「六龍が飛ぶ」第42話あらすじと予告動画:遼東城に置いてけぼりのムヒュル!王氏から玉氏に改名?
使臣として明の皇帝に会いに行くことになったバンウォンだったが、遼東城にたどり着くや捕縛されてしまう!バンウォンの胸ぐらをつかむ男は朱棣(チュチェ、しゅたい)と名乗った!KNTVで一挙放送中の「六龍が飛ぶ」明日12日(木)放送の第42話あらすじと見どころ、ドラマ視聴に役立つ豆知識などをご紹介、公式サイトで予告動画が公開されている。
※チョン・ドジョンを三峰、チョン・モンジュをポウン、タンセとバンジと表記しています。
ドラマの時代背景やタイトルの意味などを知りたい方は【「六龍が飛ぶ」を2倍楽しむ】で、キャストのインタビューなどと一緒にまとめてご紹介しているので参考にどうぞ。
■キャスト(子役)⇒相関図KNTV
イ・ソンゲ役:チョン・ホジン(ナム・ダルム)
チョン・ドジョン=三峰(サンボン)役:キム・ミョンミン
イ・バンウォン役:ユ・アイン
イ・バンジ=タンセ役:ピョン・ヨハン(ユン・チャンヨン)
プニ役:シン・セギョン(イ・レ)
ムヒュル役:ユン・ギュンサン(ペク・スンファン)
ヨニ役:チョン・ユミ(パク・シウン)
■第42話あらすじ
使臣としてやって来たバンウォン達を手荒に出迎えたのは燕王・朱棣(チュチェ)だった。ムヒュルはバンウォンを守るために朱棣に刀を向け、逆に危険にさらされてしまう。バンウォンは身分を隠していた朱棣と話し合い、先に手を出したのはそちら、何とかムヒュルを助けてほしいと言葉を尽くして頼むが朱棣は頑なに拒否する。バンウォンはせめてもの慰みとして、決闘させてほしいと提案し、朱棣はそれを受け入れる。
傷だらけになったムヒュルのところに行ったバンウォンは、自分を守ろうとしたムヒュルを守れなかった。できることは戦う機会を与えてやるだけ。後は実力次第、必ず生き残れと話す。話を聞いていたホン・デホン師範は、これまで修練した東方双龍25手が必ず通じるので信じて使えと助言する。戦えると聞き気が楽になったというムヒュルに、ホン師匠は必ず勝てると励まし続ける。
敵陣の中で戦うことになったムヒュル。壮絶な戦いの中、ムヒュルの剣が折れ素手で戦うが、みごと勝利。願いをいえという朱棣に、ムヒュルは燕の護衛武士たちの助命を頼んだ。
部屋を訪ねたバンウォンに、第5王子があれほどの護衛武士を抱えているとはやはり朝鮮は危険な国だ。ゆえにお前を通過させるわけにはいかないと朱棣。皇帝陛下に呼ばれたと言っても、納得しない。バンウォンは、机上の地図を見てハ・リュンの助言を思い出し、賭けに出る。
皇帝陛下が皇太子に選んだのが幼い朱棣の甥。皇帝陛下にとっては朱棣の勢力は脅威のはず。そこで朱棣は、皇帝陛下に疑われないように、朝鮮と女真の情勢が不安定だから国境の守備で手いっぱいで玉座には興味がないと見せかけるために、繰り返し虚偽の報告を上げていると。だから、皇帝陛下は朝鮮に対して強硬策だけを使っているのだとも。
さらにバンウォンは言葉をつづける。その結果本当の戦争が起きるかもしれない。窮鼠猫を噛むと言うが、それを望んでいるのか、と。この本営に中原の地図だけあるのは、朱棣の野望が中原に、南京に向かっているからではないのかと。
全てお見通しのバンウォン。剣を落とした朱棣は何が言いたいのか、と答えるのが精いっぱい。バンウォンは、朝鮮が明との戦争を望まぬよう、このイ・バンウォンを使ってほしいと。そのためにも遼東を通過させてほしいと頭を下げる。朱棣は、バンウォンの聡明で勇気のあることを認めながらも、生意気で間抜けだといい、お前の生死は今日決まるとだけ告げる。
その夜バンウォンは目隠しされ朱棣の前に引き出される。その場に大陸でも有名な商団の行首としてヨニャンも現れる。ヨニャンから、バンウォンもまた末弟に世子の座を奪われたと聞き、お互いの境遇が似ていると言って、バンウォンを生かすことを決断。さらに皇帝陛下への紹介状も書いてやると。だが、その条件としてムヒュルをくれと言う。
バンウォンはこのことをムヒュルに話し、戻って来る時に命を賭けてお前を取り戻すから、それまで修練を重ねて戦いを学べと。ホン・デホンと2人を残してバンウォン一行は先を急いだ。
流刑地。定昌君はチョク・サグァン=ユン・ランと穏やかな日々を過ごしながらも、明日の処刑について考えていた。自分が生きようとすればまたサグァンは戦い続け、やがて死ぬことになる。サグァンを生かすために定昌君は使いにだし、その間に王命による処刑を受ける。
ムヒュルは燕の護衛武士たちと友情を育みながら修練に修練を重ね、剣の腕を磨いていた。
一方、遷都後の朝鮮・漢陽では、改革の一環として官吏(役人)たちの資質を問うテストを行い、徹底的な教育を行っていた。
泮村(パンチョン)では、プニが行首として、成均館も含めて村の運営を行っていた。奴婢と一緒に働くことに不満を漏らすカップンに、みんな同じ泮村の住人だと諭したり、居酒屋を開くムヒュルの祖母ミョンサンを気遣ったりと、バンウォンやムヒュルの無事を祈りながらも立派なリーダーぶりを発揮していた。村人のなかには、筆づくりが達者な玉氏が妹たちと暮らしていた。
