究極のマザコン冬彦さん「ずっとあなたが好きだった」配信-TBS
TBS連続ドラマ「ずっとあなたが好きだった」で“冬彦さん現象”を巻き起こし、最終回ではなんと視聴率34.1%を記録した大ヒットドラマをTBSオンデマンドが、本日6月1日より配信開始した。
3高のエリート銀行員と幸せな結婚をしたヒロインだったが、オタクの夫はマザコンでセックス拒否症。結婚の過ちを痛感したヒロインは、互いに想いを残しながら別れた初恋の彼との恋を再熱させていく切ない恋を描いている。ヒロインの賀来千賀子と初恋の人の布施博との、後世に残る切ない恋物語なのだが、野際陽子と佐野史郎のマザコン母息子が、この作品にコメディーとホラーの要素をたっぷり吹き込んでいる。
・イイ年した男が口を尖らして「むうーーうっ」と唸りながら母に甘える。
・なぜか部屋の中には木馬があって、それにまたがって妻に文句をたれる。
・ラブロマンスには不似合いのボンテージ・アイテムの登場。
・殺人。
どう見ても切ない恋物語に不似合いで、笑えるホラーにも思えるこのドラマ。しかし、これがドラマが始まると正真正銘の切ない恋物語になり、視聴者は自身を賀来千賀子に重ねて毎回涙してしまうのだ。本当に不思議なドラマ! このなんとも不思議な脚本を描いたのは、あの「踊る大捜査線」の君塚良一だ。彼は、倉本聰の影響を受けてシリアスなドラマの脚本家を目指していたが、なぜか萩本欽一に弟子入りし、そこで、欽ちゃんから、ドラマを描くためにいろいろなことを経験しておくようにとのアドバイスを受け、「週刊欽曜日」「欽ちゃんのどこまでやるの!?」などのバラエティ番組に携わる。現在でも「欽ちゃんの仮装大賞」に構成作家として参加している。その後、テレビドラマの脚本を手がけるようになり、1992年「ずっとあなたが好きだった」の大ヒットととなった。そうすると、この「ずっと…」のルーツは「欽どこ」なのかも知れない。
この類まれなドラマを後世に残る恋物語にしたプロデューサーは貴島誠一郎。「ダブル・キッチン」「誰にも言えない」「スウィート・ホーム」「長男の嫁」「愛していると言ってくれ」「理想の結婚」「最後の恋」など大ヒット作を量産した敏腕プロデューサーだ。彼にとってもこの「ずっと…」が第1号の大ヒットドラマだった。
そして、このドラマを最高のラブロマンスにしたもうひとつの要因が、サザンオールスターズの31枚目のシングル「涙のキッス」だ。同曲は、サザン初の正式ドラマタイアップ曲で、オリコン初登場1位を記録し、シングルでは初のミリオンセラーとなった。毎回泣いてばかりのヒロインのバックで♪~涙のキッス、もう一度、誰よりも愛してる~♪と、「涙のキッス」が流れると視聴者の涙腺は決壊必至!
最高のキャストに最高のスタッフと音楽で贈るドラマ「ずっとあなたが好きだった」は、各話:315円でTBSオンデマンドで視聴できる。
◆ TBSオンデマンド「ずっとあなたが好きだった」視聴ページ