無届け老人ホームの実態を暴く「追跡!A to Z」-NHKオンデマンド

2009年04月26日20時10分社会
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低所得高齢者を狙って全国に広がる「貧困ビジネス」の実態に迫る「追跡!A to Z」「無届け老人ホームの闇」(NHK総合テレビ4月25日放映)が、NHKオンデマンドの見逃し番組サービスにて配信中だ。視聴料は315円(税込み)。
群馬県渋川市で発生し10人が死亡した無届け老人施設の火災。狭い建物の中に収容能力を超える入居者があふれる一方で、防火施設の不備などずさんな設備が問題となったが、今まさにこのような悪質な無届け老人ホームが各地に急増している。そこに入居するの多くは、都内から行政の指定により移り住んできた生活保護受給者だ。
こうしたビジネスが増えている背景には、近年急増している生活保護受給者に対する「需要」のほか、介護保険制度に潜む矛盾に、「甘い汁」がしたたり落ちている実態があった。
一方、これら施設を監督する立場にある行政が、施設の絶対的不足を理由に無届け老人ホームを公然と認め、行き場のない低所得者を斡旋してきた問題もある。折しも取材の過程で、それまでの姿勢をころっと転換する県までも。
レポートからは、悪徳ビジネスの実態は言うに及ばず、国、都道府県、民間がそれぞれ責任をなすりあう実態に、高齢化社会の矛盾と将来への不安が浮かんでくる。

追跡!A to Z「無届け老人ホームの闇」 NHKオンデマンド