【最終回】芸能界の重鎮、森繁久彌(吉田鋼太郎)のこと!NHK18日「トットてれび」あらすじと予告動画
俳優、コメディアン、歌手、エッセイストとして活躍した森繁久彌(吉田鋼太郎)と、徹子(満島ひかり)の50年に渡る心温まる交流を描く最終話。NHK総合18日(土)夜8時15分より「トットてれび」第7話を放送!予告動画は番組公式サイトで公開。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。
黒柳徹子役の満島ひかりがスゴすぎる! と評判の「トットてれび」。すごいのは満島ひかりだけでなく、向田邦子役のミムラ、そして渥美清役の中村獅童も、まるで本人が乗りうつってるんじゃないかと思うほど、すごい演技を見せている。特に渥美清の場合、誰もが知る国民的大スター。すでに亡くなられて20年経つが、まだ多くのファンの記憶に渥美の姿は鮮明に残されている。
そんな大スターを演じるのは、並大抵の努力と覚悟が必要だっただろう。「トットてれび」の第2話から渥美清が登場したが、そのころはまだ「中村獅童」が残っていて、正直、渥美清に見えなかった。
しかし回を重ねるごと、特に寅さんの衣裳を着た中村獅童は、何の違和感もなく渥美清に見えたのだ。
いよいよ18日放送で最終話を迎える「トットてれび」。最終話では芸能界の重鎮、森繁久彌(吉田鋼太郎)と徹子のエピソードが描かれる。若い世代には馴染みがないかもしれないが、昭和を生きた世代には、日本のお父さん的存在だった。俳優、歌手、コメディアンとして活躍した森繁久弥が、実は元NHKアナウンサーだったことは意外と知られていない(?)。
■前回のあらすじ
テレビ創世記から徹子(満島ひかり)とともに歩んできた渥美清(中村獅童)。浅草育ちの渥美は、慣れないテレビに悪戦苦闘。はじめのうちは、徹子とケンカばかりしていた渥美だが、「夢であいましょう」で息の合ったコントを演じ、「若い季節」では夫婦役を演じた。プライベートでも「お兄ちゃん」「お嬢さん」と呼び合うほどの仲で、マスコミからは二人の熱愛も報じられた。しかし週刊誌に載った渥美清の写真は、当時メディアに宣材写真がまだ広まっていなかったせいか、劇中で身につけたチンドン屋の衣裳を着た写真だった。
1969公開、映画『男はつらいよ』で一躍国民的大スターになった渥美清。毎年お正月は徹子と一緒に映画館で『男はつらいよ』を見るのが慣わしだった。渥美は観客の生の声を聞くことが大事だと言う。そんな渥美だが、公私共々親しい徹子にすら、自宅の場所はもちろんのこと、家族さえ明かさなかった。その秘密主義は徹底しており、徹子が渥美の家族に初めてあったのは、渥美の葬式の時だった。
晩年、かなり体の具合が悪かったにもかかわらず『男はつらいよ』の撮影に挑んでいた渥美清。ある日、徹子が撮影現場に陣中見舞に行くと、渥美は笑顔で徹子を迎えてくれ、お昼をご馳走してくれた。後から聞くと、その頃の渥美は座っているのがやっとなほど具合が悪く、現場では笑顔すら見せなかったと言う。しかし、徹子が訪れたその日だけは、元気に歩いて笑顔を見せていたので、逆に周囲が驚いたのだそうだ。
平成8年8月4日、俳優・渥美清死去。享年68。
■最終話あらすじ
テレビ創世記から活躍する徹子(満島ひかり)、民放でも活躍の場を広げ「ザ・ベストテン」「徹子の部屋」で大忙しだった。そんな「徹子の部屋」25周年記念に、芸能界の重鎮、徹子とは50年もの付き合いになる俳優・森繁久彌(吉田鋼太郎)が出演してくれたのだが…。
NHK総合6月18日(土)夜8時15分より「トットてれび」(全7回)最終話を放送。再放送は総合23日(木)午後4時20分より放送。出演は満島ひかり、中村獅童、錦戸亮(関ジャニ∞)、ミムラ、濱田岳、安田成美、松重豊、大森南朋、武田鉄矢、吉田栄作、岸本加世子、吉田鋼太郎、黒柳徹子ほか。最終話予告動画は番組公式サイトで視聴できる。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。
◇NHK総合「トットてれび」番組公式サイト
◇NHKオンデマンド公式サイト
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