早くも3戦目にして、タイガー・ウッズ復活の逆転優勝!アーノルド・パーマー・インビテーショナル

2009年03月31日14時30分スポーツ

3月29日(現地時間)、男子プロゴルフのアーノルド・パーマー・インビテーショナルの最終日が米フロリダ州・ベイヒルクラブ&ロッジ (7137ヤード、パー70)で行われた。ウッズはトップと5打差の2アンダーの2位タイからスタートし、最終18番までもつれる展開ながら5m弱のバーディパットを決め、2年連続の6回目の優勝を飾った。

強い、タイガー・ウッズが帰ってきた。ひざの故障から8ヶ月のブランクを経て、復帰後わずか3戦目で劇的な優勝をもぎ取った。3日目まで首位のショーン・オヘアが7アンダー、ウッズは2アンダーで、ともに最終組でスタート。オヘアは前半9ホールで1バーディ、2ボギーの6アンダーとスコアを落とすが、一方、ウッズは3バーディ、1ボギーの4アンダーと2打差に詰め寄った。
後半に入り、オヘアが10番でボギー、ウッズが15番で7mのバーディパットを決め、ついに5アンダーで並んだ。世界No.1のウッズに追いつかれた緊張からか、16番パー4では、オヘアが第2打をグリーン手前の池に入れる痛恨のミス。ここをパーでクリアしたウッズがついに1打逆転した。しかし、ゲームから遠ざかっていたためか、17番パー3でウッズはティーショットで大きく左を向きながら右にスライスを打つショットを試み、わずか1-2ヤードグリーンに届かず、バンカーの淵にボールが埋まってしまった。バンカーから出すことを最優先し、結局、ボギーとなり、再び、4アンダーで両者が並んだ。
迎えた、最終18番パー4は2打目が池越えとなる緊張を強いられるホール。オヘアは右手前の池を避け、グリーン左奥に2オン、ピンまで12m。ウッズはピンの左、5m弱のストレートラインを残した地点に2オン。オヘアが長いバーディパットを打ち切れず、ややショート。対するウッズはファンの予想を裏切らず、見事に優勝のバーディパットを決めた。優勝のパットを決めた直後、後ずさりしながら右ひざを高く上げるガッツポーズをとり、キャディのスティーブ・ウイリアムズに抱きついた。

この大会、日本からは石川遼が出場したが、初日の6番パー5で9打をたたいたことが響き、通算7オーバーで予選落ちに終わった。今田竜二は、1アンダーの3位タイでスタートしたが、16番で池に落としダブルボギーとし、続く17番もボギーとなり、通算2オーバーの17位タイに沈んだ。

この優勝で、4月9日からオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで開催されるマスターズ・トーナメントは、今年もウッズが優勝の最有力候補であることを証明した。

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