2007年10月よりテレビ東京系で放映されたセクシーアクションドラマ「キューティーハニー THE LIVE」の第１話がバンダイチャンネルにて無料配信されている。

深夜未明の関東近郊の刑務所で不思議な脱獄事件が発生した。3つの刑務所で同時に発生したその脱獄犯には接点がまったくなかったが、3人とも逃亡時に謎の武器を所持していたというのだ。速見青児は大学在籍中の私立探偵でホームレス。現代社会に潜む悪意をテーマに論文を書くため身を落としているというのが本人の弁だ。そんな彼の元に依頼者がやってきた。彼女は山下奈々、今回脱獄した犯人のひとり山下次郎の妹だった。次郎は妹を溺愛するあまり妹の婚約者を刺殺した罪で服役していたのだった。奈々は兄次郎を見つけ出してほしいと依頼する。早見はさっそく奈々をともない捜査に出掛けるのだが、今回の脱獄の裏には謎の組織パンサークローの暗躍があった。

永井豪原作のコミック「キューティーハニー」の実写ドラマ化。原作は2009年2月現在で本作を含めて6度も映像化された人気作品だ。主人公如月ハニーはあらゆる物質を生み出せる“空中元素固定装置”を内蔵した美少女アンドロイド。その装置を奪い取るため悪の組織パンサークローはハニーを付け狙うが、ハニーは空中元素固定装置を使いさまざまな職業の女性に変身して危機を脱していく。そして最強の戦闘スタイル“キューティーハニー”に変身してパンサークローの怪人を打ち倒す、のが原作、アニメなどの基本的ストーリー。だが本作は少し毛色が違う。本作ではハニー以外にミキ、ユキと二人のハニーが登場するのだが、それぞれクールなミキにお嬢様育ちのユキ、そしてハニーは天然ボケなお人よしに設定されている。歴代のハニーが頭脳明晰（アンドロイドだから当たり前かもしれないが）だったのに対し、言葉遣いが悪いが少々おバカさんな感じだ。「キューティーハニー」を知っている方は当初はこのハニーに違和感を感じるかもしれないが、これもすべて作品の狙い通りなのだ。彼女たちがパンサークローと戦いながら、自分たちに隠された謎、敬愛している父如月博士の正体を知って陥っていく絶望感はこのハニーたちだからこそ表現できたのではと思う。ハニー役はバスト94センチのグラビアアイドル原幹恵が演じているが、彼女の体当たりの演技も評価したい。彼女の笑顔があってこそ、ラストエピソードが成功しているからだ。もちろんその魅惑的なナイスバディをドラマのいたるところで炸裂させているのも見逃せない。
シリーズの中でもとっも“人ではない”ハニーの痛みを描ききれた作品だと思う本作をぜひ観てほしい。


■キャスト
如月ハニー：原幹恵／早乙女ミキ：水崎綾女／剣持ユキ：竹田真恋人／早見青児：山本匠馬／秋 夏子：小松 愛／源さん：なぎら健壱／中条有次：村上幸平／デューク渡：マーク武蔵／烏川真由美：エリカ／田中弘美：ふせえり

バンダイチャンネル「キューティーハニー THE LIVE」