「オクニョ 運命の女(ひと):豆知識」巫女・巫堂・シャーマニズムって?予告動画
典獄署の下働き“茶母”、諜報員“体探人”、そして、時には弱いものを助ける“弁護人”、はたまた典獄署長の“私設秘書”などの職業を経験したオクニョが、第23話では巫女になりすました!今回はこの巫女についてご紹介、ドラマの予告動画はHNKBSプレミアム番組公式サイトにて視聴できる。
※体探人(チェタミン)については【「オクニョ」を2倍楽しむ】「(2)<豆知識>」で解説。ここでは、ドラマの時代背景や見どころ、キャストの紹介、来日記者会見再現レポートなどをまとめて紹介している。
■オクニョが巫女になった経緯
海州監営に送られたオクニョは、観察使から戸曹長官の夜伽を命じられるが、その任を逃れるために巫女だと名乗り、観察使や戸曹長官の家族のことなどを神がかったように言い当てて助かった。
ここで大いに役に立ったのが、幼いころからイ・ジハムに教えられた観相学や易など。そして、今や同志となったソン・ジホンがあらかじめ収集してくれた観察使や戸曹長官の個人情報。
第23話あらすじより
■巫女とシャーマニズム
巫女(ムニョ)は朝鮮時代に実在した職業。巫堂(ムーダン)とも呼び、女性のシャーマンのこと。
シャーマンとは、神霊・祖霊などと直接に接触・交渉し、卜占(ぼくせん)・予言・治病などを行う呪術・宗教的職能者で巫師を意味する言葉。時には芸能娯楽的な機能も果たした。
降神体験をして巫女になる場合と家系的に世襲する場合があるとされており、朝鮮時代より以前の古代では、政(まつりごと)もこのシャーマンの言葉で取り仕切られた。このような考えをシャーマニズムとしている。
■韓ドラで描かれる巫女
三国時代の新羅を舞台にした「善徳女王」でも悪女ミシルにこのような巫女的な力があったと描かれ、実在した徳曼(トンマン)にもこの様なシャーマン的な力があったとも伝えられている。
高句麗を建国までを描いた「朱蒙」(ソン・イルグク主演)や「太王四神記」(ペ・ヨンジュン主演)でも、巫女のような格好をしたシャーマンを、ときには王よりも強い発言力を持つ人物として描いている。
朝鮮王朝末期を舞台にしたチャン・ヒョク主演の「客主」でキム・ミンジョンが扮したケトン/メウォルが、第16話で雷に打たれて降神体験する場面を劇的に描いている。終盤では、このケトンが国師堂の巫女として国政にまで影響力を持つ人物として描いている。
仏教と儒教が受容されたため次第に衰えたといわれているが、シャーマニズムはその後も半島で補完的な宗教として機能しているといわれている。
さあ、ドラマは後半に入りますます見逃せない展開。第24話からは、オクニョとソン・ジホンに新たな絆が生まれ、ジホンとテウォンとの間に怨恨の感情が…!
【作品詳細】【「オクニョ」を2倍楽しむ】
◇NHKBSプレミアム|韓国ドラマ 「オクニョ 運命の女(ひと)」
2017.04.02スタート 毎・日21:00-22:00