人間国宝・坂東玉三郎がその妖艶な美で中村獅童を誘惑…シネマ歌舞伎『高野聖』あらすじと予告動画
9/26(土)から10/2(金)までシネマ歌舞伎『高野聖』を上映!坂東玉三郎が泉鏡花の妖艶な魔の世界を描く!相手役は人気若手歌舞伎俳優の中村獅童!信仰心の篤い若僧(中村獅童)が一夜の宿を乞うたのだが、その家に住む女(坂東玉三郎)に誘惑されるのだが…予告動画ならびに上映劇場はシネマ歌舞伎公式サイトにて公開。
人間国宝・坂東玉三郎が日本文学の最高峰、泉鏡花の幻想小説『高野聖』を歌舞伎にした。玉三郎が子役のころから敬愛している泉鏡花の『高野聖』のほか、『天守物語』『海神別荘』も玉三郎によって歌舞伎上演されている。
日本文学史における、怪奇小説、幻想小説の先駆者・泉鏡花は明治後期から昭和にかけて活躍した小説家。『夜行巡査』『外科室』(ともに明治28年)で高い評価を得て、『高野聖』(明治33年)で人気作家となる。1992年公開、映画『外科室』は坂東玉三郎初監督作品、吉永小百合、加藤雅也、中井貴一、中村勘九郎(当時)ら豪華俳優陣が顔を揃えた。
今回シネマ歌舞伎として上映される『高野聖』は泉鏡花の代表作。共演する中村獅童は人気若手歌舞伎俳優の筆頭にあがる。
実父は初代中村獅童として歌舞伎の舞台に立っていたが役者を辞め、銀行員になりその後、東映プロデューサーとして実弟・萬屋錦之介、中村嘉葎雄をサポートしたという異色の経歴を持つ。
当代・獅童は父が歌舞伎役者を辞めたあとに歌舞伎役者となったため、後ろ盾がなく若いころから苦労していたが、亡くなった十八代目中村勘三郎の舞台に出演するなど、本業の歌舞伎のほか映画、ドラマ、CMなどでも大活躍する人気役者になった。
今年2月公開された映画『振り子』は、パラパラ漫画の鉄拳の感動の名作の実写映画化作品で、中村獅童は主役の長谷川大輔を演じている。本作で獅童は、第6回沖縄国際映画祭「TV DIRECTOR’S MOVIE」部門主演男優賞を受賞している。映画『振り子』のDVDは2015年9月2日より発売。
⇒映画『振り子』公式サイト
■あらすじ
修行僧・宗朝(中村獅童)は、飛騨から信濃へ抜ける山道で道に迷ってしまった。日も暮れたころ、一軒の小屋に辿り着き一夜の宿を願い出るのだが、底に住む女(坂東玉三郎)に一度は断られてしまうのだが、思い直した女は宗朝の願いを聞きいれる。すると女は人が変わったように宗朝に優しく接する…。
女の案内で宗朝は谷川で体を洗っていると、女が背中を流し始め自らも着物を脱いで寄り添ってくるのだが…。
9月26日(土)から10月2日(金)まで公開されるシネマ歌舞伎『高野聖』は2011年2月、博多座で上演された歌舞伎であるが、シネマ歌舞伎用に新たに舞台上で撮影されている。出演は坂東玉三郎、中村獅童、中村歌六。シネマ歌舞伎公式サイトにて、予告動画ならびに上映する劇場一覧が公開されている。
◇シネマ歌舞伎『高野聖』公式サイト