モンゴル軍との戦乱の幕開け、武士の気概か国の命か!? 亀州城 涙の降伏…「武神」第19話~23話あらすじと予告動画
テレビ東京で好評放送中のドラマ「武神」第19話~23話では、モンゴルの使者が国境付近で殺害されたのを口実にモンゴル軍が高麗に侵攻を開始する。亀州(クィジュ)城を中心に抗戦するが興王(フンワン)寺の焼失をきっかけに蒙古軍に降伏する。DVD公式サイトには予告動画が公開されている。ナビコンでは【「武神」を2倍楽しむ】で、ドラマの放送にあわせて話のあらすじと見どころ、気になるドラマの時代背景などを紹介しているので、視聴にあわせて参考にされたい。なお、テレビ東京での放送は、日本語吹き替え版となっている。また、以下のあらすじと見どころは、オリジナル版で紹介。テレビ放送版とは異なる部分もあることをご承知の上お楽しみください。
■第19話:戦乱の幕開け
数年後、まだキム・ジュンを忘れることの出来ないソンイに対し、チョン氏はキム・ジュンを忘れて、夫に尽くすよう遺言を残し、この世を去った。キム・ヤクソンとソンイ夫婦には息子のミと娘のヨンが生まれていた。そんな中、咸新鎮(ハムシンジン)にモンゴルの大軍が襲来し、窮状の中で十分な備えもないまま、戦乱が幕を開ける。亀州(クィジュ)城のパク・ソ将軍は、咸新鎮はあきらめ、比較的防御の整っている鉄州(チョルチュ)城と亀州城に周辺の兵力を集結させるとともに、キム・ジュンを西京へ通じる重要な経路である鉄州城に送る。咸新鎮は援軍もなく、孤立する中、火攻めに合い、陥落する。捕らえられたチョ・スクチャン将軍は、蒙古に命乞いをし、周辺の城に降伏を勧めて回る始末。
都房では、宰枢(チェチュ)会議が開かれる。外交的な解決には遅すぎると判断したチェ・ウを中心とする高麗軍部は、民族を挙げての徹底抗戦を宣言する。その頃、キム・ジュンのいる亀州城に蒙古が進撃してくる。
キム・ジュンが蒙古と高麗の国境近くまで旅立ってから10年後。キム・ジュンは髭を生やし、武将らしく、凛々しい姿で登場する。キム・ジュンだけでなく、キム・ヤクソンにも変化が。ソンイの良からぬ行動をチェ上将軍から聞かされた時に、命が惜しければ妄言は慎むようにと釘を刺した時のキム・ヤクソンの険しい目に昔の温和な彼の姿はどこにもない。
■第20話:悲壮の鉄州(チョルチュ)城
蒙古の捕虜となった郎将ムン・デは鉄州城に降伏を勧めるよう蒙古軍に脅かされるが、「絶対降伏するな、最後まで戦え」と叫びながら息絶えた。一方チョ・スクチャン将軍は、蒙古は戦える相手ではないと降伏をすすめる。キム・ジュンのいる鉄州城で戦闘が始まる。僅かな兵にもかかわらず、なんとか持ちこたえるが、鉄州城には援軍もなく、孤立無援の状態に苛立つキム・ジュン。その頃、テ・ジプソン上将軍を中心とする精鋭軍は、兵を招集できず、言い訳ばかりで一向に出陣準備が整わないが、これに厳しく対処できないキム・ヤクソンの柔和な態度に、チェ・ウは苛立ちを隠せない。その頃、わずかな兵力で蒙古の猛攻を耐え抜いてきた鉄州城だが、武器も兵糧も底を尽き、陥落はもはや時間の問題だった。厳しい状況の中でも決して弱音をはかない、城主のイ・ウォンジョン将軍と副将のイ・ヒジョクにキム・ジュンも敬意を示す。キム・ジュンは城主のイ・ウォンジョン将軍から次の戦のために生き残り、ここで見聞きしたことを主君に伝えろと城を脱出するよう命を受ける。そして、攻撃してくる蒙古軍に対し、副将のイ・ヒジョクと共に、敵軍に向かって突進していく。
「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」と言いたくなる始末。第19話と20話で気概のある武士ムン・デを演じたのは、「善徳女王」で悪女ミシルの情夫(ソルォン)を演じた名優チョン・ノミン。家門の栄光では生真面目で不器用な長男スヨン役を演じている
■第21話:気迫の亀州(クィジュ)城
