「奇皇后」第51話(最終回)ネタバレあらすじとドラマのその後:チ・チャンウク&ハ・ジウォンの愛に涙腺決壊

2018年10月29日12時40分ドラマ
(C)Lee Kim Production/MBC

感動の最終回で幕を閉じた「奇皇后」…タファン(チ・チャンウク)とヤン(ハ・ジウォン)の愛に感動が収まらない奇皇后ファンのために、そして見逃した方のために第51話(最終回)「大国の斜陽」の詳しいあらすじと、ドラマでは描かれなかったドラマ「シンイ-信義-」につながるその後をご紹介!MBC「奇皇后」サイトで関連動画が公開中だ
「シンイ-信義-」は、イ・ミンホ主演のドラマ。
※NHKにて2014年~2015年にかけて放送した際に紹介した記事です。



kandoratop 【作品詳細】 【「奇皇后」を2倍楽しむ】

■キャスト ⇒相関図(NHKへ)
キ・ヤン/スンニャン役:ハ・ジウォン
ワン・ユ役:チュ・ジンモ
タファン役:チ・チャンウク
タナシルリ役:ペク・ジニ
皇太后役:キム・ソヒョン
ヨンチョル役:チョン・グクファン
タンギセ役:キム・ジョンヒョン

■第51話「大国の斜陽」(最終回)ネタバレあらすじ
タファンは自分が記憶を失うのが、いつもコルタの運ぶ薬を飲んだ後だと気づき疑念を抱き、コルタを呼ぶが不在。その頃コルタはメバクの会合に参加していた。だが、会合にはもう一人の頭がいた。偽の頭こそは、メバクを一網打尽にすべくパン・シヌとマクセン/チョクホとともに乗り込んだヤン。激しい斬りあいの中、ヤンも自ら弓を射ち敵を倒すが、頭とヨム・ビョンスらには逃げられてしまった。仮面を取ったヤンを本物の頭が「皇后」と呼んだことと捕えたメバクの手下の証言から、正体不明の頭が宮中にいる身近な者に違いないと睨んだヤンとタルタル。ヤンはこれをタファンにも報告した。

ヤンからの報告を受けたタファンは、割れた陶器のカケラを手に、コルタに薬を持って来させた。薬を飲んだタファンは、カケラを握りしめた痛みで遠のく意識を辛うじてとどめた。薄れる記憶の中でタファンは、コルタと護衛武士との会話から、側近のコルタがメバクの頭だと知った。大きなショックを受けながらも、ヤンとアユルシリダラ皇太子を守るために、コルタと彼に手を貸す一味を洗い出す決心をしたタファン。まずトクマンを呼び薬の成分を内密に調べさせた。調査の結果、薬は鴆鳥だと分かったが、解毒剤がない。しかも、タファンの喀血からすでに毒がタファンの臓器にまで広がっており、治癒させる方法がない。だが、タファンは今後もこの毒を飲み続けるといい、それに耐える方法をトクマンに問うた。危険だと涙で猛反対するトクマン。タファンは皇命だといって中和薬を準備させた。

一方、メバク商団と手を組んだ皇太后は、都合がいいパルラチョブを新皇帝に擁立する計画を進め、コルタは計画の邪魔になるヤンを排除しようと動きだした。コルタは、タファンの食事に毒を盛らせ、その犯人がヤンの命令を受けたパク・ブラだとタファンに信じ込ませた。騙された振りをしたタファンはヤンを遠ざけた。さらに、コルタと護衛武士との会話から、5年間タファンを苦しめた“ワン・ユからヤンへ送った密書”が、ヨム・ビョンスが仕組んだ偽物だったということも知った。

しだいに衰弱していく皇帝タファンを見て時が来たと確信したコルタ。皇太后に正体を明かし、タファンがもう長くないことを告げたタファンは、皇太后が摂政をしてはどうかと持ち掛けた。そして、メバクはヨンチョルの助けで莫大な財を築いたこと、権力が金を稼いでくれるとわかり迷わず去勢し宦官になったことを打ち明けた。今後は皇太后に忠誠を尽くすので、全国の鉱物と塩の専売権をくれと、コルタ。皇太后は、後悔させないからすぐに陛下を倒れさせろと答えた。

コルタは、衰弱するタファンに皇后ヤンに摂政を任せ、治療に専念してはと進言。コルタの心中を見透かしたタファンは、ヤンではなく皇太后に摂政を任せ、タルタルをはじめヤンの重臣たちをすべて罷免すると発表。その後タファンは上位詔書を書くといって、皇太后から次期皇帝候補がパルラチョブだと聞きだし、皇太后の息のかかった臣下たちを一堂に集めるように命じた。

その頃ヤンは、トクマンからタファンの身体がすでに治療もできないほど衰弱しており、ヤンとアユ皇太子を脅かす勢力を一掃するために必死で死と戦っていると教えられた。ヤンはすぐにタルタルを呼んだが、タルタルもまたこれを知っており、タファンから密命を受けていると報告。

