2大スター、レオナルド・ディカプリオ、キャメロン・ディアスの共演で話題をさらったマーティン・スコセッシ監督による愛と復讐の一大叙事詩、映画『ギャング・オブ・ニューヨーク』が、今夜2月22日（月）、日本テレビにて深夜25時59分～27時58分まで放送！本作はHuluでも配信している。

巨匠マーティン・スコセッシ監督が、およそ150億円という巨額の予算を投じて手掛けた叙事的な大作映画『ギャング・オブ・ニューヨーク』。巨匠が長年にわたり温め続けてきた企画により、遂に制作を実現したこの大作は、もちろん、単なる暴力映画でもないし、単なる恋愛作品でもない。19世紀半ばのニューヨークにて、ギャング組織の抗争の中で運命に翻弄される男女の姿を壮大なスケールで描く。

映画の舞台となる街は、ニューヨーク・マンハッタンの一角にある安アパート・売春宿が連なる街、ファイブ・ポインツ。この街は、徹底的に不条理な暴力に支配されていた。ここに降り立ったアイルランド移民たちの群れの中に、のちの主人公となる、少年アムステルダムがいた。しかし、差別心の強く、街の利権を暴力で統率する先住民らのグループ「ネイティブズ」の元締め、ブッチャー（ダニエル・デイ＝ルイス ）に、アムステルダムの父親は少年の目の前で殺されてしまい、少年自身も投獄される。

それから十数年。出所した青年アムステルダム（レオナルド・ディカプリオ）は素性を隠して、父を殺したブッチャーに接近する。彼はあえて「ネイティブズ」の一員となり、復讐の機会を待つ。しかし、絶対に身元を明かせないこの状況の中、アムステルダムは女スリ師・ジェニー（キャメロン・ディアス）と恋に落ちる。果たしてアムステルダムの素性はブッチャーにばれてしまうのか？　ジェニーとの危険な愛の行方は？　そしてアムステルダムは復讐を成し遂げられるのか？　マーティン・スコセッシ演出の壮絶なドラマが展開していく。

構想に30年もの歳月を掛けたと語るだけあって、マーティン・スコセッシ渾身の一作となった本作。友情・闘争・愛・失意・結束、そういった言葉が表すものの全てがこの映画の中にはある。骨太な演出は彼ならではのものであり、ときおり映画の中の血のニオイを感じそうになるほど生々しく、エネルギーの躍動に溢れる。ローマのチネチッタ・スタジオに組まれた、当時を再現したニューヨークの街並みも壮観だ。『タクシードライバー』『グッドフェローズ』など数々の名作を手がけ、2007年『ディパーテッド』で悲願のオスカーを初受賞した巨匠スコセッシのほとばしる映画への情熱が、ひしひし伝わってくる。また本作は、のちのアカデミー受賞作『ディパーテッド』で主演を張ったレオナルド・ディカプリオとコンビを組んだ第1作目となった。共演のキャメロン・ディアスも華やぎを添えつつ、男に媚びない演技で好感だ。そして圧巻は敵役・ブッチャーを演じた、1997年の『ボクサー』以来久々の映画出演となった名優、ダニエル・デイ＝ルイス。翌年に主演した『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』では2008年第80回アカデミー賞主演男優賞を受賞する栄冠に輝いた。ダニエル・デイ＝ルイス演じるブッチャーは、暴力的ながらもカリスマ性があり、それがアムステルダムとの対決にさらなる緊張感を与えた。いくつもの才能が結集し、この愛と復讐の一大叙事詩は誕生したのだった。

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　20116.2.22　25：59-27：58（2/23 深夜1：59-3：58）
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