堺雅人の倍返し!「半沢直樹」3冠!「東京ドラマアウォード2014」授賞式再現レポ(前半)と関連動画
「世界に見せたい日本のドラマ」をコンセプトに優れたドラマを表彰する「東京ドラマアウォード2014」の授賞式が23日(木)都内で開催された!昨年流行語になった「半沢直樹」が作品賞、演出賞、主演男優賞で3冠!堺雅人、石原さとみ、満島ひかり、北大路欣也らが授賞式に参列した!公式サイトでイベント告知映像が公開されている。
(赤字は、その場の雰囲気が記者の感想など。また、青いドラマタイトルをクリックすると、ドラマ紹介ページにジャンプします)
今年で8回目を迎える「国際ドラマフェスティバルin TOKYO」。その中で“市場性”と“商業性”を重視し「世界に見せたい日本のドラマ」をコンセプトに「東京ドラマアウォード」が設立された。今年で7回目となり、2013年6月から2014年7月までに放送されたドラマの中から作品賞、個人賞などが選ばれ表彰される。23日(木)都内でその授賞式が開催され、「半沢直樹」(TBS)の堺雅人、「失恋ショコラティエ」(フジテレビ)の石原さとみ、「Woman」(TBS)の満島ひかり、「MOZU」(TBS)「花子とアン」(NHK)の吉田鋼太郎、「三匹のおっさん 正義の味方、見参!!」(テレビ東京)の北大路欣也、泉谷しげる、志賀廣太郎、海外からも「星から来たあなた」(韓国)のキム・スヒョンらが参列した。
国際ドラマフェスティバルin TOKYOとは、日本民間放送連盟、TBS、日本テレビ、テレビ朝日、フジテレビ、テレビ東京、WOWOW、NHK、スカパーや、松竹、東宝、東映、KDOKAWA、日本音楽事業者協会などから後世される団体で、クールジャパン事業の一環として、日本のドラマをアジア、欧米に発信していくため、総務省、経済産業省を含めた官民一体となった組織である。
今回で7回目となる「東京ドラマアウォード2014」の授賞式が、10月23日(木)都内で行われた。今回naviconでは、その授賞式の模様を【再現レポ】としてお届けする。なおこの受賞式の模様は今回から初の試みとして番組化され、11月1日夜7時よりスカパーで放送、さらにアジア4カ国でも放送される。
■「東京ドラマアウォード2014」受賞式再現レポ(時系列)
総合司会:石坂浩二、青山愛(テレビ朝日アナウンサー)
【オープニング】
【開会宣言】亀山千広副会長(フジテレビジョン代表取締役社長)
【来賓挨拶】総務省、経済産業省、コ・フェスタ実行委員会
【東京ドラマアウォード2014表彰】
■海外作品特別賞表彰
「おかゆ屋がメッカ巡礼へ」(インドネシア)
イマム・タントウィ(原案)、チトラ・キナラ(出演女優)ほかが壇上に上がり、トロフィーを授与される。
本当のイスラム教徒の姿を描いたインドネシア人気ドラマ、2012年5月28日より放送開始、10月23日現在1374話放送、インドネシアドラマ史上最長話数の記録を更新中。
「ドーン・ヌア・ガオ 純金」(タイ)
ポンパット・ワチラバンジョン(監督)とウォラヌット・ピロムパックディー(主演女優)が壇上に上がり、トロフィーを授与される。
2013年タイ国内で放送されたドラマの中で最高視聴率20.6%を記録した大ヒットドラマ。過去2回制作され、今回で3度目のドラマ化。監督のポンパット・ワチラバンジョンは1997年版で主演俳優を演じた。東京ドラマアウォードは2012年特別賞受賞以来2度目の受賞となる。
「星から来たあなた」(韓国)
番組プロデューサーが壇上に上がり、トロフィーを授与される。
主演は映画『シークレット・ミッション』が大ヒットしたキム・スヒョン、ヒロイン役には『猟奇的な彼女』のチョン・ジヒョン。韓流の頂点に君臨するNo.1カップルの豪華共演が話題を呼び最高視聴率33.2%を記録した。
ソウル国際ドラマアウォード2014で最優秀作品賞、主題歌賞、男優賞、ネチズン人気賞(キム・スヒョン)を受賞。
■ベストアクター・イン・アジア:キム・スヒョン 対象作品「星から来たあなた」
国境を越え、アジアで最も活躍した俳優に授与される賞で、今回から設立された賞となる。キム・スヒョンが壇上に上がり、トロフィーを授与される。
〈キム・スヒョンのコメント〉
「このような特別な賞を受賞して光栄です。そしてこのようなすばらしい受賞式に招待していただき幸せです。僕はこのドラマで“ト・ミンジュン”という400年以上生きた宇宙人という難しい役を演じました。特に彼が生きた時間を表現することに大変力を注ぎました。僕にとって2014年は特別な1年になりました。さらに、このような立派な賞までいただき、とても幸せです。
日本のファンの方々からは、いつも(来日の際に)歓迎していただき、声援をくださることに心から感謝しています。これからも皆様から長く愛されるよう努力していきますので、よろしくお願いします」
⇒ナビコン速報「東京ドラマアウォード2014」キム・スヒョンほか
(2011年、彼の初主演作「ドリームハイ」でも特別賞を受賞している)
■個人賞表彰
【脚本賞】岡田惠和 対象作品「続・最後から二番目の恋」(フジテレビ)
〈岡田惠和のコメント〉
