ユ・アインが肝っ玉の小さい反抗高校生に!『ワンドゥギ』Huluで字幕版と吹替え版で好評配信中!
江國香織のベストセラー「東京タワー」を原案にした、20歳の天才ピアニストと40歳の人妻の美しく危うい愛を描いた韓国ドラマ「密会」が6月にDVDリリースされるが、このドラマで主演したユ・アインが主演の大ヒット映画『ワンドゥギ』がHuluで配信中だ。
ユ・アインといえば、JYJユチョン主演のドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」のコロ役で人気がブレイクした若手俳優。だが、古くからの韓ドラファンなら、韓国で注目を集めるきっかけとなった2003年「四捨五入」のカラム役や2004年「4月のキス」、2008年『アンティーク~西洋骨董洋菓子店』「必殺! 最強チル」、2009年「結婚できない男」などで実力派俳優として注目していた方も多いだろう。
2010年「トキメキ☆成均館スキャンダル」のコロ役では、花の4人衆の一人としてもっぱら“ワルの魅力”で女性陣をノックアウトした。その後も「ファッション王」、「チャン・オクチョン」などで様々なキャラクターを演じ分けた。
映画『ワンドゥギ』は、韓国で530万人を動員した2011年の大ヒットヒューマンドラマ。原作は第1回チャンビ青少年文学賞を受賞した作家キム・リョリョンの同名小説。その年のインターネット書店アラジンとブログ専門サイトによる「ブロガー読者たちが選んだ最高の作品」に選定され、これまでに70万部以上を売り上げるロングセラーを記録している。
その映画化である本作は、新鮮で多様な素材を盛りこみながら実際に自分の身近にいるかもしれない人物たちを鮮やかに描き出し、韓国で530万人を動員する大ヒットを記録した。
「トキメキ☆成均館スキャンダル」で演じたコロ役は、ある事情から世捨て人のような生活を過ごすが、家柄も頭もいい、現代で言ういわゆるエリート学生の役。
一方、『ワンドゥギ』のワンドゥクは、不遇な家庭環境の上に勉強もできない落ちこぼれ高校生。おまけに過干渉で隣に住む教師ドンジュに目をつけられ、ただひたすら教会で神様に「クソドンジュを殺してください」とお願いする、何とも肝っ玉の小さい反抗児。「トキメキ」のコロと同じなのは、ケンカがめっぽう強いことだけ。
これだけでも相当な不幸をしょい込んだワンドゥクだが、おせっかい教師ドンジュのために、父親が隠してきたもう一つの不幸を知ってしまう。だが、これがきっかけでドンジュの本心が次第に見えて来て、少しずつドンジュや世の中に対し心を開きはじめる。
もう一つワンドゥクの心を開かせるのが、キックボクシングというスポーツ。ケンカでは負けなしの彼がこのスポーツでコテンパンにやられ、人の痛みを知り、淡い恋や友情を育んでいく。
映画の中で描かれるのはワンドゥクにとっては不幸極まりない日常だが、映画の題材としては取り立てて大きな事件はない。だが、さりげなく描いた作品の中に、現代社会が抱える様々な問題が随所に描かれており、それに向かって決して目を背けないワンドゥクとドンジュ、そして背は低いが息子への愛は山より高い父の存在がすがすがしい気持ちにさせてくれる。
ユ・アインの演技もいいが脇を固める俳優陣の演技も実にいい。
ユーモラスながらも人間味あふれる教師ドンジュを演じているのは、『チェイサー』『哀しき獣』で強烈な印象を残した韓国きっての演技派俳優キム・ユンソク。
父役はホ・ジノ監督が直接演出し話題になった演劇『昼寝』など多くの舞台で活躍する演技派俳優のパク・スヨン。
近所の口うるさいオヤジを「検事プリンセス」「シティハンター in Seoul」「棚ぼたのあなた」などでおなじみのキム・サンホ。
ワンドゥクと淡いロマンスを描く才女ユナを「鉄の王キム・スロ」「おバカちゃん注意報」のカン・ビョルがキュートに演じている。
『ワン・ドゥギ』は年代性別を問わず誰にでもお勧めできる作品。Huluでは、字幕版と吹替え版の2タイプで配信しているのもうれしい。今なら2週間無料視聴実施中なので、2タイプで視聴するのも一興だ。
ポニーキャニオンよりDVDも発売している⇒amazonでチェック
◇Hulu(初めての方はコチラ)