一夜明けて、鉄州(チョルチュ)城は陥落し、キム・ジュンはモンゴル軍の包囲する亀州(クィジュ)城に向かう。キム・ジュンは亀州城付近の蒙古軍陣営を偵察する。合流したキム・ギョンソンとキム・ジュンはキム・ジュンが作成した蒙古陣営の配置図を便りに少数精鋭で敵陣を奇襲し、大混乱に陥ったモンゴル軍は退却を余儀なくされる。パク・ソ将軍はキム・ギョンソンの功績を称え、亀州城の指揮を任せる。その頃、鉄州城陥落の知らせが都に届き、ソンイは現地にいたキム・ジュンが生死不明だと聞かされる。一方、咸新鎮(ハムシンジン)の陥落から1ヶ月経ち、ようやく準備を整えて出陣した精鋭軍は、洞仙(トンソン)嶺でモンゴル軍の奇襲を受けるが、キム・ユヌ率いる僧兵に助けられる。都房のチェ・ウのもとには、キム・ジュンからの書状が届き、蒙古軍の特徴や戦術のほかに早急に軍の編成を見直すべきとのキム・ジュンの個人的意見も書かれていた。そして、攻撃と後退を繰り返しながら蒙古軍が亀州城を再び取り囲む
キム・ギョンソン将軍に胸キュン。わずか12人の兵を率いて、数万の蒙古軍を退却させ、兵の士気を高めたばかりでなく、度重なる攻撃にも屈せず、蒙古軍のサルタクにも敵ながらあっぱれと言わしめて…。方や言い訳ばかりでいっこうに亀州城にたどり着かないテ・ジプソン将軍。実に対照的なこの二人。無能な上司を持つと部下が苦労するとキム・ユヌに言われて、返す言葉のなかったソン・ギリュとヤンベクもかわいそうだ
■第22話:蹂躙(じゅうりん)される民
南下を続ける蒙古軍は使臣が捕らえられたことに腹を立て、平州(ピョンジュ)城で民を虐殺し、亀州(クィジュ)城付近では高麗中央軍が奇襲を受けて壊滅する。その頃、都房(トバン)には無条件降伏を求める通告書が届き、徹底抗戦を宣言するチェ・ウと蒙古軍に勝ち目はないと現実を見据えて降伏を勧めるキム・ヤクソンとが意見をぶつけ合う。高麗側は和親を求める使者を送るが、蒙古軍は聞き入れず、首都の開京(ケギョン)に迫る。一方、キム・ジュンはチェ・ウの命により都房に呼び戻され、都房へ向う途中、昔の僧侶仲間のキム・ユヌとホンジに偶然出会う。また、蒙古軍に寝返り捕虜となったチョ・スクチャンとホン・ボグォンが降伏を進言するために高宗のもとを訪れる。蒙古軍が都城のすぐそばまで迫る来る中、民と国を守るのが先決だという臣下の説得を受けて、チェ・ウはイ・ギュボに降伏文書を作成させるが、そんな中、蒙古軍が興王(フンワン)寺に火を放つ。キム・ジュンが興王寺へと駆けつけるが…
漸くヤンベクの活躍が見られる。本当は強いのに今までキム・ジュンに全部持って行かれていたが、撃毬(キョック)で勝ち残った奴婢の反骨精神で蒙古軍の敵将に傷を負わせる。気概に満ちた格好いいヤンベクに注目。
■第23話:涙の降伏
興王(フンワン)寺の焼失に驚愕し、自国の無力さを嘆きながら降伏を決断するチェ・ウ。決断が早ければ、多くの兵も助かり、興王寺も焼失することはなかったと嘆く高宗に対し、最初からひざまずいていたら今頃は王の座も奪われていたとチェ・ウは憤慨する。そんな中、キム・ジュンが都房(トバン)に戻り、ソンイと再会する。ソンイはキム・ジュンが生きて帰ってきたことに感謝し、喜びを隠せない様子。チェ・ウは過ぎたことを忘れ、自分を支えてくれる人が必要だとキム・ジュンにねぎらいの言葉をかけ、再び側近として仕えさせる。一方、貢物と和親の書を持って蒙古軍の副元師タングトのもとに使者を送るが、タングトはサルタク大元師の元へ高宗が直接足を運ぶように命じる。陛下を行かせることは降伏より屈辱的だというチェ・ウは近い王族を使者として送る。こうして和議が結ばれ、激しい抗戦が続いている亀州城と慈州(チャジュ)城にも、戦闘の中止が通達されるが、キム・ギョンソンやチェ・チュンミョンは降伏を拒否する。最後まで亀州城を守り抜こうとするパク・ソやキム・ギョンソンだが、使者として来た王族の淮安公(フェアンゴン)の説得に、ついに城門を開けて降伏する。
4ヶ月もの間、弱小な軍隊で最後まで守り抜いてきた難攻不落の亀州城が国の命令により遂に白旗を揚げ、城門を開ける。サルタクにも一目置かれ、亀州城だけは自分たちの負けだ、お前は敗将ではないと言わせしめるほどのキム・ギョンソン将軍。兵士や民が降伏してはいけないと懇願する中、城門を開けることを断腸の思いで決断するシーンはとにかく泣ける。
「武神」は月~金の毎朝8時25分からテレビ東京にて放送中、予告動画はDVD公式サイトで視聴できる
ドラマ基本情報≫
【「武神」を2倍楽しむ】
◇「武神」DVD公式サイト
◇テレビ東京「武神」番組公式サイト
※2013.6.25 月~金 朝8時25分-9時21分