三峰は成均館で、今夜開かれる正倫岩(チョンリュンナム)での初会合を弟子と打ち合わせをしながらも、興奮を隠しきれない様子。一方、プニは組織員たちから日々の情報を入手し、話した内容はすべて忘れるようにと組織員に確認する。
ところが、初会合の準備をする役人が何者かに襲われ、書きかけの文書を盗まれる。偶然バンジが通りかかり男を捕えるが、文書を取り戻すことはできない。役人たちが泮村を捜索しようとするが、プニが泮村は王命がないと入れないと立ち入りを許さない。男の引き渡しにも、先にプニが取り調べをしてからと役人たちを待たせる。
バンジ立ち合いのもと、男の取り調べをするが男はシラを切る。プニは行首として改めて尋問し、ムミョンかと尋ねるが…。
プニは、再びムミョンが現れたことに不安が募る。その時、玉氏の妹が偶然見つけたと盗まれた文書をプニに渡す。妹は、官軍のやって来るのに怯えている様子。そして玉氏の妹には2人の子供がいた。
■見どころ
ムヒュルを助けるためにバンウォンが引用したのは孟子、梁惠王下編3章。バンウォンがムヒュルのためにどんな言葉で燕の王を説得するのか?冒頭は、主従を超えたバンウォンとムヒュルの絆、そしてホン師匠との師弟関係に感動しきり。
冒頭のムヒュルの怪力ぶりやタイマンでの死闘アクションは手に汗握る。勝負に勝ったムヒュルの願いを聞いた朱棣王が、その理由を問う。ムヒュルがなんと答えるのか?今回は、ムヒュルの強さだけでなくその懐の深い優しさも垣間見ることができ、187cmの身長以上の大物ぶりがうかがわれる。
そんなムヒュルと勝負するのは「イ・サン」で正祖を護衛したソ・ジャンボ役のソ・ボムシク。アクションシーンに欠かせないアクション俳優だ。
燕の王まで説き伏せたバンウォンに、一体ハ・リュンはどんなアドバイスをしたのか?
また、ムヒュルを残す決心をしたバンウォンは、どんな言葉を添えてホン師匠にバンウォンを頼むのか?男と男の絆に泣かされる。
一方、今回は定昌君とチョク・サグァン=ユン・ランとの男女の恋にも泣かされる。定昌君は愛する女性にどんな手紙を遺すのか。ここで一つの悲しい恋が終わる。
さて、遷都した朝鮮では法と規律で国を治めるためにいろいろな改革を勧めているようだ。その中のひとつが、役人たちの資質を試すテスト。どんなテストがあり、また、どんな人物を昇進させるのか?
また、プニがリーダーとして治める泮村にも、治外法権が与えられている。王命以外には何人も立ち入らせないと毅然と言い張るプニが頼もしい。
だが、それゆえ、怪しい人物もたくさん暮しているようだ。文書を盗んだ男、玉氏とその妹。いったい彼らの正体は?
ムヒュルの力アクションで始まった今話。終盤では、鎌を使ったバンジの美アクションが見られる。もちろんこれも凄いが、バンジの目をそらすためにプニを狙ったソルミの技も凄い。ソンミはどんな武器でプニを狙うのか?一瞬の事なのでお見逃しなく。
ラスト、正倫(チョンリョン)岩での三峰の演説に注目!「朝鮮という巨大の木の根はまだ弱い…」!セリフの中にもあのドラマが!これについては次回詳しく説明!
■豆知識
①朱棣(チュチェ)って?
冒頭、バンウォン達を通せんぼする朱棣は、遼東より北を任されていた朱元璋の四男(1360年5月2日-1424年8月12日)。朱元璋は、紅巾の乱で頭角を現した群雄の一人で、明の創始者である初代皇帝・洪武帝。
朱棣は、皇太子の長男・朱標が死去したのち、皇太子の候補の1人となったが、朱標の子で朱棣の甥にあたる建文帝が即位。その後、反乱(靖難の変)を起こして明第3代皇帝永楽帝として1402年~ 1424年8月まで在位した。
②王氏から玉氏に改名?
最後まで定昌君の命を救おうとした王氏(ワンシ)の男が、定昌君に玉氏(オクシ)に改名して暮らしていると説明しているが、これには高麗王族の悲しい末路が関わっている。
野史によると、太祖となった李成桂の一派は恭愍王追い出した後、高麗王族である王氏一族の全滅計画を立てた。これを逃れるために、姓を「全氏」や「玉氏」、「田氏」、「龍氏」などに変えて命を守った。詳しくは「イニョプの道」第11話の「豆知識」で詳しく解説している。
③漢陽への遷都
漢陽は、現在大韓民国の首都であるソウル特別市が李氏朝鮮以前の時代に呼ばれた地名。
王位に就いた太祖・李成桂は朝鮮に国号を改称したのち、新たな法制の整備を急ぎ、1394年11月26日(旧暦10月)開京から漢陽へ遷都し、1395年(太祖4年)6月6日に漢陽府を改め漢城府とした。
◇DVD公式サイト
◇KNTV「六龍が飛ぶ」番組公式サイト
2016.11.16スタート 月~金10:50-12:00 再放送
2016.02.27-08.14 土・日 22:00-23:15 日本初放送
【作品詳細】【「六龍が飛ぶ」を2倍楽しむ】