雄大なアルプス舞台にセバスチャン（フェリックス・ボシュエ）と野犬ベルの愛と絆の物語！第二次世界大戦中、ナチス占領下のフランスでユダヤ人家族を救うため、ベル＆セバスチャンが命懸けの山越えをする！世界中で大ヒットした『ベル＆セバスチャン』が日本上陸！9/19より全国順次ロードショー。予告動画は映画公式サイトで公開。

ワンコ好き必見！犬と少年がこんなにも心通わせている物語を見て、涙を流さないワンコ好きはいないはず。雄大なフレンチアルプスの大自然を舞台に、まだ見ぬ母の帰りを待つ孤独な少年セバスチャン（フェリックス・ボシュエ）と、村人から羊を襲う“野獣”と恐れられていた犬、互いが唯一無二の存在として愛と絆を深めていく。ざっくり言えば「アルプスの少女ハイジ」と「フランダースの犬」を足して2で割ったような物語。
本国フランスでは2013年のクリスマスシーズンに公開され、300万人以上動員し大ヒットとなり、2015年末には続編の公開も決定している。主演はもちろんフェリックス・ボシュエ演じるセバスチャンと愛犬ベルである。

主人公のセバスチャンを演じるのは、2400人の中から選ばれたフェリックス・ボシュエ、10歳。セバスチャンの純真さが、虐待され人間嫌いになっていた野犬・ベルの心を開いていく。大人に隠れて2人っきりで野山をかけめぐり、絆を深めていくシーンは、映画の演出とわかっていても心温まるものがある。なんといっても、ベル（犬）の目がかわいいのだ。セバスチャンに寄り添うベルの大きな体…ベルのセバスチャンへの愛が、スクリーン一杯に映し出されている。単なる動物映画と思わないでいただきたい。人間と犬がどれほど心通わせているか…（映画を）見る者の心を感動で満たしてくれる名作。さらに第二次世界大戦中という厳しい社会情勢も映画の中で描かれており、深く考えさせられる作品でもある。原作はヨーロッパで有名な児童文学『アルプスの村の犬と少年』。日本では1975年刊行なので現在では古書店や図書館でしか入手できないかもしれない。日本では1981年NHKで放送された「名犬ジョリィ」としてアニメ化され人気を博した。

劇中で流れる主題歌「Belle」を歌うZAZ（ザーズ）。フランスを代表する国民的女性シンガーで、その澄み渡るような歌声は聴く者の心を洗うかのよう…神聖さを感じさせる。歌詞はセバスチャンのベルに対する愛情が込められており、映画を見終わったあと、ZAZの歌声の余韻にしばらく浸ってしまうほど素晴らしい。ZAZが歌う主題歌を含むオリジナル・サウンドトラックはワーナー・ミュージック・ジャパンより絶賛発売中。

■あらすじ
1943年、フランスのアルプスの麓にある小さな村で暮らすセバスチャン（フェリックス・ボシュエ）は、血の繋がっていないセザール（チェッキー・カリョ）と、セザールの亡くなった妹の娘アンジェリーナ（マルゴ・シャトリエ）の3人で暮らしている。いつの日か、山の向こうにあるアメリカにいる母がクリスマスには帰ってきてくれることを信じているセバスチャンにセザールは本当のことが言えず苦しんでいた。
山には羊を襲う“野獣”と呼ばれる野犬がおり、人々から恐れられていた。大人は“野獣”狩りをしようと躍起になっていたが、偶然セバスチャンが1人のとき、その犬と遭遇してしまう。セバスチャンはその犬を見て、どうしてもこの犬が羊を襲うようには思えず、優しく声をかけた。犬にもセバスチャンの心が通じたのか、襲うことなくセバスチャンに寄り添うようになる。セバスチャンはその野犬に「ベル」と名づけた。そんなある日、狼に襲われている羊の群れを助けたベル。それによって村人たちからもベルが“野獣”ではないことを認めてもらえた。
セバスチャンが暮らす村はフランスとスイスの国境近く。ナチス占領下だったが、秘密裏にユダヤ人をスイスへ逃がすレジスタンスがいた。セバスチャンと暮らすアンジェリーナもそのレジスタンスの1人。あるユダヤ人家族をスイスへ送り届けるのに、アンジェリーナたちは危険なアルプス超えをせねばならず、道案内としてベルとセバスチャンが同行することになった。ナチス軍は村人たちがユダヤ人を逃がしているらしいと怪しんでいたのだが、とうとう尻尾を掴まれてしまったレジスタンス。アンジェリーナらは、ナチス軍から逃げる様に、雪山のアルプス越えに挑むのだが、様々な危険が彼らを待ち受けていた。

【ベル＆セバスチャン】（2013）
監督：ニコラ・ヴァニエ
原作：セシル・オーブリー『アルプスの村の犬と少年』
脚本：ジュリエット・サレ／ファビアン・スアレ／ニコラ・ヴァニエ
撮影：エリック・ギジャール
音楽：アルマン・アマール
主題歌：ZAZ「Belle」
出演：フェリックス・ボシュエ（セバスチャン）、チェッキー・カリョ（セザール）、マルゴ・シャトリエい（アンジェリーナ）、ディミトリ・ストロージュ（ギヨーム）、アンドレーアス・ピーチェマン（ピーター中尉）ほか。
備考：フランス語、ドイツ語（日本語字幕）／99分

雄大なアルプスの大自然を舞台に、少年と犬の愛と絆の物語『ベル＆セバスチャン』は9月19日（土）より新宿武蔵野館、26日（土）よりユナイテッド・シネマ豊洲ほか、順次全国ロードショー。予告動画は映画公式サイトにて視聴できる。

◇9月19日（土）より全国順次ロードショー『ベル＆セバスチャン』公式サイト