「恋のスケッチ~応答せよ1988~」最終回考!涙,涙で幕を閉じたドラマの結末は?予告動画
BS11で放送していた「恋のスケッチ~応答せよ1988~」は大好評のうちに幕を閉じた!おそらく、“恋のスケッチロス”になっている人も多いはず!そんな方たちと共にこのドラマをもう一度振り返ってみたい…予告動画は公式サイトで視聴できる。見逃した回などのある方はU-NEXTで全話配信中だ。また、以下最終回のネタバレをしているのでご承知おきを!
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ドラマ各話のあらすじや見どころ、キャストの魅力や豆知識などは【「応答せよ1988」を2倍楽しむ】でまとめて紹介している。
ドクソン(ヘリGirl's Day)の夫探しの結末は、テク(パク・ボゴム)だったわけだが、ジョンファン派の方には、かなり消化不良だったことだろう。韓国での放送当時も6:4でジョンファン派が多かったようだ。だが、制作サイドの腕の見せ所なのか、それなら逆をついてやろうかと急遽シナリオが変わったとか云々…当時、いろいろな噂が飛んでいた。
誰が見ても20年後のドクソンの夫はジョンファンだと思ったし、扮するキム・ジュヒョクのちょっとぶっきらぼうな雰囲気が、あたかもジョンファンを彷彿させる作りだったではないか。(キム・ジュヒョクについては後半で詳しく)
いつも陰ながらドクソンに気を配り、もちろん家族に対してもさりげないやさしさを見せていたジョンファンが、あんな形で自らの恋をあきらめる形になろうとは、いったい誰が予想しただろうか。
だが、神は見放さなかった。「恋のスケッチ~応答せよ1988~」がBS11で放送が開始されてからほどなく、ドクソン役のヘリ(Girl's Day)とジョンファン役のリュ・ジュンヨルの事実熱愛が発覚したというニュースがネット上を賑わせたのだ。
BS11でこの作品を初めて視聴する方にとっては、「それが、なにか? だって、最終的にドクソンの旦那はジョンファンじゃないの?」と、なんの疑問も持たなかったことだろう。だが、すでに他局で見ていた人にとっては、「ジョンファン!念願の恋が実ってよかったね!」と心から祝福の拍手を送りたくなったに違いない。
リュ・ジュンヨルは、本国での放送後も、ドクソンの夫が自分でなかったことにひどく落ち込んだという。この作品は出演者にも結末が知らされていなかったので、そのような記事を目にした当時、彼に同情したことを思い出した。だからこそ、筆者もこの二人の熱愛発覚には、狂喜乱舞したくなるほど大喜びしたのである。
37話で放送されたジョンファンからドクソンへの告白シーンには、涙した人も多いはず。ジョンファンよ、ようやく勝負に出たか!と思いきや、ドンリョンにけしかけられたジョークだったとは…。ただし、ここには秘話がある。このシーンを撮影した際、ドクソン役のヘリがジョンファンの告白を聞いて泣いてしまい、何度もNGを出してしまったそうだ。その証拠に、OKシーンのヘリの目は潤んで少し腫れているようにも思える。ヘリはインタビューで、「ジョンファンの最初の告白が別れになっていて、とても悲しく、ジュンヨルさんの目を見ることができなかった」と述べている。
では、最終的にドクソンの夫になったテク役のパク・ボゴムについてはどうだろう。
テクも横町のマンネ(マンネは末っ子を意味する)だったが、パク・ボゴム自身も実生活でマンネ感炸裂の性格だ。多くの芸能人が口々に「ボゴムがかわいい」「今、一番かわいいのはパク・ボゴム」と言っている。
リュ・ジュンヨル、パク・ボゴム、コ・ギョンピョ、アン・ジェホンで行ったバラエティ番組「花より青春~アフリカ編~」でもそのキャラは変わらない。運転や英会話や料理など、自分は役に立つことができないからと、すすんで掃除をしたり、皆の服をたたんだり、自分だけ車中泊をするなど、ヒョン(韓国で兄を意味する)たちを立てながら、スタッフらにさえ常に気遣いを忘れないのだ。
そんな天使のようなパク・ボゴムだから、「恋のスケッチ~応答せよ1988~」の中で、最終的にテクがドクソンを射止めても、「それはそれでよかった、幸せになってほしい」と、ドラマと現実がオーバーラップして、最終回になんとなく消化不良だった気分も少しずつ晴れていく。
テクは父親と二人暮らしだったが、実際、パク・ボゴムも小学4年生のときに母親を亡くしている。第四話でドクソンの父ドンイルがテクと話すシーンで「お母さんに会いたくなる時があるか?」と聞いたとき、涙をポロポロ流しながら「毎日、会いたいです」と言うテクの姿には、胸が痛くなったものだ。
