「六龍が飛ぶ」第33話あらすじと予告動画:性急すぎた仏教排斥で三峰がピンチに!王師制度って?
長平門で山積みにした土地台帳を民の前で燃やして民心をつかんだ三峰=チョン・ドジョンは政に参加することを宣言!これを見て、感動するバンウォンだったが…KNTVで一挙放送中の「六龍が飛ぶ」明日12月30日(金)放送の第33話あらすじと見どころ、ドラマ視聴に役立つ豆知識などをご紹介、公式サイトで予告動画が公開されている。
※チョン・ドジョンを三峰、チョン・モンジュをポウン、タンセとバンジと表記しています。
ドラマの時代背景やタイトルの意味などを知りたい方は【「六龍が飛ぶ」を2倍楽しむ】で、キャストのインタビューなどと一緒にまとめてご紹介しているので参考にどうぞ。
■キャスト(子役)⇒相関図KNTV
イ・ソンゲ役:チョン・ホジン(ナム・ダルム)
チョン・ドジョン=三峰(サンボン)役:キム・ミョンミン
イ・バンウォン役:ユ・アイン
イ・バンジ=タンセ役:ピョン・ヨハン(ユン・チャンヨン)
プニ役:シン・セギョン(イ・レ)
ムヒュル役:ユン・ギュンサン(ペク・スンファン)
ヨニ役:チョン・ユミ(パク・シウン)
■第33話あらすじ
改めて三峰の手腕を認めながらもかつての同志を倒すことを胸に誓うポウン=チョン・モンジュ。そして昔、三峰と共に学んだことを思い出しながら、部下を丹陽に向かわせる。
ヨニが牙山からイ・シンジョクが戻ったことを伝えると、三峰は準備を整えるよう指示する。その頃、久々に晴れ晴れとした思いでイ・ジラン相手に酒を呑むイ・ソンゲ将軍。だが、政治は戦争よりすごく汚い血の臭がすると、自分の役目がここまでかもとつぶやく。
プニは連絡係の仲間たちを集め、三峰の改革は終わっていなから、今回土地をもらえなかった者も落胆せずに次を待つようにと話す。そして各自で身の振り方を決めるようにと告げ解散する。一人になったプニの前にヨニャンが姿を見せる。ムミョンなのか、だから自分たちを捨てたのかと、母に尋ねるプニ。ヨニャンはすべてを肯定し、今後は自分を捜してはならないと冷たく言い放ち、自分のためだけに生きなさい、と告げる。ムミョンについては、身寄りのなかった自分に全てを与えてくれたムミョンは自分そのものだと、立ち去る。
その頃、カップンはイソ郡出身の兄妹を探しに訪ねてきた僧侶がすぐに批国寺の僧侶であることに気づき、そんな人はいないとしらを切り、バンウォンに伝える。バンウォンは批国寺もムミョンなのかと考える。
ミン・ダギョンは夫バンウォンが三峰の下でただ指示を受けて動くのが気に入らない。プニと二人でいる現場を目迎し、心は許し合わなくともバンウォンの味方は自分ひとりと訴える。そんな妻にバンウォンは、新国家はイ氏の国ではなく三峰とポウンたちチョン氏の国になるかもしれないと言い、三峰を裏切る覚悟を打ち明ける。花事団を掌握したことで三峰の情報網はさらに大きくなった。それに対抗すべく、もう一つの情報組織でありムミョンと通じる批国寺を利用したいのだと話す。
莫大な報酬をかかえて批国寺のチョンニョンに会いに行くバンウォンは、恭譲王(定昌君)とポウン、そして三峰の動向調査を依頼。また、ムミョンについても余力があれば調べてくれと頼む。このことは、チョンニョンから六山(ユクサン)に伝えられ、六山はバンウォンと緊密な関係になるよう指示する。
イ・シンジョクに全国の寺院について調査させていた三峰は、調査結果を受け取り便殿での会議に臨む。
便殿。恭譲王が王師選任に金月寺(クモルサ)の高僧を挙げると、チョ・ジュンが反対。三峰やナム・ウンもこれに同意し、量田が60万結しか調査できなかったのは寺が原因。権門勢族が民から奪った土地を税が免除される寺に寄進したからと主張。寺が保有する土地はなんと国土の3割、7万にも及ぶ奴婢を持つことを告発。すべての寺の土地を没収、寺への寄進を禁止、非公式僧侶の還俗、寺の奴婢を良民にし、王師制度自体を廃止すべきと、寺の改革を進言する。
会議の後、イ将軍に三峰の横暴ぶりを訴えるバンウは、王になる気がないのだから誤解が生じないようにすべきと、あくまでも父が王位に就くことを反対する。
一方、三峰に同調したナム・ムンたちも、過激な仏教排斥に民たちからの反発を心配する。だが、“地”をかえるために土地改に着手した次は“天”を変えるべきという三峰は、これまで国難に際した時に解決策を講じず仏頼みだったことを指摘し、今こそ改革すべきと主張。
バンウォンは、仏教徒の父がこの一件で心が揺れるかもしれないと考える。
権門勢族やムミョンたちも突然の仏教排斥に戸惑う。だが、ヨニャンは今後三峰への逆風が強くなると騒動が起きると考える。ヨニャンが睨んだ通り、仏教問題で成均館で騒動が起こり死傷者まで出る。ポウンはイ将軍に三峰の暴走を止めるべきと忠告し、三峰を官職から降ろすよう提案する。
