母・葵(佐藤江梨子)の失踪に負い目を抱く佐吉(風間俊介)20日NHK「ぼんくら」第6話あらすじと見逃し配信
佐吉(風間俊介)は母・葵(佐藤江梨子)の失踪にずっと負い目を感じていた…辛い境遇でそだったといえ、佐吉の湊屋に対する卑屈な態度に平四郎(岸谷五朗)は思うことああって…宮部みゆき原作、岸谷五朗主演「ぼんくら」第6話はNHK総合20日(木)夜8時より放送。NHKオンデマンドで最新話の見逃し配信中。
大店・湊屋の主人で鉄瓶長屋の地主、湊屋総右衛門を演じるのは鶴見辰吾。現在放送中NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」では官兵衛のよきライバルで同士となった小早川隆景を演じ好評を博した。
鶴見辰吾が注目されるようになったのは、伝説の学園ドラマ、武田鉄矢主演「3年B組金八先生」第1シーズン(1979)。中学生カップルが妊娠してしまい、15歳で母になる…という当時としては衝撃的なテーマで、そのカップルの一人が鶴見辰吾だった(ちなみに彼女役は杉田かおる)。1964年生まれ、49歳になる鶴見辰吾の芸歴は長く1977年「竹の子すくすく」でデビュー。前述した「金八先生」で全国的に知名度を上げた。「金八先生」でクラスメイトだったのは、現在国会議員になった三原じゅん子、最近プチブーム(?)復活をとげた田原俊彦、ジャニーズ事務所の頂点に君臨する近藤真彦、現在はギタリストとして活躍している野村義男、今年フッくんこと布川敏和と離婚した土屋かおり、小林聡美といった錚々たるメンバーが揃っていた。このドラマに出演していた田原俊彦、近藤真彦、野村義男の3名がその後「たのきんトリオ」として一世を風靡した。
1980年代は大ブームを巻き起こした大映ドラマの常連となり、「高校聖夫婦」(1983)ではいとうまいこと高校生夫婦役を熱演、その後「スクール☆ウォーズ」(1984)、「ポニーテールはふり向かない」(1985)などに出演した。
現在は、芸能界一のロードバイク好きと称されるほど。多いときでは月間2000キロ以上ロードバイクで走るそうだ。その縁もあってか、先日放送された(2014年9月14日)NHK栃木発地域ドラマ「ライドライドライド」で、地元密着型・プロ自転車ロードレースチーム「那須ベンガーズ」の監督役で出演した。監督がバイクで走るシーンがなかったため、鶴見は相当残念がり、顔がバレないようこっそりレースシーンに登場(参加)したらしい。
そんな鶴見辰吾が演じる湊屋総右衛門。どうやら長屋の店子(住人)が次々と転居してしまう原因を知っている…転居させているらしい。平四郎(岸谷五朗)が何かを気づき始めた。今後の展開が楽しみである。
■前回のあらすじ
鉄瓶長屋の煮売屋・お徳(松坂慶子)が過労で倒れてしまった。たまたまその場にいた平四郎(岸谷五朗)が倒れたお徳を抱きかかえたのだが…平四郎は腰をやられて動けなくなってしまった。
そんな中、悪評高い岡っ引きの仁平(六平直政)が佐吉のところへ上がり込み、どうして長屋から次々店子(住人)がいなくるのか、大家の湊屋が何か悪巧みをしているのではないかと怒鳴り込んできた。何も知らない佐吉(風間俊介)は答えようがなかった。
一方、動けなくなり自宅療養中の平四郎のもとへ隠密廻り同心・辻井英之介(音尾琢真)から調査報告が届いた。そこには、湊屋総右衛門と岡っ引き仁平のただならぬ関係が書かれていた。
かつて、総右衛門と仁平は同じ大店で働いていた。茶問屋を任されていた総右衛門は若い者たちに慕われ、商いもうまくいっていた。一方、紙問屋を任されていた仁平は下の者にきつく当たり散らすことから誰からも慕われなくなり、商いにもしくじり、店に居づらくなって辞めてしまった。その後、総右衛門はさらに商売を大きくし大店の主人となり、仁平は職を転々とした後、岡っ引きになった。仁平は総右衛門をひどく恨み、復讐の機会をうかがっていた。今回の鉄瓶長屋の件、仁平にとっては復讐を果たすチャンスだったのである。
さらに英之介の報告書には佐吉のことも書かれていた。佐吉の母・葵(佐藤江梨子)は総右衛門の姪にあたり、今から20年前、佐吉を連れて湊屋に世話になるようになった。総右衛門は実の子より佐吉をかわいがった。それが妻・おふじの怒りを買い、葵は相当いじめられたらしい。それから3年後、葵は佐吉を残したまま姿を消してしまった。湊屋では葵の失踪に関し、おふじのいびりに耐えられなかったから、または手代と駆け落ちしたと言われていた。その後佐吉は植木屋へ奉公に出され、長屋の差配人になるまでほとんど、湊屋とは接触を持たなかったという。
そして英之介の報告書には、今回長屋の大工・八助たちが信じた壺信心、湊屋はそれに関して一切知らないと佐吉に言ったがそれはウソだったことが判明。それに加え、長屋を出た店子たちの移転先まで世話をしているという。
岡っ引き仁平は、総右衛門を含め自分を陥れた4人に恨みを抱き、次々に復讐を果たしていた。そして最後に残った1人が総右衛門だった。
■第6話「過去から迫る闇」あらすじ
鉄瓶長屋の差配人を任されている佐吉(風間俊介)は、母・葵(佐藤江梨子)が失踪したのは、湊屋の手代と駆け落ちしたからと聞かされており、そのことに強い負い目を抱いていた。そんな中、湊屋総右衛門(鶴見辰吾)の娘・みすず(山田朝華)が佐吉のところへやってきた。西国への嫁入りが決まっているみすずは佐吉のことが好きらしい…しかし佐吉はみすずに取り合わなかった。佐吉は湊屋に対し過剰に卑屈な態度を取る。平四郎は佐吉が誰かにそう思うよう仕込まれたと感じたのだが…。
NHK総合11月20日(木)夜8時より「ぼんくら」(全10回)第6話「過去から迫る闇」を放送。出演は岸谷五朗、奥貫薫、加部亜門、佐藤江梨子、風間俊介、志賀廣太郎、六平直政、鶴見辰吾、松坂慶子ほか。再放送はNHK総合11月25日(火)25時25分、BSプレミアムでは11月27日(木)午後0時より放送。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。
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■見逃し配信
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