韓国ドラマ「シークレット・ルーム～栄華館の艶女たち～」は、性に関して保守的だった朝鮮時代、首都・漢陽（ハンヤン）で“性クリニック”の役割を担っていた「栄華館」を舞台に、そこを訪れる人々と、妓生（キーセン＝芸妓）たちとの交流をサスペンスタッチに描いた異色の時代劇。

2007～2008年にかけて韓国ケーブルテレビ局OCNで放映された全10話のドラマ。主人公の名前「ソ・ヨン」がインターネットの検索語順位1位を記録するほどの人気となった話題作で、絶世の美女ぞろいの妓生たちが漢方医学の知識や房中術であらゆる悩みを解決し、夫婦やカップルの治療を通して、性生活の真の楽しさを教えていくさまを、甘美で艶やかな映像で描いている。ShowTimeのチャンネル【KoreanTime】で大好評配信だ。

絶世の美人妓生たちが主演の、お色気とサスペンスをミックスした異色の時代劇ということで話題になったが、このドラマが大きな話題を呼んだのにはもう一つ訳があった。ドラマで護衛武士のウンを演じたチェ・フィリップが、ペ・ヨンジュンに似ているのだ。彼はドラマ「ソウルメイト」や「京城スキャンダル」などで、個性溢れるキャラクターで人気を博し、朝ドラマ「憎くても好き」ではバツイチ男を演じた。デビュー当時から、さわやかな笑顔とメガネ姿から“リトル ペ・ ヨンジュン”とも呼ばれていたが、「シークレット・ルーム～栄華館の艶女たち～」で時代劇に登場した姿は、なんと、「太王四神記」のタムドクことペ・ヨンジュンそのもの！瓜二つなのだ。

そういえば、「太王四神記」で“青龍の神物”を守るチョロ役を演じたのは、イ・フィリップという。奇しくもチェ・フィリップと同じ名前。チェは、ヨン様に似ているということで、随分プレッシャーに感じているようだが、ここまでペ・ヨンジュンと縁があると、前世はペ・ヨンジュンと兄弟だったか何かだったと思ってあきらめるしかないだろう。

しかし、このドラマ、チェ・フィリップをヨン様の代わりと思って観ると大きな間違いに気づくはず。チェが演じた“ウン”は、真面目な中にもユーモアがある武士で、現代でも通じるキャラクターを、チェは実に魅力的に演じている。劇中、刃を使った武術シーンがたくさん出てくるが、この技もみごとに素晴らしい。若々しい演技力と卓越した武術力でウンを演じたのは、間違いなく“チェ・フィリップ”だった。

◆ シークレット・ルーム～栄華館の艶女たち～」
　（2007～08年／全10話（日本語字幕付）　放映：OCN）
・利用料金：第1話　無料　　第2話～　1話210円／3日間
　全話パック　1680円／14日間
・配信ビットレート：768kbps、2Mbps
◆ ShowTime「シークレット・ルーム～栄華館の艶女たち～」