2番手のキャスティングだった「奇皇后」タファン役…超イケメン俳優チ・チャンウク紹介!予告動画
「奇皇后」でヒロインのヤン(ハ・ジウォン)を一筋に愛し抜いた元の皇帝タファンの完璧なビジュアルと優れた演技力で注目を集めているチ・チャンウク!俳優チ・チャンウクと演じたタファンをご紹介!作品公式サイトで予告動画が公開されているので、未視聴の方はその美形ぶりをご自身の目で確認されたい。(以下、2015年9月の記事を加筆しました)
ドラマの背景やキャストの紹介、ドラマイベントの再現レポート、各話の詳しいあらすじと見どころは、【「奇皇后」を2倍楽しむ】まとめて紹介しているので参考にどうぞ。
■タファン
元の皇太子。現皇帝である幼い弟は病弱で、亡くなれば次の皇帝になる。絶対的な権力を握っている丞相ヨンチョルの策略で高麗(コリョ)へ流罪となり、命を狙われる。敵に警戒されないように、無知なうつけ者のふりをしている。そのため、文字や武術を学ぶ機会がなかった。なんとしても生き延びて皇帝になり、先の皇帝である父の命を奪ったヨンチョルに復讐(ふくしゅう)をしたいと思っているが、知恵や力が伴っていない。高麗での補佐役となったスンニャンに心を開いていく。
ちなみに、タファンはモンゴル帝国(元朝)最後の皇帝である順帝トゴン・テムル(1320年5月25日-1370年5月23日)がモデル。タファンという名前は、トゴン・テルム=妥懽貼睦爾を“타환첩목이=タファンチョプモギ”と韓国読みしたものからつけられた。
★チ・チャンウク(1987年7月5日生、182㎝、AB型)
2014年、「奇皇后」がNHKBSプレミアムで放送されるや、元の皇帝タファンを演じたチ・チャンウクの完璧なビジュアルに改めて注目が集まった。特に舞台が元に映ってからの皇帝のきらびやかな衣装をまとったチ・チャンウクは、これまで韓ドラにあまりなじみのなかった視聴者からは「あの超イケメンは誰?」という声が多く聞かれた。
しかし、韓国や日本でも韓ドラに詳しいファンたちの間でチ・チャンウクはすでに認知度の高い俳優。2009年、視聴率40%を超えた「ソル薬局の息子たち」で末っ子ミプン役を演じ、すらりとしたスタイルと整った目鼻立ちで一気にブレイク。翌年には、映画とミュージカルにも挑戦。映画『コ死2:教育実習』では被害者を、ミュージカル『Thrill me』では殺人者という全く違う二つの役で観客を感動させた。『Thrill me』は日本でも高く評価され小劇場ミュージカルという新しいジャンルを拓いた。同年の「笑ってトンヘ」、2011年には実在の青年実業家をモデルにした「僕らのイケメン青果店」、時代劇「ペク・ドンス」に主演して“新視聴率男”と呼ばれた。
これまで明るく爽やかな役を演じることの多かった彼は、2012年「蒼のピアニスト」では、嫉妬と劣等感に満ちた悪役に挑戦。そして、「奇皇后」では少年のような無邪気な姿、時の権力者に怯える卑怯者の姿、父の復讐を誓う姿、狂気に満ちた姿、一途すぎる恋心などなど、これまで彼が演じたすべての役を集約したような多彩な表情でタファンを演じ切り、改めてその演技力が高く評価された。第39話ではミュージカルで鍛えた歌声も披露している。
だが、そんなタファンの役も最初から彼にオファーが来たのではなかった。最初にキャスティングされたのは「ファン・ジニ」でハ・ジウォンと共演したグンちゃんことチャン・グンソク。だが、2013年8月8日付の韓国各メディアでは、「チャン・グンソクが『シナリオは検討したがスケジュールの都合で出演しない』と発表した」と報じていた。当時、チャン・グンソクが選んだのは「キレイな男」。そして、タファンの役はチ・チャンウクに回ってきた。このキャスティングには不安視する声も多く聞かれ、すでに撮影も始まっていたために相当プレッシャーがあったようだ。ちなみに撮影初めに撮ったタファン(遠目の姿のみ)は代役で対応していたらしい。
少々意地悪な比較だが、「キレイな男」全16話の平均視聴率は4.33%、「奇皇后」全51話の平均視聴率は21.9%だった。
ともかくそんな内情もあって引き受けたタファン役。チ・チャンウクの力の入れようも相当のもの。それは恋人役のハ・ジウォンへの想いにも表れた。2012年SBSの芸能情報番組「良い朝」でソン・ヘギョを理想のタイプと言っていた彼が、2014年5月の韓国MBCの「セクションTV芸能通信」で、ソン・ヘギョとハ・ジウォンを並べられ迷うことなく、理想のタイプをハ・ジウォンとした。これにはネットでも大騒ぎ。ハ・ジウォン自身も日本で行われたファンミーティングで、ワン・ユ(チュ・ジンモ扮)とタファン(チ・チャンウク扮)のどちらがタイプかと訊かれ、「元々はワン・ユが好きでしたが」と前置きしながらも「ずっと『愛しているよ』と言い続けてくれて表現してくれる…タファン」と答えている。もっともあくまでも登場人物としての好みだが。⇒再現レポ①
韓国はもとより、日本、アジア中で熱視線が送られているチ・チャンウクはその後も快進撃を続けている。2014年にはドラマ「ヒーラー」で業界最高の便利屋を演じ、翌年には中国ドラマ「旋風少女2」に主演し、「君とともに(原題:陪你)」で歌手デビーも果たした。そして、「THE K2~キミだけを守りたい~」で2年半ぶりに韓ドラに復帰。
今年2017年は、初の主演映画『操作された都市』が公開され、封切り初日に15万7668人を動員で興行1位を記録し、入隊前最後となるドラマ「怪しいパートナー」放送、大ヒット日本アニメーション映画『君の名は。』で主人公のタキ役で声優にも初挑戦するなど、ファンのために精力的に活動し、8月14日、丸坊主頭で兵役に就いた。
当日は、悪天候にも関わらず、韓国をはじめ、日本、中国、フィリピン、台湾、香港などから集まったファンに、「ありがとうございます」という短い挨拶を残して江原道鉄原3師団新兵教育隊に入所した。
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脚本:チャン・ヨンチョル、チョン・ギョンスン
演出:ハン・ヒ、イ・ソンジュン
出演:ハ・ジウォン、チュ・ジンモ、チ・チャンウク ほか
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