いよいよ譲位発表の日。大明殿にはパルラチョブをはじめ、皇太后の側近が勢ぞろい。タファンは、玉座から譲位を発表…のはずだったが、タファンが読み上げたのは、「権力欲しさに皇帝と皇后を殺そうとし、謀反を企てた逆賊たちの罪を厳しく問う」というものだった。必死で抗弁しようとする皇太后を制し、タルタルを呼んで逆賊たち全員を処刑させた。皇太后とコルタを前に、なぜ裏切ったのかと問うタファン。皇太后は「先に裏切ったのはヤンにうつつを抜かしたタファンだ」と答えた。一方、コルタは「私は裏切っていない。私の主人は皇帝ではなく金。権力は裏切っても金は決して裏切らない」と。さらに「自分の失敗は乗り換えるロバを間違えただけだ」とうそぶくコルタを、タファンは涙ながらに刺した。護衛武士もまたタルタルの剣で命果てた。

全てが終わった。ヤンと二人になってもまだ強がって見せるるタファンに、トクマンからすべてを聞いたことを話すヤン。「そなたを残して死にはしない」と優しく答えたタファンを抱きしめたヤンは、必ずタファンを回復させると涙で誓った。

一方、廃位され感業寺に追いやられることになった皇太后は、自ら毒を飲んで死んでもなおこの皇宮に留まることを選んだ。ヤンは自害した皇太后の死体を皇宮外で焼き捨てるようにトクマンに命じた。
その後、高麗村に潜むヨム・ビョンスも発見され、民からの石つぶてを受けた後、殴り殺された。最後まで罪を認めなかったヨム・ビョンスの死体の前でヤンは涙を流した。涙の意味をパン・シヌに問われたヤンは、「国が強ければ、彼もいい夫、いい父親になったはず。彼もまた、守ってくれる国のない憐れな高麗の民だ」と答えた。

高官たちが未だに高麗から貢女を取っていることを知ったヤンは、今後一切貢女を取ることを禁じた。また、高麗を元の一部にしようという意見も今後一切口にしないように厳命した。そして、高麗からの人質である江陵大君(のちの恭愍王)とパン・シヌを呼び、自分を困らせるようなことをしないことを条件に、高麗の王に就けると約束した。
新高麗王を管理下に置くべきでは、と進言するパク・ブラに、「その必要があるか?高麗にはパン内官がいる」とヤン。そんなヤンにパク・ブラは、ヤンの兄に頼んではどうかと告げたが…。

数年後、タルタルが戦死したという知らせをパク・ブラから受けたヤンは、師であり最大の理解者だったタルタルの生前最後の言葉を思い出した。「もし私が帰って来られず、大都が危険になればすぐに北へお逃げください。広大なモンゴル草原があるので、そこで再起を期してください」と。
タファンの寝殿に向かったヤンは、タルタルの戦死を告げず、二人で北方の草原を馬で駆けましょうと誘った。タファンはこれに同意しながらも、耳が痒いと。ヤンは優しく膝枕して耳かきを始め、貢女として再会したときのことを話した。「そなたが愛しくてならない」というタファンに、ヤンは「私も陛下を愛しています。心からお慕いしています」と答えた。一番聞きたかった言葉をやっと聞けたタファンは、静かに息を引き取った。愛するタファンを抱きしめながらヤンは「心から…」と大粒の涙を流した。

「母は元の人か高麗の人か」と問うアユの言葉に、ヤンは「元であれ、高麗であれどうでもいい。ただ民を守るために戦い勝利した」と答えた。

そして…1368年、大都は明の初代皇帝・朱元璋(しゅげんしょう)により征服された。奇皇后は北方に逃れ、アユルシリダラを皇帝の座に就けた。

■ドラマ「シンイ‐信義-」につながった結末
「奇皇后」最終回で、「奇皇后を困らせないこと」を約束して王位に就いた恭愍王。だが、高麗に戻った恭愍王は、一門の娘が元の国母になったことで権勢を振るう奇氏一族を誅殺した。まさに、パク・ブラの憂慮が現実になってしまったのだった。
高麗での恭愍王と奇氏一族との戦いは【「シンイ-信義-」を2倍楽しむ】でその時代背景と共に詳しく紹介しているので参考にどうぞ。もっとも、どちらも正史を大胆にアレンジした創作ドラマだということをお忘れなく。

■最終回のその後
高麗では、奇氏一族の娘(奇皇后)が高麗王よりも高位の元朝皇帝の皇后になったことで、奇氏一門が権勢を振るうようになった。しかし、これを快く思わない“反元”の王、恭愍王は即位後、1356年に奇氏一門を誅殺!
そして、1368年、明の台頭により元の中国支配はあっけなく終わりを告げ、権勢を振るった奇皇后はいつどこで死去したのかは詳らかにされていない。

恭愍王と奇氏一族の戦いを描いた作品がイ・ミンホ主演の「シンイ-信義-」で、李成桂が高麗末期に同志たちと新たな国を建国し、第3代王の太宗を主人公にしたドラマが「六龍が飛ぶ」だ。

奇皇后については【「奇皇后」を2倍楽しむ】(2)時代背景を知るの「ヒロインは<シンイ>の悪役キチョルの姉?高麗時代と実在した主人公紹介! 」で詳しく紹介している。

韓国MBC「奇皇后」番組公式サイト

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