、梶田信夫(平田満)は自転車に撥ねられ即死。自転車に乗った犯人はそのまま逃走。亡くなった梶田は、今多コンツェルングループ会長の今多嘉親(平幹二郎)の個人運転手だった。
今多コンツェルングループ広報室に勤める杉村三郎(小泉孝太郎)は、義父でもある会長の今多に呼び出され、梶田信夫の通夜と告別式への列席を依頼される。葬儀場の受付で嘉親から預かった香典袋を出すと、信夫の長女・聡美(深田恭子)と次女の梨子(南沢奈央)があいさつにやってくる。杉村は、嘉親からの伝言である「何か力になれることがあれば、頼って欲しい」という言葉を伝える。実は、杉村にとって梶田は恩人のような存在だった。
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8年前。偶然知り合った今多菜穂子(国仲涼子)と平凡で質素なデートを繰り返し、杉村はプロポーズをするまでに至ったが菜穂子の父が、実は莫大な総売り上げを誇る今多コンツェルングループの会長だと知ったのは、その後のこと。身内からも大反対されたが、菜穂子の父・嘉親に結婚の許しを得た時、「おめでとうございます」と声をかけてくれたのが亡くなった梶田信夫だったのだ。梶田の純粋な「おめでとうございます」という一言に今も感謝する杉村は、その娘たちに恩を返すかのように調査に乗り出そうとするが、妹の梨子とは対照的に、姉の聡美は調査に気乗りしない様子。杉村と2人きりになった聡美は、自分の身に起こった忌まわしい過去について語り出す。こうして、杉村は、次第に梶田信夫の事故にまつわる「毒」に引き込まれていくのだった…。
原作では杉村の立ち位置が探偵役と同時に事件全体を見届ける傍観者としての役割が強く、杉村の視点を通じて事件の裏に潜む悪意が顕れていくのが特徴だが、ドラマでは杉村をどういったキャラクターに描いていくのか、今夜の放送が待ち遠しい。
また『宮部みゆき全小説ガイドブック』によると、原作者の宮部は、同シリーズを『昭和名曲歌謡シリーズ』と呼称しているとのことで、「車屋さん」(歌:美空ひばり)や「丘を越えて」(歌:藤山一郎)と1作品毎に昭和の楽曲やその歌詞が用いられており、劇中のテーマとなったり、人物描写の要素として用いられている。こうした原作の演出がドラマでどうなるのかも、原作ファンとしては大いに気になるところだろう。
新ドラマ月8にミステリー「名もなき毒」は、TBSにて7月8日夜8時から放送、人物相関図と予告動画は番組サイトで視聴できる。
◇TBS「名もなき毒」