科挙首位は?人たらし世子の決意!チェ・ジェゴン紹介!「秘密の扉」第19話<地位など要らぬ>あらすじと見どころ!予告動画

2019年01月12日09時50分ドラマ
(C)SBS

平民にも科挙の試験を受ける機会を与えたい!そんな思いから始まったソンの挑戦は、イ・ジョンソン、ミン・ベクサンらの心を変えていく!そんなソンの人たらしぶりに英祖は怯え、不安になり…「秘密の扉」第19話のあらすじと見どころを紹介!DVD-BOXも好評発売中で、商品サイトに予告動画が公開されている。

「あらすじ」を読んでから視聴されても楽しめるように配慮しておりますが、詳しいあらすじを知りたくない方は、「見どころ」と「豆知識」だけご覧になって、「あらすじ」は視聴後の確認用にどうぞ。
また、※朝鮮時代劇が始めての方や、もっと詳しく知りたい方は【「秘密の扉」を2倍楽しむ】の「(2)時代背景」 の①~③を呼んでおくことをお勧めします。

kandoratop【作品詳細】【「秘密の扉」を2倍楽しむ】

■キャスト
英祖役:ハン・ソッキュ【声・てらそままさき】
イ・ソン(思悼世子)役:イ・ジェフン【声・川田紳司】
ソ・ジダム役:ユン・ソヒ/キム・ユジョン【声・小松未可子】
恵慶宮ホン氏役:パク・ウンビン【声・合田絵利】
ナ・チョルチュ役:キム・ミンジョン【声・山本兼平】
チェ・ジェゴン役:チェ・ウォニョン【声・中村章吾】

■第19話の前に
▼ナ・チョルチュが教えてくれた不正のからくりは、老論派の子息たちの試験用紙だけ上質紙を使わせ、採点者は上質紙の解答に手心を加えるという方法。
「均役法」はあくまでも経済対策。国の秩序を守るためには、身分制度を壊してはいけないという英祖に、ソンは両班を盾にしなければ民に侮られる王室など存続意味がない。とまで言い切った。
▼キム・テクに代わって老論のトップに着いたのはキム・サンノ。テクほどの強引さはないものの、ソンの政治を危険視し、ソンを廃位するために、昭媛ムン氏と手を組む。
▼実行犯と証拠まで掴んだソンが迷ったのは、これを暴露することで、3年間側近として仕えてくれたミン・ウソプに父ベクサンを捕えさせることになってしまうから。そしてその責任はソンの父・英祖に及ぶ。それゆえ、この一件からウソプを外したが、ソンと志を同じくするウソプを止めることはできなかった。ソンが説得できなかった父ベクサンに、自ら「過ちを正してやり直してください。異なる意見を間違いと決めつけない度量と知恵を父から学ぶ機会をください」と頼んだのだった。

■第19話「地位など要らぬ」
科挙試験場の門を開け、平民たちを呼び入れたのは全ての責任を取って死を覚悟したイ・ジョンソンだった。ソンは直訴を受け入れ、平民にも受験の機会を与えると宣言する。成均館の儒生たちが反対する中、口を開いたのはミン・ベクサン。平民たちに負けるのが怖いのかと一喝し、お前たちの学識で平民を圧倒することが、彼らを追い払う唯一の方法と、学生たちの言葉を退けた。老論では、ホン・ゲヒがすべて世子ソンの仕組んだことと見抜き、キム・サンノはそれが事実なら世子を廃位すべきと声を荒げた。

この騒ぎを知った英祖は御営大将のホン・ボンハンを呼び、兵士を送って試験をやめさせるように指示。門外の兵士たちの怒号に気もそぞろの平民受験者たち。ソンは英祖を説得するには結果を残すしかないと、平民たちにこれまでの苦労を考え試験に集中するよう促す。門外では試験会場に兵士が押し掛けたことを知った民が大勢駆けつける。民の暴徒化を恐れたチェ・ジェゴンは、英祖の説得にあたる。

なんとか試験を終えることができ、ソンは採点の場にも立ち会う。いよいよ合格者の発表…。
老論のキム・サンノとホン・ゲヒから責められるミン・ベクサンは、今回のソンの暴挙に腹を立てる場合でなく、老論は深く反省すべきと反論する。

ソンは「罪をイ・ジョンソンにかぶせて処罰せよ」という王命を拒み、平民たちの国が抱える難問に対する名案の数々を紹介するが、みごとな答案に一瞥もくれず、"士農工商"を言い出す英祖の頑なさに、世継ぎの座を捨てると言い放つ。

ジェゴンは命を賭してソンを説得するので時間をくださいと懇願し、イ・ジョンソンは自ら入牢する。頼まれもせずにソンのために命を懸け、生粋の老論派であるミン・ベクサンまで辞職覚悟で迷走させてしまう世子ソンの得体のしれない政治力を、英祖は恐れ、不安を抱く。
イ・ジョンソンの手紙にも変えられなかったソンの固い決心を、ジェゴンは変えることができるのか?

■見どころ
ソンを守るために、試験会場の門を開けてくれたイ・ジョンソンを見つめる世子ソンの眼差しに深い感謝が見て取れる。イ・ジョンソンの覚悟は前夜のチョ・ジェホとの会話で知ることができる。また、ベクサンが学生たちを一喝した後、ウソプの誇らしげに父を見つめる目もいい。合格発表の時、平民たちの合格者は出たのか?そして主席の栄冠を勝ち取ったのは?
英祖の説得にも屈しないソン。二人の涙の決裂は歴史の悲劇を知る者には胸が締め付けられる。
英祖とソンの板挟みになっているチェ・ジェゴンの説得にソンの心は動かされるのか?ソン以外にジェゴンの言葉を聞いた人物がどう動くのか、お見逃しなく。
今回も、英祖の耳いじりがたびたび出る。これについては第13話の豆知識で紹介している。

■豆知識:蔡濟恭(チェ・ジェゴン、1720-1799)紹介
俳優チェ・ウォニョンが演じたチェ・ジェゴンは、思悼世子(ソン、1735-1762)の側近であり、第20代王正祖の右腕として生涯仕えた実在の蔡濟恭がモデル。今回描かれた命懸けの阻止も1758年(英祖34)実際にあった。結局、一時期官職を離れた間に思悼世子が廃位され非業の死を遂げてしまう。蔡濟恭がそばにいれば悲しい歴史も回避できたかも。

蔡濟恭は老論と少論が分裂する前の西人派と党争を繰りひろげた南人派だが、党派の争いには興味がなく、英祖からも邪心のない忠臣とお墨付きをもらった清廉な性格と優れた政治力を持つ人物。思悼世子と正祖の側近として活躍したが、元々は英祖が寵愛した臣下。1743年(英祖19)文科に合格して官職に就き、1767年(英祖43)に世孫ソン(後の正祖)の教育を担当、その後領議政まで上り詰めた。洪國榮(ホン・グギョン)が追放された時に共に弾劾されて流刑されたが、2年後、正祖が復職させようと尽力。南人派ということで重臣らの猛反対にあうが、結局彼の秀でた政治力で、領議政、左議政、右議政の三政丞を5年間一人で務める。1799年に80歳で亡くなる前年前まで正祖のもっとも信頼する忠臣として仕えた。正祖は、その翌年に他界した。
ドラマ「イ・サン」では、俳優ハン・インスがいぶし銀の演技で、イ・ソジン扮する正祖を支えた。

kandoratop【作品詳細】【「秘密の扉」を2倍楽しむ】

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※この記事は2016.04.21~05.25 月~金 14:59-15:59にBSフジ(全24話版)で放送したときに紹介したものをリライトしています。