最後の戦いへ!「イニョプの道」第17話あらすじと予告動画!豆知識:太宗はチャングムの生みの親?
父の汚名をそそぐことができず悲しみに暮れるイニョプ(チョン・ユミ)だが、逆賊の一掃を誓い、ムミョン(オ・ジホ)と共に太祖との謁見に挑むが…そんなイニョプ排除命令が下る!「イニョプの道」7月31日(日)の第17話「最後の戦いへ」詳しいあらすじと見どころを、豆知識を紹介…予告動画は番組公式サイトで視聴できる。
【「イニョプの道」を2倍楽しむ】では、詳しい時代背景やキャスト、実在の人物の紹介など、ドラマを楽しむための情報をまとめて紹介している。5月10日(火)東京都内で行われたイニョプ役のチョ・ユミの取材会再現レポもまとめているのでチェックをどうぞ!
※ここで紹介するあらすじは韓国オリジナル版視聴での紹介となるので、NHK放送と一部異なる場合もあることをご理解ください。また、詳しいあらすじを知りたくない方は、視聴後の確認用にご利用ください。
第17話視聴の前に、以下のことをおさらいしておこう。
■おさらい
<ムミョンの逆襲>
ムミョンは亡き母がマヌォル党の密偵で太宗に近づいたものの、太宗を本気で愛してしまったために、裏切り者として党首であるキム・チグォンに処分された。そして、その息子のムミョンを実父を暗殺する刺客とし育てた。さらに、先日の暗殺事件も、ムミョンを捕えるためにウンギが仕組んだものだと明かした。
ムミョンは亡母の仇、太宗は愛する人と息子を取り上げられた仇をとるために、父子は手を組んだ。一時的に仮死状態になる薬でムミョンを死んだことにして、マヌォル党にチャンスを与え、謀反を決行させてすべてを糾す計画を立てた。
<妊婦タンジ>
下男のトクセがお腹の子ともどもタンジの責任を取ることとなったが、タンジなしでは生きていけないと。ユンソが二人の婚礼直前にタンジを連れ出して姿を消した。
<叶わなかったイニョプの夢>
キム・チグォンは先々代・太祖と手を組んでいたという証拠を見せ、全てを不問にすることと引き換えに、咸興(ハムン)にいる太祖の帰還を実現させ、高麗王室の財産を太宗に渡してマヌォル党を歴史から抹消するという取引を持ち出した。一方、王子であるムミョンの罪を伏せることで、クク・ユの復権は認められないことに。当然、父の逆賊の汚名を晴らせないイニョプの身分も回復されない。
■キャスト⇒相関図(NHK)
イニョプ役:チョン・ユミ
ムミョン役:オ・ジホ
ウンギ役:キム・ドンウク
ユノク役:イ・シア
ユンソ役:イ・イギョン
タンジ役:チョン・ソミン
■第17話「最後の戦いへ」
男らしくタンジを連れて姿を消したユンソだったが、頼りなさは相変わらず。不安がるタンジを前に、一緒に居られるのが幸せだと能天気。
果たしてどんないきさつで妻カン氏の元に戻るのか?そして、カン氏はダメ亭主をどう迎えるのか?
キム・チグォンが釈放される代わりにキム家の財産は没収。妻のハン氏は謀反人として捕えられてしまう。ユノクとウンギも離縁話が出て、ユノクはウンギの心を掴もうと必死になる。だが、ウンギはあっさり離縁に応じ、すべてがイニョプのせいだとユノクは激しくイニョプを非難する。
強がるユノクにイニョプは、自分は不幸でないと実感し、逆賊を一掃して身分回復のために努力することを誓う。
はるかにイニョプより幸せな境遇のユノクが憐れに見えるのはなぜか?
一方、イニョプは父クク・ユにマヌォル党の壊滅を下したはずの太祖が、マヌォル党と結託したというのが解せないでいた。そんな中、ウンギは密かに太祖のもとに向かうとしていることを知ったムミョンは、これを太宗に報告。イニョプと共に太祖に謁見し、本当にマヌォル党と手を組んだのかを探るために自ら咸興へ行くことに。だが、太宗はすべてがイニョプのためと察し、ホ・ウンチャムに息子の弱点となるイニョプを排除するように命じる。
イニョプの身に危険が迫っていることを知ったサウォルは、馬を借りてイニョプの後を追う。
サウォルがイニョプの後を追うといった時、馬を借りるためのお金を最初にカンパしたのは誰か?意外な人物に注目しよう!
太祖に謁見したウンギは、太宗の動きを報告し急ぎ都へ戻ってくれるよう懇願するが…。続いて太祖に謁見したイニョプに、太祖が驚くべき約束を口にする。さらにイニョプとサウォルは部屋に軟禁され、ムミョンは武器を奪われ捕えられてしまう。
ウンギがもう一つ太祖に頼んだことは?そして、父の無念を訴えるイニョプを慰労した太祖は、イニョプにどんな約束をするのか?イニョプを仰天させた言葉をお聴き逃しなく。
■豆知識:チャングムの誕生は太宗のおかげ?
第3代王である太宗(李芳遠=イ・バンウォン)は、2つの王子の乱で義兄弟や父王である太祖との骨肉の争いの後に王位に就いために、非情な王としての印象が強い。
だが、実際には、世子時代から数々の改革をした名君である。朝鮮の中央政権の枠組みを固めたのも、世子時代の太宗で、即位後は王権強化のために中央と地方の制度を整備し、ドラマでも描かれた高麗の王族や関係者を完全に清算し、軍事制度を整備し国防も強化させた。土地や徴税制度の整備を通じて国家財政を安定させたのも太宗だ。
そもそも太祖が朝鮮王朝建国の王となれたのも、芳遠王子の活躍があったからこそ。また、世子時代から着手していた奴婢制度も整備し、無実の民が王に直接訴えるための申聞鼓(シンムンゴ)の設置などもして民心を得た。教育や科挙制度の定着にも力を注いだ太宗だが、医学についても心を砕いた。
儒教を国の規範としている朝鮮では、男女の自由な接触が禁じられ、女性は病気になっても男性医師の診察を拒否した。そのため、症状を悪化させてしまい、そのまま死亡するケースが後を絶たなかったという。この状況を憂えた第3代王・太宗(テジョン)は1406年、女性たちを診るための医員である“医女”の育成を始めた。
ドラマ「宮廷女官 チャングムの誓い」は、歴史書『朝鮮王朝実録』、第11代王・中宗の項に記されたこの一文から誕生したが、太祖がこの制度を作らなければ、ドラマ「チャングムの誓い」も誕生しなかったわけだ。
上の紹介で太宗を“世子”としているが、芳遠は兄(定宗)の後を継いでいる。この場合は“世弟”とするのが正しいが、太祖からの後継という意識で自らを“世子”としていた。
【作品詳細】【「イニョプの道」を2倍楽しむ】
◇NHK「イニョプの道」番組公式サイト
2015.4.3スタート 毎・日21:00-22:00