吉永小百合が気丈な昭和の母を演じた『母べえ』9/3NHKBSプレミアムシネマで放送!Huluでも配信中

2016年09月02日21時25分映画
© 2007 「母べえ」製作委員会 | 松竹

明日9月3日(土)夜8時30分からNHKBEプレミアムシネマでは、野上照代の自伝小説を山田洋次監督×吉永小百合主演で映画化した『母べえ』を放送!本作は、現在Huluでも配信中。

『母べえ』の物語の舞台は太平洋戦争直前の東京。1937年のある日の早朝、父べえ(とうべえ=野上滋)は、特高警察によって検挙され、思想犯として巣鴨拘置所に収監されてしまう。物語は、夫のいない家庭を支える妻・佳代を通して、戦前の動乱に翻弄(ほんろう)されながらも懸命に生き抜く人々の姿を描く。

吉永が演じるのは、野上滋の妻で二人の姉妹の母佳代役。夫の滋役を昨年2月に惜しまれながらこの世を去った歌舞伎の十代目・坂東三津五郎、二人の娘役には志田未来と佐藤未来が扮する。他にも、浅野忠信が出演。

脚本を山田洋次監督自ら手掛けた本作は、1945年生まれの吉永が62歳で小学生の母親役を演じたり、檀れいが女子大生役だったりと、そのキャスティングにも注目が集まった。
そんなキャスティングの中で、思想犯として収監される役の坂東三津五郎のキャストが悲しい。妻や娘と面会するシーンがあるのだが、劣悪な環境に長期拘留されたため、最後には死神のようにボロボロになって亡くなってしまうという役。母子を思いながら無念の死を遂げた父べえの無念さと、三津五郎も無念であっただろうと思うと、涙なくしては見ることのできない。

■あらすじ
昭和15年、日本が米英と開戦する直前、ドイツ文学者の父(父べえ)・野上滋(坂東三津五郎)が思想犯(反戦を唱った)として特高警察に身柄を拘束され、巣鴨刑務所に収監されてしまう。残された母(母べえ)・佳代(吉永小百合)、娘・初代(志田未来)と照代(佐藤未来)の日常を描いた物語。戦中の厳しい社会情勢の中、父の教え子だった山﨑(浅野忠信)が2人の父代わりとなって面倒を見ていたのだが、そんな山﨑にも赤紙が届いた…。

【母べえ】(2007)
原作・脚本:山田洋次
脚本:平松恵美子
原作:野上照代著『母べえ』(中公文庫)
出演:吉永小百合、浅野忠信、檀れい、志田未来、佐藤未来、でんでん、笑福亭鶴瓶、笹野高史、中村梅之助、倍賞千恵子、戸田恵子、板東三津五郎ほか。
『母べえ』のDVDは松竹より絶賛発売中。⇒母べえ 通常版 [DVD]

昭和の気丈な母を描いた『母べえ』は、NHKBSプレミアムシネマにて明日9月3日(土)よる8時30分から放送。

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