父の無実を信じて…太宗王夫妻の不仲説は実話?「イニョプの道」第7話あらすじと予告動画
やっとウンギ(キム・ドンウク)との初夜を迎えることができたユノク(イ・シア)だったが…王・太宗はかつて寵愛した下女の産んだ子の行方を探させ、イニョプ(チョン・ユミ)とムミョン(オ・ジホ)の距離が近づく!シリアスな展開が続く中、サウォル(イ・チョヒ)がやって来てからは、下男下女たちの楽しそうな日常も多く描かれる「イニョプの道」、5月15日(日)の第7話「無実を信じて」詳しいあらすじと見どころを紹介…予告動画は番組公式サイトで視聴できる。
【「イニョプの道」を2倍楽しむ】では、詳しい時代背景やキャスト、実在の人物の紹介など、ドラマを楽しむための情報をまとめて紹介している。5月10日(火)東京都内で行われたイニョプ役のチョ・ユミの取材会再現レポもまとめているのでチェックをどうぞ!
※ここで紹介するあらすじは韓国オリジナル版視聴での紹介となるので、NHK放送と一部異なる場合もあることをご理解ください。また、詳しいあらすじを知りたくない方は、視聴後の確認用にご利用ください。
第7話視聴の前に、以下のことをおさらいしておこう。
■おさらい
<血の遺書の解読>
サウォルの一言から、かつて父がプレゼントを家の前の樹下に隠したことを思い出したイニョプ。その時に父がイニョプに渡した文は、外から内に向かって読み解く暗号だった。
<イニョプの告白>
血の遺書を届けてくれた下男ドックが殺害されたことをウンギに話し、殺害したのがキム・チグォンかもしれないと伝えた。
<太祖来訪の目的>
王妃の目が光っている宮殿。婚礼の夜、王・太宗がホ家を訪れた新の目的は、ミョンが見つけた王の子を産んだ下女の老母に会うためだった。
■キャスト⇒相関図(NHK)
イニョプ役:チョン・ユミ
ムミョン役:オ・ジホ
ウンギ役:キム・ドンウク
ユノク役:イ・シア
ユンソ役:イ・イギョン
タンジ役:チョン・ソミン
■第7話「無実を信じて」
ウンギとユノクの婚礼の夜。イニョプは、王・太宗に父の遺書を見せて無実を訴えようとするが、すんでのところでムミョンに止められてしまう。王なら民の無念の気持ちを聞いてくれるはずというイニョプに、王こそが処刑を命じた張本人だとムミョン。イニョプは父の無念を必ず晴らすという固い決意を持つ。
一方、王は地下室でかつて寵愛した下女の老母と対面。下女が姿を消したのが、王妃を恐れてのことと聞く。下女に贈った髷(まげ)留めの半分を見せられ、残り半分は娘が産んだ王の子が持っていると聞かされる。さらに王の子であることを確かめる方法があるという。王は王妃と外戚に罪を問うためにもその子を捜すように命じる。
果たして太宗の子だと確かめるもう一つの方法は?
その頃ウンギは、新婦の部屋から実家で父キム・チグォンと向き合って、クク・ユの無実を知りながらこれを黙殺したことを責めていた。イニョプに直接真実を話してくれと迫り、新婦ユノクの部屋に戻る。ウンギが戻ってきたことでほっとするユノク。「つらくないか」と気遣ってくれたウンギが続けた言葉にユノクは愕然とし…。
ユノクは、ウンギのどんな言葉に傷つき、涙を流しながら自ら花嫁のカチェ(かつら)を外したのか?背を向けて眠る夫と同じ形で添い寝するユノクがあわれでもある。
下女頭でマヌォル党のヘサンがイニョプを始末するよう命じるが、ムミョンは血の遺書を口実に、時期尚早と答える。だが、ヘサンはいつもと違うムミョンを感じ取り、チボクにムミョンの監視を命じる。
翌朝。両親の前では笑顔を見せるユノクだが、胸中はイニョプへの嫉妬の思いが渦巻いていた。そして、無理に会わせないとかえって会いたくなるはずと、イニョプにユノクの身の回りの世話をさせる。
そんな中、近頃眠れないという太宗にキム・チグォンはカヒアを引き合わせようとする。部屋の外に待機するカヒアは、女はいらないという王のために、その場で琵琶の演奏をはじめる。美しい琵琶の音色に聞きほれる太宗。
一方、ムミョンはイニョプが持っていたクク・ユの血の遺書の文字を書きだして解読しようとしていた。イニョプが現れ、もらった小刀の使い方を教えてほしいというイニョプに、「一息に心臓をつけ」と教える。そんな2人の姿をウンギは遠くで見る。
このあたりからイニョプとムミョンの距離が近づいていく。
帰宅したウンギの部屋に手水を運ぶイニョプ。父の敵をとるために小刀を持ち歩いているというイニョプ。ウンギは、自分の胸を突けと迫り倒れ込んでしまう。イニョプがウンギの身の回りの世話のために部屋に入ったのを確認したユノクは、頃合いを見計らって母ユン氏を伴って部屋に行くと…。
ユン氏は二人が密通していると勘違いし、イニョプを責め立てる。その頃、タンジもまたユンソの部屋にいるのを妻のユン氏に見つかり、指輪まで持っていることがばれてしまう。タンジはイニョプと一緒に地下室に閉じ込められてしまう。
帰宅したユノクの手を洗ってやる場面。二人のためらいがちの手に胸キュン。一方、タンジの部屋は何とも騒がしい。まるでコメディーのような浮気発覚。だがこの一件では、イニョプとタンジの間の距離が近づくことになるのでお楽しみに。
地下室でイニョプは、かつてオギという下女が姿を消したのが、ムミョンと関係していると知り、複雑な気持ちになる。
■豆知識:
太宗がまだ見ぬ我が子を探すことで、王妃やその縁者である外戚たちの罪が問えるというセリフがあるが、歴史上の太宗と王妃の元敬王后閔氏とも険悪な仲だったとされている。
「朝鮮王朝実録」などの歴史書によると、太宗には閔(ミン)氏をはじめ10人の妻(後宮=側室)がおり、12男14女がいた。閔氏は4男4女をもうけており、ハングルを創った第4代王・世宗も彼女が生んだ子供。2歳年上女房の閔氏はなかなかの野心家で、太宗が王位に就くことが出来たのも閔氏とその外戚のおかげ。当然、閔氏とその外戚が力を持ち、太宗としては王権を脅かす閔氏一族が面白くない。
宮女の問題で不和が生じ、後宮や王子の配偶者の問題でさらに関係は悪化。第7話で、まだ見ぬ我が子を探すことで、「王妃やその縁者である外戚たちの罪が問える」という太宗のセリフが登場するが、このあたりの事件をモチーフにしているのかもしれない。
太宗は後宮を多く抱えることで外戚の力を分散させようとしたが、これに閔氏が嫉妬し太宗も機嫌を損ねた。閔氏の兄弟のことで太宗と閔氏の関係は最悪の結果を迎え、王妃の廃位まで持ち出されたが、世子たちに及ぼす悪影響を考慮し、結局廃位にはいたらなかった。「大王世宗」ではこのあたりのエピソードを丁寧に描いている。中でも第52話で描かれている閔氏の最期は感動的で涙を誘う。
【作品詳細】【「イニョプの道」を2倍楽しむ】
◇NHK「イニョプの道」番組公式サイト
2015.4.3スタート 毎・日21:00-22:00