プロレスラー・三沢光晴が試合で倒れ、帰らぬ人に!-日テレ
プロレスラーでPRO-WRESTLING NOAH(ノア)の代表取締役でもある三沢光晴が、6月13日のプロレスの試合中に頭部と首を強打して動かなくなり、心配停止状態のまま広島市内の病院に搬送され、集中治療室に運ばれて懸命な処置を施されたものの午後10時10分に帰らぬ人となった。享年46歳。
三沢光晴は、学生時代にレスリングで国体優勝するなどの実績を引っ提げて全日本プロレスに入団。1981年8月21日、越中詩郎戦でプロデビューした。1984年にメキシコ武者修行に出て、帰国後は2代目タイガーマスクとして活躍。1990年5月から素顔の三沢光晴となり、全日本プロレスに存在するすべての王座を獲得して川田利明、小橋建太、田上明とともに四天王時代を築いた。
2000年7月、理想のプロレスをめざしてノアを創設。初代、第5代、そして、第11代と、3度のGHCヘビー級王者に輝くが、2008年3月に森嶋猛に敗れて王座を失った。それでも、2009年1月4日、新日本プロレスの東京ドーム大会に出場し、ノアの盟主として青いマットで得意技のエルボーの健在ぶりを見せつけた。
とはいえ、最近のファイトぶりは精彩を欠き、13日の試合も、時折、首を振るなど不自然なしぐさを見せていた。メーンイベントで潮崎豪と組んでGHCタッグ王者の斎藤彰俊、バイソン・スミス組と対戦したものだが、25分以上に及んだ長い試合は2人の猛攻に立っているのもやっとという状態。斎藤から高角度の岩石落としを食らうと受け身の体勢も十分取れずに、体をくの字に折り曲げる不自然な姿勢で落下して頭部と首を強打した。
日本マット界を代表するトップレスラーであるとともに、ノアの現社長という重責でプロレス界を動かしてきた人物だけに、その突然の死を惜しみ悲しむ声が同僚のレスラーや関係者、ファンからも巻き起こっている。
NOAHのプロレス中継は、現在、日本テレビが「プロレスリングNOAH中継」として行っており、三沢光晴の雄姿は同社のインターネット動画配信でノーカットで見ることができる。ただし、2009年6月4日までの試合で、月額525円が必要となる。
日本テレビ「プロレスリングNOAH中継」ノーカット有料配信サイト