連判状と友の死！睿眞画師って？「秘密の扉」第2話＜御井の死体＞あらすじと見どころ！予告動画
「秘密の扉」は、1762年、朝鮮第21代王の英祖は、実の息子である思悼世子を米びつに閉じ込めて餓死させた、朝鮮王朝史に残る悲劇に新たな解釈を施し、殺人事件というフィクションを織り交ぜた本格ミステリー時代劇！第2話のあらすじと見どころ、豆知識も紹介！商品サイトに予告動画が公開されている。
※朝鮮時代劇が始めての方や、もっと詳しく知りたい方は【「秘密の扉」を2倍楽しむ】の「（２）時代背景」 の①～③を呼んでおくことをお勧めします。
■キャスト⇒相関図公式サイト
英祖役：ハン・ソッキュ【声・てらそままさき】
イ・ソン（世子）役：イ・ジェフン【声・川田紳司】
ソ・ジダム役：キム・ユジョン【声・小松未可子】
恵慶宮ホン氏役：パク・ウンビン【声・合田絵利】
ナ・チョルチュ役：キム・ミンジョン【声・山本兼平】
チェ・ジェゴン役：チェ・ウォニョン【声・中村章吾】
■第2話「御井の死体」
世子ソンと共に譲位撤回を訴える義父ホン・バンハンは、なんとかけりをつけようと、頭を石に打ち付け流血して倒れる。ソンは、英祖に、なぜ民による本の流通をここまで厳しく禁ずるのかを問う。すると英祖は、400年にわたる統制が崩れ、民が自由に意見を述べ、不平不満を訴えるようになると。不満を公の場で議論し解決する道もある、という世子の言葉に激怒する英祖は、志を貫きたければ臣下や王を超える力をつけろと怒鳴りつける。
そんな中、ジダムが水標橋の下でフンボクが死んでいるのを発見。役人を呼びに行くが、戻った時には死体は消えていた。翌日、先代王・景宗が眠る懿陵（ウィルン）の御井（オジョン）から画員フンボクの死体が発見される。親友でもあるフンボクの無残な姿にショックを受け、遺体に近づこうとするソン。
その後、画員ホ・ジョンウンは、ジダムから昨夜、フンボクの死体を橋下で見たと聞く。
実は遺体発見の8時間前、英祖はキム・テクから連判状を見せられ、これを睿眞画師であるフンボクから手に入れたと聞いていた。連判状のことを世子ソンが知れば自分を敵とみなすかもしれないと恐れる。
老論のキム・テクはホン・ボンハンにフンボクの死を自殺として処理するように命じる。世子が納得しないというフンボクにそれなら…と驚くべきことを命じる。
世子はフンボクの死を嘆き、友として必ず犯人を探し出すと誓う。ところが、老論派と少論派は捜査権をめぐって激しく言い争い、世子を失望させる。連判状の存在が露見することを恐れる英祖は、世子嬪の父で老論派のホン・ボンハンこそ捜査の適任者だと世子に助言する。だが、世子は中立である不偏不党の捕盗大将、ホン・ゲヒに特別検視を命じ、遺族も手厚く労わる。
検死の結果、溺死ではなく頸椎骨折と判明し、御医は自殺だという。御医の診たてに異論を唱えるホン・ゲヒに御医はキム・テクからの捜査方針の指示書を渡す。
一方、事件の目撃者を探す触書を見たジダムは、父ソ・ギュンに関わるなと言われたにも関わらず、左捕盗庁に向かい、途中で男たちに襲われるが、剣契東方のナ・チョルチョに助けられる。その後、左捕盗庁に匿名で遺体を水標橋の下で目撃したという手紙を託す。匿名の手紙を見たホン・ゲヒは…。
■見どころ
本の流通を禁じた理由は、かつて4代王である世宗大王がハングルを広めようとし官僚たちが反対した理由。これを描いたドラマが「根の深い木」で、英祖役のハン・ソッキュは「根の深い木」では、民にハングルを広めようと命懸けで奮闘する世宗を演じている。真逆の役を演じるのが面白い。
ジダムが死体を発見するくだりや、終盤で剣契（コムゲ）が登場するのも「トンイ」を連想させる。
キム・テクが、なぜわざわざ連判状を持っていたのが“睿眞画師”であるフンボクと明かしたのか？そしてホン・バンホンに何を命じたのか？これが後の悲惨な事件につながるのでお聴き逃しなく。
さあ、“フンボク殺害事件”の捜査が始まる。ソンが良かれと思って選んだホン・ゲヒは正しい捜査をするのか？果たして正式に発表された検死結果は？
■豆知識
・睿眞画師（イェジンファサ）：世子の肖像画を描く画員。王の場合は、御真画師（オジンファサ）という。画員たちが所属する図画署についてはコチラで詳しく紹介⇒「イ・サン」でソンヨン（ハン・ジミン）が働く“図画署”って？
・剣契（コムゲ）：朝鮮ではじめて賤民が結成した秘密組織。蔑まれ、虐げられてきた朝鮮の賤民たちが、己の身を守り、人間としての尊厳を取り戻すために立ち上がった。
「トンイ」にも登場するこの秘密組織を、「秘密の扉」では暴力組織として描いている。
【作品詳細】【「秘密の扉」を2倍楽しむ】
◇DVD公式サイト
※この記事は2016.04.21～05.25 月～金 14：59-15：59にBSフジで放送したときに紹介したものをリライトしています。
