「テバク」(原題)第17話:淑嬪崔氏の命の灯…テギルの求生佩とヨニン君の發兵符!あらすじ見どころ、予告動画

2016年07月09日22時00分ドラマ
©SBS

誰よりもインジャの処刑を願った淑嬪崔氏(ユン・ジンソ)!逆賊鄭氏と密会したことで逆賊の罪で囚われの身となったインジャ(チョン・グァンリョル)…果たしてインジャを処刑することはできるのか?そして、本当にペク・マングム(イ・ムンシク)は生きていたのか?明日7月10日(日)KNTV放送「テバク」第17話の詳しいあらすじとみどころ、ドラマ視聴に役立つ(豆知識)などをご紹介!予告や特報動画はKNTVスペシャルサイトで公開されている。

「あらすじ」を読んでから視聴されても楽しめるように配慮しておりますが、詳しいあらすじを知りたくない方は、「見どころ」と「豆知識」だけご覧になって、「あらすじ」は視聴後の確認用にどうぞ。
また、【「テバク」を2倍楽しむ】では、ドラマのあらすじと見どころ、キャストの魅力やインタビュー、豆知識などと一緒に、時代背景や年表などまとめて紹介している。

■キャスト相関図(番組公式サイト)
ペク・デギル役:チャン・グンソク
延礽君/21代王・英祖役:ヨ・ジング
李麟佐役:チョン・グァンリョル
19代王・粛宗役:チェ・ミンス
タムソ役:イム・ジヨン
ポクスン/淑嬪崔氏役:ユン・ジンソ
ペク・マングム役:イ・ムンシク
ナム トッケビ(ナムおばけ)役:イム・ヒョンシク
キム・チェゴン役:アン・ギルガン
世子/20代王・景宗役:ヒョヌ

テバク■第17話
テギルは「父ペク・マングムが生きている」というイ・インジャの言葉を聞いて父の墓を掘り起こすが、そこに遺体はなかった。医師による治療記録の入った封筒が残されていた。テギルはホンメの元へ乗り込み、マングムが亡くなった日の事を確認。あの日、確かにマングムは死に、遺体をインジャの元に届けたというホンメ。
実は、マングムは奇跡的に生きていた。これに気づいたインジャが恵民署に連れて行き、診察を受けさせたのだ。墓にあったのはその時の治療記録をインジャが破いて持ち去ったものだった。ナムトッケビ爺さんたちは、庶民の診療所・恵民署へ赴き、当時診察した医師もこれを覚えていた。

一方、ヨニン君は粛宗から、インジャを捕えても逆賊鄭(チョン)氏をおびき寄せることができないため、2日の猶予を待たずにすぐに刑を執行するよう命じられる。そして「訓練都監、御營廳、摠戎廳、守禦廳、禁衛営の全権をお前に渡す」と“發兵符”を授かる。

夜道を歩くテギルは、何者かの声を聴く。声の主は「市廛の商人も、賭博場の店主も、タムソもイ・インジャを捨てた。君の答えが聞きたい。インジャの手を握るべきか?」と。だがそこには誰もおらず、ただツツジの花が落ちていた。
戻ってきたテギルを、ヨニン君が獄舎内に通す。インジャは、かつてテギルが屋敷に乗り込んできたとき、マングムが屋敷にいた。テギルを王にするつもりだとマングムに話し、マングムもまたそれを望み、そのまま死んだことにした、と明かす。そしてマングムの生死はインジャの手の内にあると言い、「朝鮮の民のために剣を抜け!そのために私を救い出せ」と迫る。
「インジャを救い出すつもりか」と聞くヨニン君を残して、テギルはタムソの元へ向かう。タムソは決してインジャの味方に付くなといい、テギルもマングムにまつわる自責の念や罪悪感から抜け出せと告げる。

家に戻ったテギルをトッケビ爺さん、キム・チェゴン、ソリム、ヨナが出迎える。テギルがどんな選択をしてもみんなそれに従うといい、チェゴンは、「これならインジャの命も助けられるかもしれん」とかつて粛宗から下賜された“求生佩(クセンペ)”の札をテギルに渡す。

