【韓国文化】韓ドラ「女人天下」「張禧嬪」の王陵がユネスコ世界遺産に登録!

2009年06月27日16時39分暮らしと文化

近頃日本では、韓国歴史ドラマが人気だが、中でも韓国版大奥物の「女人天下」「張禧嬪(チャン・ヒビン)」は、男女問わずファンが多く、人気の高いドラマだ。このドラマたちの舞台となったのは1392年から500年以上も続いた朝鮮王朝で、この王陵が、今日27日未明にユネスコ遺産への登録が正式に認められた。このニュースをKBSが動画で報じている。

今回、ユネスコ世界遺産に登録されたのは、北朝鮮にある2基の陵墓を除く朝鮮王陵40基。ひとつの王朝が500年以上も続き、在位したすべての王と王妃の陵が完全に残っている事例は、世界でも珍しく、過去と現在をつなぐ生きた歴史として価値が高く評価されたのだ。

*** 以下、記事翻訳 ***
韓国に残っている朝鮮王陵、40基全体がユネスコ世界遺産に登載された。

ひとつの王朝の王陵がただの1ヶ所も毀損されないで全て残っているという点と朝鮮王陵にある独特の美学が高く評価された。

<リポート>
朝鮮王朝 42人の王と王妃の王陵で、中北朝鮮に残っている2ヶ所を除いた40基がユネスコ世界遺産に登載された。

韓国時間の今日の未明、スペインセビリアで開かれたユネスコ世界遺産委員会が、朝鮮王陵の世界遺産への登載を承認した。

ひとつの王朝の王陵がそっくりそのまま残っている世界唯一の王陵群という点と、自然美をいかした独特の美しさが世界に認められた。

また現世と来世を分けるために立てられた赤門と、祭礼を執り行なう丁字閣、そして封墳(土を盛って作られた墓)が聖所のようで、当時の哲学と世界観を反映した王陵の形態と王室の子孫と文化財庁が、今まで王陵に祭祀を執り行なって歴史を引き続いているという点も高い評価を受けた。

朝鮮王陵の高い文化的価値おかげで、世界遺産への登載は思ったより容易だった。

<録音>イ・ゴンム(文化財庁長):多くの会員国が支持発言をしてくれ、議長がずっと支持する発言を繰り返してくれたので、これで(いろいろ)省略して決定がとてもスムーズに終わって...

ユネスコの今回の決定で、韓国は昌徳宮と宗廟、石窟庵など全部で9件の世界遺産を抱えることとなった。

しかし、選定当時に約束した保護政策を履行しなかったり、遺跡や遺物が毀損されれば世界遺産の資格を失うことになるので今後もたゆまぬ管理が必要だ。

◆ KBS「独特の美学」朝鮮王陵、世界遺産に登載