本格市場投入、三菱・電気自動車「i-MiEV(アイミーブ)」を動画で見る。個人にも’10年4月から販売開始

2009年06月05日16時53分商品・CM
電気自動車「i-MiEV(アイミーブ)」

三菱自動車は、世界環境デーとなる本日6月5日(金)、"クルマ社会の、次の100年の扉を開くパイオニア"として、量産型の新世代電気自動車「i-MiEV(アイ・ミーブ)」を公表し、7月下旬から国内市場に投入する。
2009年度の販売台数は、法人ユーザーや自治体などを中心に約1400台を見込み、メンテナンスリース(車両費用に加え、税金、保険費用、整備費用の一部などの車両維持管理費が含まれるリース)を基本に販売する。一方、個人向け本格販売については、2010年4月から開始する計画で、2009年7月下旬から受付を開始する予定。
車両本体価格は459万9000円となっているが、経済産業省が実施している「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金」の対象になっており、一般社団法人次世代自動車振興センターに申請して交付決定されることで、2009年度は139万円を上限として補助金交付が受けられる。また、環境対応車普及促進税制に基づき、購入時の自動車取得税と自動車重量税が免税される。

44_i-MiEVL電池パック24_i-MiEVLコンビネーションメーター同車は、同社の軽自動車「i(アイ)」をベースに作られた電気自動車で、リヤ・ミッドシップレイアウトのi(アイ)の特長であるロングホイールベースを生かし、大容量の駆動用バッテリーを床下に、パワーユニットをラゲッジルーム下に搭載。これにより、日常での使用に充分な航続距離の確保と、ベース車と同一の居住スペースやラゲッジスペースを両立した。
また、長年の電気自動車に対する研究開発から得られたノウハウを注ぎ込んだ、高度な車両統合制御技術「MiEV OS(MiEV Operating System)」(三菱自動車が独自に開発した、新世代電気自動車用の統合制御技術の総称)を導入することで、新世代の電気自動車にふさわしい高性能・信頼性を実現している。
最高速度は130km/hを出すことができ、1回の充電で160km走ることができる。しかも、走行中にCO2を排出することがなく、発電時のCO2排出量を含めても、同クラスのガソリン車のわずか3割となる。
充電は、車載の充電器を使って家庭の100Vか200Vの電源で行うことができ、充電速度はそれぞれ約14時間と約7時間。電力会社などで開発中の急速充電器を使えば、約30分での充電が可能だ。
走行にかかる費用も、ガソリン車の燃料費に比べ、同じ距離を走行するための電気代は約1/3になる。電力会社が提供する料金プランによっては、夜間時間帯での充電で最大1/9程度に激減する。
三菱自動車では、「『i-MiEV』は、三菱自動車における約40年の電気自動車技術の集大成であり、環境汚染、地球温暖化、石油エネルギーの枯渇など、自動車が直面する課題に対応する究極の環境対応車として市場投入するものであり、今後、国内・海外の様々な企業・行政とも幅広く協力しながら、電気自動車の普及を推進していく」と話している。
Mitsubishi-Motors.TVで同車のレポート映像を見ることができる。2007年10月に立山黒部アルペンルートで行われた走行実験の模様を収録したもので、ガソリンエンジン車に遜色ない山道での走りに感心させられる。
この模様は、Mitsubishi-Motors.TVサイトの「i-MiEV走行実験in立山黒部アルペンルート」をクリックすれと見ることができます。また同サイトの「人とくるまのテクノロジー展2008」をクリックすると昨年パシフィコ横浜で開催された同展示会に出展されたi-MiEVの動画も見ることができます。

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