ジョンファンはドクソンを愛していたが、テクもそうだった。「愛するということは憎みたくても憎むことができないこと」というセリフがあったように、ジョンファンは恋敵のテクを憎むことができなかったのだ。彼は最善を尽くしたし、運命は単なるタイミングや偶然ではなく、そういう運命を自分で選択したのだと、成就しなかった恋に彼なりにきちんと終止符を打ったのだから、それを理解してしっかりと受け止めたい。
ソヌとボラの恋愛にも触れてみよう。
紆余曲折ありながらも、めでたくゴールインしたこのカップル。ディープなキスシーンも話題になったが、ソヌ役のコ・ギョンピョとボラ役のリュ・ヘヨンは実生活で大学の先輩と後輩にあたり、もともと親交が深かった。
リュ・ヘヨンは相手役がコ・ギョンピョだとわかったとき、バラエティ番組の中で「え!? あんたなの!?」という感じで彼の頭をハタいていたが、そのあと、申し訳なさそうに軽くハグしてあげるあたりはボラそのもの。
キスシーンが多いカップル役だと知り、「ちゃんと、本気でやってよ」というヘヨン、「オマエもな」というギョンピョ。友達同士でのキスシーンはさぞやりづらかっただろうが、そこはさすがに二人とも、プロとしての才覚を発揮してくれたといえよう。
また、ジョンボン(アン・ジェホン)とマギー(イ・ミンジ)の恋愛にも予想外に泣かされた。キャラ的に絶世の美男美女カップルというわけではないのに、これだけハートフルなラブラインを作り上げるあたりは、やはり韓ドラマジックとしか言いようがない。笑いを取ろうとするパロディシーンでさえもジョンボンの温かさが伝わってきたし、マギーの父親とのご対面では、二人の明るい未来が垣間見えたような気がしてホッとした。
この作品は、恋愛だけでなく、夫婦愛、兄弟愛、青春、子育て、更年期、そして子離れまで、誰しもが経験しうる人生の一コマ一コマを、実に巧みに深いところまで描いてくれていた。
この作品を見て、青春時代を思い出したり、夢中で子育てをしていたとき、子供を一人立ちさせたときや親を見送ったとき…など、自分の人生とオーバーラップした方も多いのではないだろうか。
ドラマを見ながら、自分の中の“何か”と知らず知らずのうちに対話をすることがよくある。それはよいことばかりではなく、後悔や寂しさだったりもするが、よいドラマは必ずそこに希望や光を見出すパワーがあるものだ。
「恋のスケッチ~応答せよ1988~」はまさにそんな作品だった。
自分がこれまで生きてきた人生は、もう一歩も戻ることができない。人生の中盤に差し掛かった人は誰しもが寂寥感にさいなまれる瞬間があるだろう。
ドンイルとイルファ夫妻の静かな語らいの中に、こんな名言があった。
「歳月はみんな平等に過ぎる。自分だけじゃない」
「花は散ったら終わりだと思っていたが、そのあとに実がなるんだな」
このドラマはこのような名言の宝庫だった。
それらの名言、名シーンに泣かされたと思った瞬間、次のシーンでは大爆笑させられ、脳内が軽くプチパニックになることもしばしば。
とにかく、涙と笑いの振り幅が大きかった「恋のスケッチ~応答せよ1988~」は韓流ファンだけでなく、もっと多くの人に見てもらいたい最高傑作だったことに間違いはない。
(出典)NamooActors公式facebookさて、ここからはオマケ。
冒頭で触れた20年後のドクソンの夫を演じたキム・ジュヒョクについては、いろいろな意見が飛び交っていた。
「どう見てもテクっぽくない、これはジョンファンでしょ」
視聴者を惑わすため、このようなキャスティングにしたと思われるが、偶然というのは本当にあるものだ。
キム・ジュヒョクは2005年に主演した映画「クァンシクの弟クァンテ」の中で、「歳月が過ぎれば」という歌を歌っている。奇しくもこの歌は、37話でジョンファンがドクソンの待つ映画館に車を飛ばしていたあの瞬間に流れていた歌なのだ。
結局、キム・ジュヒョクはテクの20年後なのだが、やはり風貌はジョンファンに似ていて、製作者側にまんまとしてやられた感じだ。
韓国でドラマ放映時にキム・ジュヒョクの所属事務所が公式facebookに掲載した写真は、まさに1988年高校二年生のキム・ジュヒョク。そしてそれが、やはりジョンファン似だったことを最後に付け加えておこう。
◇DVD公式サイト
◇BS11「恋のスケッチ~応答せよ1988~」番組公式サイト
2017.08.01-09.27 15:29-16:30 BS初放送
◇韓流観るなら<U-NEXT>
【作品詳細】【「応答せよ1988」を2倍楽しむ】
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