「『続・最後から二番目の恋』は私にとってすごく大切な作品になりました。普通連続ドラマだと1時間に80シーンぐらいあるんですが、このドラマは20シーンぐらいしかなく、それだけ俳優さんと演出家に頼っています。彼らのおかげで、今日ここに立たせていただいています。ありがとうございます」
【演出賞】福澤克雄 対象作品「半沢直樹」(TBS)
〈福澤克雄のコメント〉
「まったくヒットするなんて思っていませんでした。ハズレを覚悟で出ていただいた出演者の皆さまに本当に感謝したいと思います。『半沢直樹』はヒットする条件から外れていました。恋愛もない、女性もあまり出ない、銀行内部の話でわかりにくい…と企画も通りにくかったのですが、いいじゃん、やっちゃえ!とヒットの条件なんて無視してつくってしまいました」(ちなみに受賞した福澤克雄は、福沢諭吉の末裔とのこと)。
【助演女優賞】石原さとみ 対象作品「失恋ショコラティエ」(フジテレビ)
〈石原さとみのコメント〉
「すごく楽しい撮影でした。本当にこのような賞をいただけると思っていなかったので、とても嬉しいです。今回『失恋ショコラティエ』で紗絵子という役をやったんですけれど、世間で“カワイイ”といわれるしぐさや表情、服装やメイクを研究することができ、この役をきっかけに“もっともっとカワイクなりたい”という感情が芽生えました」。
(赤いチェックのかわいらしいドレスで登場した石原さとみ。それまで壇上に上がったのがオジサン(失礼)が多かったので、石原さとみの登場でステージが一気に明るくなった)
【助演男優賞】吉田鋼太郎 対象作品「花子とアン」(NHK)、「MOZU」
(TBS・WOWOW)
〈吉田鋼太郎のコメント〉
「もともと嘉納伝助のモデルになった九州の炭鉱王・伊藤伝右衛門はあまり評判のいい人ではなかったんですけれど、自伝や評伝を読んだら男らしく一途な人でした。そういう面を大切に演じました」
(テレビで見る吉田鋼太郎、その存在感の大きさから“大柄”な人かと思いきや、意外と普通…というかむしろ小柄かも!? そう感じさせないオーラが、吉田鋼太郎を大きく見せているのかもしれない)
【主演女優賞】満島ひかり 対象作品「Woman」(日本テレビ)
〈満島ひかりのコメント〉
「個人的にも思い入れのある作品でした。連続ドラマで初めて主演させていただいたので緊張しましたが、この2人(鈴木梨央、高橋來)に支えられて、現場は明るくやっていけたと思っています。坂元裕二さんの脚本が本当にすばらしくて、それを口にできる喜びをかみしめながら演じていました」
(ベージュのシンプルなドレスに身を纏った満島ひかり。壇上には「Woman」で満島ひかり扮する小春の娘・望海役の鈴木梨央と息子・陸役の高橋來も登場。久々、青柳家3人そろっての受賞式となった。2人の子どもと一緒にいるときの満島は、女優ではなく「母」の顔になっていた)
【主演男優賞】堺雅人 対象作品「半沢直樹」(TBS)
〈堺雅人のコメント〉
「福澤監督とキャストの皆さんの熱意にあてられるようなかたちで、夢中になって演じることができました。見ていてくださるお客様の反応も直接ではありませんが、視聴率が出るたびに現場では『ウォォー!』とどよめいて、戦う男たちのような集団の中でお芝居をさせていただいて、本当にいい経験をさせていただきました。日本のあちこちで小さな“半沢直樹”がたくさんいて、熱い、クサい日常を送っているおかげで、僕たちも熱いドラマが作れるのかなって思います」
(この日一番の注目は、なんといっても「半沢直樹」。主演の堺雅人が壇上にあがると、今まで以上に多くのフラッシュが焚かれた。ピンと伸ばした手に几帳面さが…。さすが銀行員?)
■特別賞表彰
1.「三匹のおっさん 正義の味方、見参!!」(テレビ東京)
主演の北大路欣也、泉谷しげる、志賀廣太郎が壇上に上がり、トロフィーを授与される。主役3人、合わせて208歳という異色の活劇ドラマである。
〈北大路欣也のコメント〉
「ありがとうございます。この3人で楽しく仕事ができました。原作者の有川浩さんのおかげかなと思っています。足せば200を超える私たちですが、私たちのキャリアの中で“今”出会えたことがとてもよかったと思います」
〈泉谷しげるのコメント〉
「これさ、特別賞ってなに? 功労賞とか同情? でもさ、こういう年とったヤツらが第一線でやれるって良い時代だよな!」
〈志賀廣太郎のコメント〉
「初めて北大路さんと泉谷さんとお仕事をさせていただいたんですけれど、最初の撮影から本当の幼なじみみたいでした」
(テレビでこの3人を見て違和感がなかったが、実際壇上で3人並んでも、なんだか本当の“幼なじみ”のように見えた。初共演とのことだが、3人の息の合ったチームワークが、このドラマの魅力に繋がったのではないだろうか。3人それぞれが魅力的。特に志賀廣太郎はこの1、2年プチブームかも!?)
2.「北九州フィルム・コミッション」
「MOZU」(TBS・WOWOW)の撮影(ロケーション)での協力を評された。フィルム・コミッショナーが受賞するのは、今回が初となる。
レポート後半へ≫ (授賞式の後の囲み会見はコチラ)
◇「国際ドラマフェスティバルin TOKYO」公式サイト