びっくりぽんの出産!あさは加野屋の四男坊?NHK朝ドラ「あさが来た」第6週見逃し配信と詳細あらすじ
第6週は、あさと新次郎の夫婦愛を軸に、あさの姉・はつの出産、新次郎の妾問題、そしていよいよ加野屋が炭鉱事業に乗り出すまでを涙あり笑いありで展開!見逃した方のためにNHK連続テレビ小説「あさが来た」の第6週)「妻の決心、夫の決意」(11/2-7)の詳しいあらすじを紹介、NHKオンデマンドおよびGYAO!ストアで見逃し配信もしている。
粋なセリフで女性視聴者のハートをがっちりつかんで離さない新次郎役の玉木宏だが、第6週では、舞を見せたり、雨の中あさを探しに出る場面では、着物の裾を端折って駆けだし、歌舞伎の傘で見栄を切るように傘をさしたりと、和の所作の魅力をたっぷり見せてくれた。
鉱山主・櫛田そえ役で登場した木村佳乃の和服姿も美しかったが、すっかりおちぶれてつぎはぎだらけのはつが美しかった。汚れた手はあかぎれだらけで、並んだ妹あさとは天と地ほどの差がついた暮らしぶり。そんな中でも、義父から「これからはお父ちゃんと呼んでいい」と言われた時の笑顔、あさと旦那の愚痴を言い合う女子トークで見せた生き生きした表情、厳しい生活の中でもなくさない妹への深い愛など。宮﨑あおいがはつを魅力たっぷりに魅せてくれた。
第6週は、他にもそんな娘・はつを遠目でみる父・忠興の姿にも泣かされた。
だが、やはり一番の見どころはあさと新次郎の夫婦愛。当時大店の旦那が跡継ぎのために妾を持つことはよくあった話。とはいえ、新次郎には妾を持ってほしくないというのが、あさや大方の視聴者の意見では?どうやら、三味線の師匠・美和の妾問題は、美和本人も三味線を辞める気はないとのことで立ち消えになったようだが…。原作を知るファンの中には、はつの依頼から一抹の不安を覚えた方もいたのでは?よのが懲りずに妾を探していていることからも、新次郎の妾問題については今後も予断を許さない…かも。
■第6週「妻の決心、夫の決意」詳細あらすじ
夫・惣兵衛は姿を消してしまったが、妊娠したはつは、義父・栄達の優しさに支えられたくましく生きていた。義母・菊は相変わらず嫁いびりをするものの、今では栄達もそんな菊を諌めることもできるようになっていた。
そんな折、あさの義母・よのが真剣に新次郎に妾を囲おうとしていることを知ったあさはショックで姉・はつの元へ。新事業に理解のない新次郎のことや妾問題などを愚痴るあさに、はつは、ふらふらしているように見える新次郎が、裏では自分たち一家を支えてくれてきたことを話し、夫婦できちんと向き合うようにアドバイスした。
帰宅してさっそく新次郎と向き合ったあさだが、心は燃える石=石炭のことでいっぱい。新次郎はそんな妻を「男衆」と話しているみたいと言って落ち込ませた。
あさを男衆と呼ぶのは新次郎だけではなかった。その頃大坂の商人たちは、女だてらに商売に首を突っ込む怖いもの知らずのあさを「加野屋の四男坊」と呼んでいた。
大坂の両替屋があえぐ中、飛ぶ鳥落とす勢いの今井家。実家の父・忠興が東京進出の挨拶に加野屋にやってきた。あさが嫁としての務めを果たさず、炭鉱事業にうつつを抜かしていることを知った忠興はあさのおいど(尻)をペンペン!だが、正吉は、あさが忠興ゆずりの度胸と時代を読む目で加野屋を救ってくれたと言い、あさが嫁に来てくれて加野屋も新次郎も救われたと礼を言った。
加野屋を出た忠興は、あさの案内ではつの元へ。家族のために健気に畑仕事をするわが娘を遠目でみた忠興は、気配に視線を動かした栄達と目を合わせて心の中で娘を頼み、そのまま立ち去った。姉妹がそれぞれの考える“お家を守る”ために前に進もうとしているのを目の当たりにした忠興は、「炭鉱が間違いなく日本の国力を増す産業であること。だが、気性の粗い炭鉱夫たちを牛耳るのはよほどしっかりした頭領でないと無理なこと」をあさに教え、「立ち止まって本当にできるか考え、それでも出来ると思ったら勝手にがんばれ」と、あさを励ました。
