金萬徳が大成できたのは正祖(イ・サン)のおかげ?「キム・マンドク」時代背景と予告動画紹介

2014年01月18日09時00分ドラマ
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さあ、来週からは「キム・マンドク~美しき伝説の商人」いよいよ子役のシム・ウギョンからイ・ミヨンにバトンタッチとなり、物語も本格的に動き出す!このドラマは、英祖から正祖へと治世が移ろうとした時代が舞台で、まさにドラマ「イ・サン」で描かれた時代を庶民の視点から見た作品とも言える…今回は、そんなドラマの時代背景について紹介しよう!予告動画は、DVD公式サイトで視聴できる。また、本作は、KBSオンデマンドでも配信中。

※今回は、たくさんの表やページを開くので、必要がなくなれば閉じてください。

キム・マンドク(金萬徳)は1739年 - 1812年、73歳まで生きた実在の人物。(実在の金萬徳についてはこちらで紹介)
ここで[朝鮮王朝系図]を開いてみよう。ドラマの舞台は、イ・サンの祖父で朝鮮王朝第21代王の英祖から正祖(イ・サン)へと治世が移ろうとした時代。同じ時代を背景にしたドラマにどんなものがあるのか、[ドラマの年表-朝鮮王朝]で確認しよう。
この時代を借りた作品は、とても多く「イ・サン」「風の絵師」「トキメキ☆成均館スキャンダル」、そして少し後になって「商道」などがある。

韓国歴史ドラマは、男性が主人公のドラマが圧倒的に多い。当時、男尊女卑の封建的な中で、女性の活躍の場は少なく、史実に名を残すのはほとんどが男性。女性が主人公でも「女人天下」などは、世継ぎ、政略結婚など“男性ありき”のドラマ。そんな中、「キム・マンドク」は、「宮廷女官チャングムの誓い」と同じく、自立した女性を主人公に彼女のやった偉業に目を向けて書かれている数少ない作品だ。そして、チャングムのほとんどがフィクションでそのプロフィールも不明なのに対して、マンドクは、朝鮮時代最高の企業家として、彼女のやった偉業もはっきりしており、今も尊敬され、済州島では彼女にちなんだイベントもある。女性進出が叫ばれている今の時代にぴったりな作品と言えるだろう。ドラマの中でも、“白笠”、“正祖に謁見”など歴史に残るエピソードが詳しく描かれているのも興味を引く。

イサンドラマ「イ・サン」より
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英祖から正祖の時代にかけては、朝鮮時代のルネサンス期とも言われており、様々な改革がされ、文化や経済が大きく花開いた時期。(詳しくは、【「イ・サン」を2倍楽しむ】の(2)、(4)参照) 正祖のやった偉業の中に“専売商人(特定商人)の撤廃”というのがある。当時市場を牛耳っていたのは、老論派と結託して暴利をむさぼっていた専売商人たち。それ以外の商人たちは違法商人(闇商人、私商人)として取締りを恐れながら隠れて商いを営んでいた。正祖は、違法商人たちを合法化し、彼らからも税を徴収することを考えた。これについては、【「イ・サン」を2倍楽しむ】の20話辺りと60話辺りで詳しく紹介している。また、「トキメキ☆成均館スキャンダル」でも大事なエピソードの一つとして描かれている。
正祖は、1791年に違法商人を禁止する“禁乱廛権(クムナンジョンクォン)”を廃止し、特定品目を除き違法商人たちの自由な売買を認めた“辛亥通共(シネトンゴン)”という法律を施行し、商売のしやすい環境を作ったのだ。
だからこそ、マンドクは女性の身で商人として活躍できたのだ。そして、もう一つ、彼女に味方したのは、専売商人たちや役人からの取り締まりの厳しい都ではなく、済州島で起業したという地の利。済州島は、彼女にとって苦しい場所ではあったが、彼女の事業に味方した愛する故郷でもあるのだ。

さあ、いよいよイ・ミヨンにバトンタッチして、ドラマはますます面白くなる。ここからは、たぐいまれな彼女の商才を縦軸に、師匠のハルメ、愛しいチョン・ホンスとの再会やマンドクの出自やライバル出現などをたくさんの横軸を絡ませて描いていくのでお楽しみに。
【「キム・マンドク」を2倍楽しむ】では、ドラマ各話のあらすじや見どころ、キャストの紹介などもしているので、視聴にあわせてチェックをどうぞ。

kandoratop  【「キム・マンドク」を2倍楽しむ】

テレビ東京「キム・マンドク~美しき伝説の商人」番組公式サイト
KBSオンデマンド「キム・マンドク~美しき伝説の商人」視聴ページ
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