イム・シワン（ZE:A）主演、韓ドラを変えた共感度100％大ヒット「ミセン‐未生‐」10月発売決定！魅力と予告動画

韓国のサラリーマンのバイブルと称された同名WEBコミックの世界観を、イム・シワン主演で映像化し、社会現象まで巻き起こした大ヒットドラマ「ミセン‐未生‐」のDVD-BOXが、10月28日（水）にリリースされることが分かった！韓国では俳優のキム・ウビンやジュノ（2PM)、「イ・サン」「宮廷女官チャングムの誓い」のイ・ビョンフン監督もハマったという本作、一足先に視聴したので作品情報と一緒にドラマの魅力・見どころを紹介！公式サイトもオープンされ予告動画が公開された。

「ミセン‐未生‐」は、プロの囲碁棋士を目指して夢破れた高卒の主人公チャン・グレが総合商社に入社し、同期の新入社員と共にサラリーマン社会で起きているいじめ、差別、上司の横暴、セクハラ、収賄などに直面し、悩みながらひとつひとつ乗り越え成長していくヒューマンドラマ。
タイトルの“未生”は韓国の囲碁用語で、まだ“生き石”にも“死に石”にもなっていない不確かな存在の石を意味し、弱い立場の登場人物たちを指している。

昨年2014年韓国ケーブルテレビtvNで放送され、ケーブルテレビ歴代視聴率2位。コンテンツの影響力を量るコンテンツパワーでは同じく社会現象となった「星から来たあなた」に次ぐ2位、百想芸術大賞では男性最優秀演技賞、男性新人演技賞、演出賞の主要3部門を、ケーブルテレビ放送大賞では大賞など主要部門を総なめした。

多くの視聴者のハートをつかみ、社会現象まで起こしたという本作全話を一足先に視聴した筆者も完全にハマってしまった。ハマりついでにサラリーマンのバイブルとまでいわれた原作のWEBコミックものぞいてみた。原作は韓国のポータルサイトDaumで2012年1月17日～2013年8月13日まで連載された。
ドラマ大ヒットの要因の一つは、原作の世界観を踏襲しながら、映像だからこそ見せられる演出や韓国の会社のエピソードをリアルに盛り込んだところだろう。
たとえば、劇中毎回クライマックスで主人公グレの淡々とした独白が入ったり、行き詰まったときに囲碁で学んだ攻めを思い出したりするが、これは原作にもある。また、グレの同期ハン・ソクユル（ピョン・ヨハン扮）の真ん中分けヘアスタイルやキム代理（キム・デミョン扮）のちぢれヘアーなどが印象的だが、これもやり過ぎ感のない範囲で原作のキャライメージを踏襲している。
もちろん原作にないエピソードも面白い。グレが一張羅の背広をイカのシミだらけにしてしまうシーン（第1話）は、画面を通して匂いまでしそう。このリアル感は映像ならではの演出。また、同期イチ出来る紅一点のアン・ヨンイ（カン・ソラ扮）への陰湿ないじめも先輩社員の嫌な目つきで、働く女性たちへの共感がもらえそうだ。

韓国ドラマはどんなジャンルでも行きつくところはラブライン＆家族の複雑な事情に発展することが多いが、「ミセン」はこれを完全に封じた。これも韓ドラお決まりの展開に飽きた視聴者のハートをつかんだのだろう。
グレの育った環境は貧しくはあるが、複雑な家庭環境や異母兄弟、異父兄弟が出て来るわけではない。ヨンイを巡るラブラインも少しはあるが、これがメインではない。上司と部下の情や同期との絆、会社で起きるリアル事情を描くという姿勢を最後まで貫き、働く多くの人に代理満足や代理悲哀を味わわせてくれ、制作側の本気度が十分伝わった。

そして、そんな原作や演出などを現実のものにしたのは、主演のイム・シワンをはじめとしたキャスト陣の好演にある。「太陽を抱く月」の“キラキラシワン”で女性陣のハートをつかんだ彼が、原作以上に弱々しい主人公のグレを演じている。そんな彼が囲碁で学んだ知識や経験を生かしてどんどんたくましくなっていく。
同期で紅一点のヨンイ役は「おバカちゃん注意報」のカン・ソラ。とんでもなくセクシーな冒頭の登場から、出来るインターン期、そして先輩社員からの虐めにも屈しない新入社員期などを演じ分けてドラマにアクセントつけた。
また、「相続者たち」にも出演したミュージカル俳優として高い評価を獲得するカン・ハヌルや、これがドラマ初出演作で一気にブレイクしたセンター分け髪のピョン・ヨハンもいい味を出している。
若い視聴者は4人に自分を重ね、年長者はまるでわが子か知り合いの子を応援するように彼らの成長を見守るのでは？

だが本作は彼らの成長物語だけではない。ベテラン俳優たちの熱演も光った。イ・ソンミンが演じた、不器用だが仕事にひたむきな上司オ課長が、グレを毛嫌いしながらも次第に彼を認め守ろうとする姿はまさに理想の上司。また、キム・デミョンが演じたグレに社会人としての心積もりを教えてくれるキム代理の優しさにも救われる。「こんな上司の下で働きたい」と転職検討中のサラリーマンは心底思ったはず。もちろん、人の手柄を横取りするとびきり憎らしい上司も山ほど登場するので心して観よう。

韓ドラファンはもちろんだが、そろそろ韓ドラにも飽きたという方やこれまで韓ドラを見たことがないという方にもぜひともお勧めしたい韓流枠を超えた逸作だ。6月より日本初放送しているMnetでも好評で、このドラマが日本でもブレイクするのは間違いないだろう。

このドラマは、プロ棋士を諦めたグレが主人公だが、決して負け組の物語ではない。働くことの楽しさ、一生懸命やることの素晴らしさ、そして他者を思いやることの大切さを教えてくれる癒しのヒューマンドラマだ。

■あらすじ
幼い頃から棋士を目指していたチャン・グレだったが、父の他界を機にその道をあきらめ、大学にも行けず、26歳になってもバイトにあけくれていた。しかし、母の伝手で大手総合商社のインターンに。満足な会社員経験も学歴もないグレはコピーの取り方すらわからず、遅れをとっていたが、同期とチームを組んでのプレゼン発表で合格点をもらい、なんとか2年間の契約社員として入社し、営業3課に配属される。囲碁で培った洞察力を生かして仕事でも微力ながらも課の役に立つようになり、次第に営業3課のオ課長やキム代理に認められ、課にはチームワークが生まれつつあった。一方、グレの同期入社の紅一点、アン・ヨンイは優秀な人材だったが、入社後配属された資源課では、男性上司から疎まれまともな仕事を与えられずにいた。

■「ミセン -未生-」商品詳細
DVD-BOX1（4枚組）　2015.10.28発売
　本編約723分+特典映像
DVD-BOX2（4枚組）　2015.11.27発売
　本編約759分+特典映像
各13,500円（税込）

【作品詳細】【「ミセン」を2倍楽しむ】

◇YouTube｜Mnet「tvN DRAMA[未生]」
◇「ミセン‐未生‐」DVD公式サイト