王と民の溝！禁じられた身分差恋…「チャン・ヨンシル」第13話あらすじと予告動画

ヨンシルと仲睦まじい姿を目撃されたソヒョンは謹慎させられ、再婚するよう迫れれる！一方、ヨンシルは詰められない月食の誤差を解決するヒントを思いつき、いよいよ朝鮮独自の暦法は仕上げ状態に入るが…実在の科学者、蒋英実の波乱の生涯を描いた「チャン・ヨンシル～朝鮮伝説の科学者～」（BS-TBS）明日6月19日（月）放送の第13話のあらすじと見どころ、豆知識などを紹介！予告動画は番組公式サイトで公開している。本作はDVDも好評発売中で公式サイトでも予告動画が公開中だ。

【「チャン・ヨンシル」を2倍楽しむ】には、ドラマの時代背景や豆知識や、放送にあわせて各話のあらすじと見どころを紹介するので、視聴の参考にどうぞ。

■キャスト⇒相関図BS-TBS
チャン・ヨンシル役：ソン・イルグク
世宗役：キム・サンギョン
太宗役：キム・ヨンチョル
ソヒョン王女役：パク・ソニョン
チャン・ヒジェ役：イ・ジフン

■第13話「王女の謹慎」
ヨンシルの帰宅を待っていたヒジェは、その表情からヨンシルが簡儀を作っていることを確信する。そして中国暦にない今回の月食もわずか15分の誤差で予測したと知り、愕然とする。世宗から見放されたと言うヒジェに、世宗は戻って来るのを待っている、力を貸してほしいと頼むヨンシル。ヨンシルが自分を気遣う言葉にますます妬みが深まるヒジェは、用心しろと言って立ち去る。

一方、キョンヘ翁主（王女）は奴婢出身のヨンシルと仲睦まじく過ごすソヒョンを咎め、自宅に閉じ込めてしまう。世宗は、ソヒョンの再婚を急ぐべきだというキョンヘ翁主の訴えを聞いて思い悩む…。
謹慎を言い渡す場面でキョンへが持ってこさせたのは“요강（ヨガン）”、“おまる”。生活感を追求するいかにも韓ドラらしい演出だ。王族の使うおまるでは“매화틀（メファツゥル）”ともいう。詳しくは「華政（ファジョン）」第3-4話で詳しく説明している。

相変わらずヨンシルへの風当たりは強い。そのせいでソックまでが役人たちから暴行を受けるが、ヨンシルは、ソヒョンが自分のために窮地に堕ちていることを知り、ショックを受ける。だが、このことから思いもかけず地球が太陽の周りを回っている可能性に思い当たり、仲間にも話す。すでにヨンシル帳を盗み見していたパク・ヒョンウォンも、その可能性を視野に入れ新たな計算式を考えていた。新たな計算方法の研究を開始しようと浮かれるみんなに、万一に備えてこれまでの研究資料の複製のために筆写をしようというヨンシル。
奴婢上りといつまでもやられているヨンシルではない。怪力で自分より下の官職のものを投げ飛ばす、胸がすっとするシーンがある。果たしてヨンシルは意地悪役人キム・グナムのどんな言葉から地球の公転運動のヒントを得るのか？
一方、秘密の観測所。今ならコピー機があるが、膨大な資料を書き写すのは大変。そんな中でも暇を見つけてヨンシルは何を作り、誰に渡すのか？後半で完成品が見られるのでお楽しみに。

そんな中、チョンたちと市中視察にでた世宗は、幼い子の死を嘆く民たちを目の当たりにする。そしてそれが銅銭のせいだと知り、民のためにと考えた貨幣制度の意義が正しく民に伝わっていないことに衝撃を受け、王の思いを民に伝えることの難しさを痛感する。
前王朝の高麗時代には鉄銭･銅銭のほか銀貨が造られたが、朝鮮時代では、太宗の治世（1401年）に国が定めた通貨（法貨）として紙幣の“楮貨（ちよか）”、1423（世宗5）年には王朝初の銅銭の“朝鮮通宝”が鋳造された。ところが、貨幣は国家の収税に用いられるにとどまり、一般の農民層のあいだでは米や布が交換手段として使用されつづけ、普及するには至らなかった。これこそが朝鮮の商業の遅れ、ひいては近代化の遅れにつながってしまった。「客主」の終盤では、こうした近代化に乗り遅れた商人たちの悲劇も描かれている。
また、王の民の間にある溝を埋めるために、世宗はこの後、朝鮮で誰もやらなかった偉業に手を付けることになる。

帰路、世宗はソヒョンの家を訪ねる。王族が連日のようにソヒョンの再婚を訴えていると話し、落ち込むソヒョンに、世宗の答えは「再婚するな」。驚くソヒョンに、姉の望みも叶えられない王に、民の望みを叶えることはできない。「身近にいながらソヒョンとヨンシルの恋心に気づかなかった」と詫び、「いつの日か、願いが叶うまで耐えて」くれとも。ソヒョンはただただ感涙するばかり。こうした世宗の姿にファン・ヒもすっかり世宗に魅了され、朝鮮暦にも理解を示していた。

しかし、ハ・ヨンは違う。チャン・ヨンシルに秘密の天文観測を辞めるようにと諭し、独自の暦法作りがいかに危険か、これが明に発覚した時にヨンシルは世宗から切り捨てられると忠告する。そして斬り捨てられる前に世宗の前から姿を消せ。さもなくば自分がヨンシルを消す、とも。ヨンシルは跪いて独自の暦法こそ民のためだと訴えるが、ハ・ヨンは奴婢出身のヨンシルの言葉に耳も課さない。そして、今後起きる災難はすべてヨンシルのせいだと言い捨てる。
免賤しても本質は奴婢のまま。これこそが両班として叩き込まれた性理学の教えと偏見のひとつなのだ。

一方、ヒジェは暦法作りを阻止するため、ハ・ヨンに協力することを決意して、天文観測所の場所を探し始める。最初に目をつけられたのはヨンシルたちの仲間の1人、名家出身のソン・サングク。キム・ハクチュたちはサングクを拷問し、秘密の観測所の場所を聞き出す。そしてヒジェはチェ・ボクから写しの隠し場所を聞き出したあと、無縁仏の捨て場所で屍を見つめる。
その頃、ヨンシルは筆写した大量の観測記録資料を別の隠し場所に運びこんでいた。
ヒジェはなぜ、多くの屍がある場所に来たのか？その答えは次回明らかになる。

明のユン宦官に呼び出されたハ・ヨンは、秘密の観測所を跡形もなく取り払い、ヨンシル以下関係者全員を消し去るよう詰め寄られる。

◇BS-TBS「チャン・ヨンシル」番組公式サイト
　2017.06.01スタート　月～金17：00-17：54
◇DVD 公式サイト
　「チャン・ヨンシル ～朝鮮伝説の科学者～」
　DVD-SET１＆レンタルDVD Voｌ.1～8リリース中
　DVD-SET2＆レンタルDVD Voｌ.9～16リリース中
　各22,800（税別）
　発売・販売元：NBCユニバーサル・エンターテイメント

【作品詳細】【「チャン・ヨンシル」を2倍楽しむ】