一方、ヨニン君は“發兵符”を世子に見せ、インジャの処刑が終わるまで一歩も動かないように伝え、宮廷の門を封鎖する。タムソにも「関わらないでほしい」と、文を送る。
さらに、テギルを心配するヨニン君は、明日の朝、母崔氏に会いに来てくれと声を掛ける。その頃、崔氏は消えそうになる命の灯を、インジャの処刑を見届けるまでと、必死に持ちこたえていた。
翌朝、ヨニン君とテギルは母の元へ。崔氏は「ありがたい」という言葉を繰り返し、涙をためた目でテギルを見つめる。そして、「兄弟信じ、助け合うよう」にと声を掛け、2人の息子たちを慈愛あふれる眼差しで見つめる。

テバクついに処刑の時。インジャたち4人が処刑場に連行された。見物人の中に鄭氏、チョン・ヒリャンの姿もあった。テギルがゆっくりインジャに近づく。その時、テギルは見物人の中にマングムを見つける。父の生存を確認したテギルにインジャを助ける理由はない。ヨニン君の「刑を執行せよ!」という声が鳴り響いたとき、武官が駆け寄り淑嬪崔氏の逝去を伝える。葬儀が終わるまで禁刑日となってしまう。

崔氏の死を前に号泣するヨニン君。テギルも声に出して「母」と呼ばなかったことを後悔し、涙を流す。さらにヨニン君はかつて仁顕王妃の養子に入ったために、崔氏の喪主になれない。これに嘆き、嗚咽を漏らす。

一方、粛宗は世子にインジャの処刑を急ぐよう要請するが、少論の重臣たちからインジャを無罪放免にすべきと説得されていた世子は、「インジャは私を守ってくれた人」と、これを拒否する。この言葉に激怒する粛宗は、剣を抜いて「死にたいのか」と世子を脅す…。

■見どころ
誰よりもイ・インジャの処刑を望む淑嬪崔氏の死が、インジャの命を助けてしまうという、なんとも皮肉な展開になった第17話。今回は、冒頭の養父マングムを思うテギルの号泣から始まり、母崔氏の死に際しテギルとヨニン君の正反対の泣きの演技に胸が痛んだ。遺言となった「兄弟信じあって…」という崔氏の言葉。果たしてテギルとヨニン君は互いに剣を向け合うことになるのか?

ところで、テギルに問いかけた謎の声。前回の豆知識でも紹介した“ツツジの花”を使って、声の主が鄭氏(チョン氏)だとうまく気付かせているが、しっかり展開を押さえておかないと迷子になってしまいそうだ。
ラストの粛宗。粛宗の命は?

そして發兵符と共に気になる“求生佩(クセンペ)”。これは第9話でヨニン君を試すために粛宗が仕組んだ暗殺騒動の後、粛宗からキム・チェゴンに下賜したもので、「王がいつでも1回は命を救ってやると約束するもの」。いつの日か、テギルはこれを使ってインジャを救うのか?終盤に向けて物語はますます目が離せない展開になる。

■豆知識:發兵符/発兵符(パルビョンブ)って?
粛宗は、全ての軍を動かせる發兵符をヨニン君に渡した。これは、直径7㎝、厚さ1㎝ほどの円形で平たい木製のもので、朝鮮時代軍隊を動員する時使った符信. 兵符ともいう。一面には“發兵”という文字が刻印してあり、もう一面にはそれぞれの地方の役職名が書いてある。それを半分に割り、右半符を観察使・節度使などが保管し、左半符は宮中で保管。兵を動員する際には王の教書とともに左半符を下し、それを右半符と合わせて符合した後、各兵曹の兵を動員するようにした。
本作と同じ時代を舞台にしたイ・ビョンフン監督の「トンイ」でも、第24話で粛宗が忠臣のソ・ヨンギを免職にし、実は秘密の任務を授け、この發兵符を渡していた。そうして、「テギル」では、ボクスン(粛宗崔氏)と呼んだヒロインのトンイを助けた。

kandoratop【作品詳細】【「テバク」を2倍楽しむ】

KNTV
KNTV「テバク」(原題)番組公式サイト
 2016.05.15スタート 土・日20:45-22:00 日本初放送
「テバク」スペシャルサイト