「馬医」第30話をあらすじと見どころ:舞台は清国!異国の地でトラウマからの解放…契って?
前回、清国の行きの船の乗り場で男装のチニョンとすれ違ったが、その姿に「善徳女王」のトンマンを思い出した方も多かったのでは?「馬医」今回は、クァンヒョンの清国での活躍が描かれる!第30話の見どころを紹介!この回の詳しいあらすじと見どころを紹介、予告動画はYoutubeにて視聴できる。
(以下、NHKBSプレミアムにて2013.07.07~2014.6.29放送時に紹介したものです)
【「馬医」を2倍楽しむ】では、各話のあらすじ(ネタバレあり、なし)や見どころ、時代背景、実在人物とキャスト紹介、豆知識などドラマをもっと楽しむための情報を紹介している。
■第30話「異国の地で」
クァンヒョンがサアム道人の弟子となって清国に渡って3年。サアム道人の弟子となって清国に渡ったクァンヒョンは、姉弟子カヨンのオススメの餃子店で、店主の病を見抜き、見事に治療。これでサアムからクァンヒョンの医術を高く評価されたサアムは弟子のクァンヒョンとカヨンを連れ、知人の役人を訪ねる。役人は重臣に嫁入りした娘が原因不明の病に冒されていると助けを求める。
数か月前に脇腹に大きなこぶができたと連絡を受けたきり音信不通で、病を恥じた夫が家に閉じ込めているというのだ。。姉弟子のカヨンと協力して婚家に忍び込んだクァンヒョンは馬を暴れさせ、その隙に監禁されている嫁の元へ。診断の結果、病ではなく妊娠だと判明。しかし、子宮が腰の近くにあったことで、帝王切開が必要。これまでやったことのない手術にひるむクァンヒョンだったが、「誰にでも初めてがある。初めてがあるから2、3回目もある」とのサアムの言葉に励まされ手術に挑む。クァンヒョンは、見事赤ん坊を取り上げることに成功し、「人を殺すのではなく、助けるのが外科手術だ」とのサアムの言葉に、人を救った手ごたえを感じたのだった。
そんなとき、皇后が病にかかり、各国から腕の立つ医官が呼び寄せられ、朝鮮からはイ・ミョンファンが使節団を率いてやってくることに。一方、チニョンは「ヨンダル」の名で男装し、庶民に安価で薬材を供給する組織、薬契(ヤッケ)を取り仕切っていた。
その頃朝鮮では、薬剤の値を安く提供する秘密組織“薬契(ヤッケ)”のために、薬剤で設けることのできなくなったミョンファンたち重臣たちがいらだっていた。ミョンファンは、薬契を取り締まることのできないソンハを詰問するが、ソンハは「調査中」と父の怒りを鎮める。しかし、薬契の頭、男装のヨンダルとしてギベやチャボンと共に密かに活動するチニョンは、ソンハがこれまで何度も薬契の危機を救ってくれたことを知り、ソンハに謝意を伝える。ソンハはそれを否定しながらも、チニョンへの変わらぬ愛を示す。
舞台を清国に移したことで、冒頭の餃子など中国らしいエピソードが登場する。そして、今回クァンヒョンは初めての本格的に外科手術を行う。果たしてクァンヒョンをトラウマから介抱してくれたその手術とは?やはり、女優イ・ヨウォンの男装姿はかっこいい!冒頭でも紹介したが、「善徳女王」のトンマンを思い出す。馬を使った作戦はいかにも元馬医らしい。また、スッキ王女右はクァンヒョンが消えた後、すぐに婚姻した様子だが…。
■豆知識:契って?
“薬契(ヤッケ)”という文字を見て、ドラマ「トンイ」の“剣契(コムゲ)”を思い出した方も多かったのでは?契とは、朝鮮半島の伝統的な金融互助システムのことで、日本の頼母子講に相当する仲間内での相互扶助組織。大勢の人が一定の目的のために定額の金銭、穀物などを出し合い、それを互いに利用しながら運営していく。その種類もさまざまで、代表的なものとしては、友人間で親睦を目的にする“親睦契”、両親の葬式の時のための“喪布契”などがある。一般的には契の日に定められた契金や品物を出し合って、順番が回ってきたものが所定の金銭または品物を受け取る仕組みになっており、全員が融通を受けた時点で解散するのが一般的。韓国では今もなお、こうした“契”が存在している。
※“剣契”は、朝鮮で初めて賤民が結成した実在の秘密組織。
【作品詳細】 【「馬医」を2倍楽しむ】
◇NHK「馬医」番組公式サイト
◇YouTubeポニーキャニオン「馬医」予告動画
2014.09.27~2015.09.12 08:30-09:30 再放送(BSP)
2013.07.07~2014.6.29 21:00-22:00(BSP)