金元死刑囚と田口さんの家族が会見-第2日テレで配信中

2009年03月11日18時30分社会
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北朝鮮拉致被害者・田口八重子さんの兄・飯塚繁雄さんと田口さんの長男・耕一郎さんが3月11日午前、1987年の大韓航空機爆破事件の実行犯・金賢姫元死刑囚と韓国・釜山市内で面会した。面会後行われた記者会見の模様が、第2日本テレビのノーカット工房で配信されている。
会見の中で耕一郎さんは「(金元死刑囚に)お母さんは生きているとの証言を頂き感謝している」と述べるとともに、「暖かい言葉で『私が韓国のお母さんになってあげます』と話して頂き、感謝の思いでいっぱい」と感想を語った。
金元死刑囚は、北朝鮮で自らの日本語教育係だった田口さんの家族と会えたことに「彼女(田口さん)のことも思い出して数日間嬉しくて眠れなかった」と喜びをあらわにし、長男・耕一郎さんとの対面に「お母さん似でハンサムで、お母さんの姿が見え隠れしていた。この場に田口さんが一緒にいたらどれだけ良かっただろう」と感想を語った。
金元死刑囚は同じ拉致被害者の横田めぐみさんについても言及し、「韓国人と結婚して娘を生んだ後、一度精神的な病気になったが深刻なものではないと聞いていた」と述べ、北朝鮮が主張している死亡説については「信じられない」と語った。
飯塚さんは、今回の面会について、日韓両国の共同の対応の元、拉致問題を解決するいいきっかけになったのではないかと、その意義を強調するとともに、今後韓国側から有力情報が提供されることに期待を示した。

第2日テレ ノーカット工房