【追悼】「おみやさん」「警視庁捜査一課9係」の渡瀬恒彦死去。過去の主演映画Hulu、Amazonビデオで配信

2017年03月16日18時41分ドラマ
©テレビ朝日「警視庁捜査一課9係」より

4月からスタートする「警視庁捜査一課9係」12シーズン目に主演予定だった俳優・渡瀬恒彦が14日、敗血症による多臓器不全で亡くなった(享年72)。2015年、胆のうガンの告知後も治療、撮影に励んでいた。テレビ朝日25、26日の2夜連続放送「そして誰もいなくなった」にも出演。Hulu、Amazonビデオにて過去の主演映画を配信中。

1944年生まれの渡瀬恒彦は、早稲田大学法学部除籍後、電通PRに入社するも、兄・渡哲也の影響もあり俳優に転身。以後、ドラマ、映画でさまざまな役を演じ、日本を代表する実力派俳優となった。もともと弟・恒彦が勝手に「浅丘ルリ子主演映画100本目」の相手役募集に兄の履歴症を送り、それがきっかけで渡哲也が芸能界入りしたという話は有名。

俳優転身後は深作欣二監督『仁義なく戦い』シリーズに出演。1978年公開『皇帝のいない八月』で主演を務め高い評価を得る。その後『戦国自衛隊』(1979)、『影の軍団 服部半蔵』(1980)、『震える舌』(1980)などに話題作に出演した。

1983年公開『南極物語』は空前の大ヒットとなり、動員1200万人突破、興行収入61億円突破、歴代映画興行成績1位を獲得し、『踊る大捜査線2』(2003)まで1位の座を確保し続けた。本作に登場したタロとジロと親しくなるため、渡瀬は実際にこの2匹の犬と一緒に生活を供にした。撮影終了後も渡瀬が2匹を引き取って飼い続けたという。

ドラマではNHK大河ドラマ「武蔵MUSASHI」(2003)では沢庵和尚役、NHK朝ドラ「ちりとてちん」(2007)では主人公の師匠・徒然亭草若を熱演、好評を博した。

また、数多くの2時間ドラマ(シリーズもの)の主演を務め、それら多くの作品が10年、20年と長きに渡って続く人気シリーズだった。特に「おみやさん」シリーズ(テレビ朝日)は2002年から2016年、「世直し公務員 ザ・公証人」シリーズ(TBS)は2002年から2014年まで続いた。

テレビ朝日で4月からスタートする「警視庁捜査一課9係」12シリーズは2006年から続く人気連ドラで、渡瀬自身、是が非でも出たいドラマと公言していた。亡くなる前日の13日も、このドラマの撮影の打ち合わせをしていたという。その後急変し、亡くなってしまった。

「警視庁捜査一課9係」は主人公・加納倫太郎(渡瀬)抜きで放送されるようだ。残された井ノ原快彦、羽田美智子、津田寛治、吹越満、田口浩正、原沙知絵、中越典子らレギュラーメンバーが渡瀬の分まで熱演してくれるに違いない。

■渡瀬恒彦出演作、Hulu、Amazonビデオで配信
Huluで配信⇒Huluで視聴
「おやじの背中」(2014TBS)、『仁義なく戦い』(1973)、『震える舌』(1980)、『セーラー服と機関銃』(1981)、『配達されない三通の手紙』(1979)、『皇帝のいない八月』(1978)、『時代屋の女房』(1983)、『戦国自衛隊』(1979)、『真夜中の招待状』(1981)ほか。

Amazonビデオで配信⇒Amazonプライム・ビデオ
『南極物語』(1983)、『皇帝のいない八月』(プライム)、『セーラー服と機関銃』(プライム)、『震える舌』、『時代屋の女房』ほか。

■テレ朝動画で過去主演ドラマを配信
「警視庁捜査一課9係」Season10、11全話配信。

2017年3月14日、俳優・渡瀬恒彦死去(享年72 )。Hulu、Amazonビデオにて過去に出演した映画を配信。「テレ朝動画」にて「警視庁捜査一課9係」Season10、11を配信中。テレビ朝日3月25日(土)、26日(日)2夜連続ドラマスペシャル「そして誰もいなくなった」にも出演。

ナビコン紹介記事:テレビ朝日「そして誰もいなくなった」
テレ朝動画公式サイト