年が明け、忠興の言葉で炭鉱事業への自信を強めたあさの頭の中は、事業資金のことでいっぱい。
一方、新次郎の妾問題で頭がいっぱいの義母・よのは、妾候補として三味線のお師匠さんに白羽の矢を立てた。これを知り落ち込むあさのもとにはつが青菜を届けにやって来た。はつは、実家から自分についてきたふゆが不憫で、加野屋で働かせていつか嫁に行かせてほしいと頼んだ。ところが急に産気づきそのままびっくりぽんの出産。険悪だったあさと新次郎も手を取り合って甥誕生を喜んだ。
廃藩置県と藩の借金の肩代わりを新政府が引き受けることになったが、新政府側の都合のいいことばかりで、両替屋にとっては新商売に活路を見出すしか生き残る道は残っていない。そんな中、山屋与平が、鉱山主である櫛田の寡婦が炭鉱を売りたがっているという話を持ち込んできた。持参した石炭を前に、今が潮時と考えたあさは、資金を心配する正吉に分割案を提案。そこまで考えているあさに、正吉は、嫁が長期間家を空けることの意味を教え、その覚悟があるならもう止めないと言った。
悩んだあさは意を決して新次郎に妾を囲うように切り出した。一瞬驚いた新次郎だがこれをあっさり了承。だが、夫婦ともに心の中ではこれを悲しんだ。
その頃五代は、新政府の仕事を辞め五大友厚と名前を改め大坂に戻っていた。時代の先端を行くさまざまな会社を設立し、大坂商人に慕われていた。いよいよ新事業に乗り出す覚悟のあさは五代の元へ相談に。だが、五代は、「LOVEの話をしましょう」と切り出し、新次郎があさの夫に相応しくないと言いたい放題。黙って聞いていたあさは、「優男の何が悪い!芸事は大坂商人の粋!男前の力自慢よりか弱い旦那様が好き!」と啖呵を切って飛び出した。改めて新次郎へ深い愛を知ったあさは、妾を勧めたことを深く後悔。だが、帰宅したあさは、すでに妾が近くに越してくると聞き雨の中泣きながら飛び出していった。雨の中、あさを探しに来た新次郎は「妾など囲わない」といい、「やっぱりいやや」と本音をいったあさに、「あさほど心の中が女らしいおなごを知らない」と、最高の賛辞を送った。
実は、新次郎は、はつからも「あさを泣かさんといてください」と頼まれていたのだった。涙ぐむあさを抱きしめ、新次郎は「わてを泣かさんといて」と、無事に九州から帰って来るようにと約束させた。
仲直りした二人を待っていたのは、炭鉱の持ち主、櫛田そえだった。そえはあさが送った手紙と、実際に会ったあさの炭鉱事業への心意気にほれ込み、分割で鉱山を譲ると即断。そして、これからは女も外で活躍する時代になると、あさの生き方を応援してくれた。加野屋を後にするそえは、「女が大股で歩き続けるのは難しい」と、新次郎に囁き、新次郎のやるべき役目を気付かせた。新次郎は観念して前に突き進むあさを応援することを決意。
中番頭の亀助をお供に九州に出発する日。無事祈願の火打ち石で見送られたあさの前に五代が現れ、護身用のピストルを持たせた。
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■キャスト
ヒロイン・あさ 役:波瑠
あさの許嫁・新次郎 役:玉木宏
あさの母・今井梨江 役:寺島しのぶ
あさの父、京都の豪商・今井家の当主・今井忠興 役:升毅
新次郎の父、両替屋「加野屋」の当主・白岡正吉 役:近藤正臣
あさの姉・今井はつ 役:宮﨑あおい
■スタッフ
原案:古川智映子「小説 土佐堀川」
脚本:大森美香
音楽:林 ゆうき
演出:西谷真一、新田真三、佐々木善春
プロデューサー:福岡利武、熊野律時
制作統括:佐野元彦
■放送予定
平成27年9月28日(月)~平成28年4月2日(土) <全156回>
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