28日地上波初登場!山下智久×伊勢谷友介がリングで命を賭ける!映画『あしたのジョー』あらすじと関連動画

2014年12月27日21時00分 映画

ボクシング漫画の金字塔、高森朝雄×ちばてつや『あしたのジョー』が山下智久主演で実写映画化!昭和40年代の東京下町を舞台に青年が元ボクサーにボクシングの才能を見いだされプロボクサーとして成長していく物語で、ライバル力石徹役には伊勢谷友介が熱演!28日(日)TBSにて夜9時放送、関連動画は「テレビドカッチ」にて配信。

2011年2月11日に公開された実写版『あしたのジョー』。公開最初の週末での興収は1億9,449万4,220円。動員数は15万6,877人。単館系の劇場で公開された割には、最終的に11億もの興収をたたき出した(一般社団法人日本映画製作者連盟より)。

1968年『週刊少年マガジン』で連載がはじまった『あしたのジョー』。ボクシングをテーマにした伝説的な漫画である。お笑いコンビ・南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代は『あしたのジョー』を読んでボクシングを始めたという。当然、しずちゃんはリアルタイムで読んでいるわけではない。コミックの連載が1973年に終了、1970年にアニメ化され、さらに1980年に「あしたのジョー2」として再度アニメ化された。かれこれ30年近くも前の作品だが、いまもなお幅広い年齢層、多くの人に愛される作品である。
主人公・矢吹丈(ジョー)のライバル、力石徹がジョーとの戦いの後、無理な減量がたたって死亡してしまい、この力石徹の死を悼むファン、特に寺山修司の呼びかけにより1970年3月、連載元の講談社の講堂にて力石徹の葬儀が行われた。漫画のキャラが死んで葬式まで…それほど『あしたのジョー』は当時、社会現象になるほど人気を誇っていた。

実は、山下智久版より以前、1970年に一度実写映画化されている。主人公・ジョー役には石橋正次、力石徹役には亀石征一郎、白木陽子役に高樹蓉子、丹下段平役に辰巳柳太郎。監督は「あぶない刑事」の長谷部安春。こちらの作品もDVD化されており購入可能である。

2011年、山下智久主演で映画化された『あしたのジョー』。主人公のジョーもすばらしかったが、力石徹役の伊勢谷友介の体がものすごいことになっていた。原作でも減量に苦しむ力石だったが、実際演じた伊勢谷も相当な苦労をして体脂肪を落としていったそうだ。67キロあった体重を57キロまで落とし、体脂肪率は驚異の3、4%にまでなった。ちなみに伊勢谷が役作りのためにコーチとして世話になったのが、山崎静代のコーチでもある故・梅津正彦。ボクシングでソウルオリンピックを目指していたがケガのため引退。その後、テレビドラマや映画などでボクシングコーチ、アクションディレクターを務めた。悪性黒色腫・メラノーマという病気におかされ、2013年44歳の若さでこの世を去った。

「半沢直樹」「ルーズヴェルト・ゲーム」(ともにTBS)、近年は歌舞伎俳優・市川中車としても活躍している香川照之は、自他とも認めるボクシング愛好家。丹下段平役をオファーされた際、「私生活で30年間(ボクシングを)見守り続けたのはこの役のため」と言ったほど、ボクシングをこよなく愛している。原作通りのメイクをほどこしたため、スクリーンに登場した香川照之は、原型を留めていなかった。これじゃわざわざ香川照之じゃなくてもいいのでは? というほどの変貌(特殊メイク)ぶりだった。ちなみに2011年には自身のボクシング愛を綴った『慢性拳闘症』(講談社刊)という書籍まで執筆している。⇒慢性拳闘症(amazon)

伊勢谷友介の体脂肪率も、香川照之の原型を留めないほどの丹下段平もすばらしかったが、やはり主役の山下智久が演じたジョーがよかった。平成を代表するアイドルにもかかわらず、昭和のニオイをさせた「あしたのジョー」で完璧なまでの矢吹丈を演じたのではないだろうか。あの美しく割れた腹筋は、たぶんもうお目にかかれることはないかも…。山下も伊勢谷と同じく梅津コーチからの指導により、腹筋・背筋を30分やり続け、1日1200キロカロリーの食事制限。ささみとサラダだけで生きていたそうだ。体重は62キロから53.5キロ、体脂肪率は14%から5%まで落としたそうだ。ここまでやると、山下にしろ伊勢谷にしろ、もう目つきが普通じゃなかった。あの闘志に燃えた目は、過酷なまでのトレーニングを積んだ者にしか持ち得ない表情であろう。

■あらすじ
昭和40年代。東京下町でケンカにあけくれていた矢吹丈(山下智久)は、元ボクサー丹下段平(香川照之)にボクサーの才能を見いだされ、特訓を始めるのだが、ジョーは事件をおこして少年院へ。そこで生涯のライバルとなる力石徹(伊勢谷友介)と巡り会うこととなる。丹下からボクシングトレーニングメニューが書かれた手紙が届き、それにもとづいてジョーは訓練を始めた。
少年院出所後、プロボクサーとしてデビューしたジョーは「クロスカウンター」を得意とする人気ボクサーになる。一方、先に出所した力石は大手ボクシングジムに所属し、めきめきと頭角を現し、世界タイトルに手が届くところまで行った。そしてジョーと力石、因縁の対決が始まろうとしていた…。

【あしたのジョー】(2011)
原作:高森朝雄・ちばてつや
監督:曽利文彦
脚本:篠崎絵里子
出演:山下智久、伊勢谷友介、香里奈、香川照之ほか
主題歌:宇多田ヒカル「Show Me Love(Not A Dream)」
『あしたのジョー』DVD&Blu-rayは東宝より絶賛発売中。
あしたのジョー プレミアム・エディション(2枚組) [DVD]

地上波初放送。TBS年末シネマ12月28日(日)夜9時より実写版『あしたのジョー』を放送。出演は山下智久、伊勢谷友介、香里奈、香川照之ほか。関連動画は「テレビドガッチ」にてプロボクサー・井岡一翔が映画『あしたのジョー』に関して熱く語っている(動画)。

TBS年末シネマ『あしたのジョー』番組公式サイト
テレビドガッチ『あしたのジョー』リングサイドの声!!



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