これを受けてイ将軍は三峰を訪ね、国中が仏教徒の高麗で今回の仏教改革はあまりにも性急だと苦言を呈する。三峰は、これは仏教弾圧ではない、自分を信じてほしいと訴える。
言官たちの掌握に成功したポウンは、イ・セク派の士大夫まで取り込むことにも成功し、王に報告。
その頃三峰とポウンの意見の食い違いに悩むイ将軍はバンウォンに相談。バンウォンはポウンが三峰を辞職させようとしていることを訝しがる。
一方、イ将軍が王位に就いた後、世子になるバンウに忠誠を誓うと、賄賂を持参したハン・グヨンをバヌが斬りつけ巡軍府に連行される。
巡軍府。父と二人になったバンウは、12歳の時に知った李氏の裏切りの歴史を自分の代で終らせ、後世に引き継ぐまいと誓って生きてきた、と話す。そして、王になりたければなればいい、ただし、世子の座は必ず嫡長子である自分に与えること。自分は王になったら高麗の王氏に譲位するとも。
民心が離れ長男バンウにまで辱めを受けたイ将軍は、三峰を責め、自分には三峰の言う君主の資質がないと三峰を突き放す。ポウンに相談しようと訪ねた三峰は、居留守を使われたことに力を落とす。
チョンニョンからポウンが丹陽に人を送ったと報告を受けたムミョンでは、老婆が何かを思いつき、ポウンにまだ利用価値があるのではないかと考える。
谷山流のチョク・サグァンの弱点を探るキル・ソンミは、かつての師ホン・デホンが一時期チョク家の使用人だったことを思い出し、谷山剣法の弱点を聞き出そうとテホンに会いに行くが…。
イ将軍とポウンの密会の場に、恭譲王も現れる。王はイ将軍の意志と違わない、提案を受け入れるがもう少しゆっくり進めようと提案。だが三峰の優れた頭脳に我々はついていけない。寺の不正は知っているが、仏教排斥は行き過ぎといい、ポウンも民と高麗ため、そして三峰に長く活動してもらうためにも一旦官職から降りてもらおうと勧める。
この密会はチョンニョン和尚からバンウォンにも伝えられた。だが、六山の指示で、その内容は正しく伝わらず、バンウォンはポウンが二心を抱いていることを三峰に告げるが…。
密会からの帰路のポウンを駕籠の中の六山が呼び止める。丹陽に人を送ったことを指摘した六山は、三峰を倒した後はムミョンが手伝うと告げる。ポウンは…。
都堂。イ将軍は欠席。会議はポウンが仕切り、いきなり三峰=チョン・ドジョンを弾劾する。自分にどんな罪があるのかと立ち上げる三峰。待機させた佐郞が弾劾上疏を読み上げる。その内容とは…。
■見どころ
バンウォンと同じく三峰を裏切る覚悟のポウン。この回想シーンが後に大きな意味を持つのでお見逃しなく。
前回はユ・アイン(バンウォン役)の涙に泣かされたが、今回はシン・セギョン(プニ)の右目から流れる一筋の涙に胸が締め付けられる。夢にまで見た母娘の再会どうだったのか?
また、キル・ソンミは谷山剣法の弱点をテホンから聞き出すことはできるのか?
チョンニョンを利用しようと考えるバンウォンだが、イ将軍とポウンの密会に関しては六山の差し金で事実ではない情報を得てしまう。それが事実ではないことは密会の後のポウンの言動で明らかになるが、六山と会話がポウンの背中を押したのか?
さあ、これと言って弾劾させられる理由がないと余裕の三峰を、ポウンはどんな理由で追い詰めるのか?丹陽でポウンは何を見つけて来たのか?同じ師に仕えた兄弟子・ポウンが、弟弟子・三峰を裏切る瞬間、三峰の目から流れる涙をお見逃しなく。
ところで、バンウォンに全幅の信頼を寄せるムヒュル。ポウンを監視するようにと言ったバンウォンの先見の明を絶賛するが、ムヒュルの勘もなかなかのもの。バンウォンとプニの恋仲やヨニとバンジとの悲しい過去にいち早く気づいたのもムヒュル。そして、今話の冒頭で早くも三峰を裏切る覚悟をしたバンウォンの変化を唯一見破ったのも彼だ。
■豆知識
①王師制度って
中国仏教では、僧尼を統轄し教法の維持を任務とする高僧を“国師”と呼んだ。日本でも奈良時代に各諸国に国師を置き、国の仏教行政を統括させた。高麗王室ではその中でも特に徳のある僧を“王師”に迎え、朝廷や王室の安泰を願った。高麗末期外憂内患の絶ない時、上は国王大臣より、下は一般民衆に至るまで、仏教に頼った。劇中、三峰が憂いていたのがまさにここにあった。
②政堂文学(チョンダンムナク)って?
国政の最高執行機関である中書門下省に属する従二品の官職。官職にはそれぞれ品階があり、正と従に分かれ正一品が最上位。
◇DVD公式サイト
◇KNTV「六龍が飛ぶ」番組公式サイト
2016.11.16スタート 月~金10:50-12:00 再放送
2016.02.27-08.14 土・日 22:00-23:15 日本初放送
【作品詳細】【「六龍が飛ぶ」を2倍楽しむ】
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